素人(スジン) 偏屈スノーボーダー
 前に、スノーボードはどうも乗りたくない等と言ったことがあったのだが、「ココナッツミルク臭い連中とは違うものなら乗ってもイイかもな」とヒガんだ末にまた「ヒラメイタ!」ものが素人である。
 この素人とは元々このような形をしていたのではない。最初は吹雪の中でも誰だかわかるようにヒカリモノを付けようというコンセプトであった。しかし、発光ダイオード(以下LEDと呼ぶ)を点灯させるには電池が必要となるのだが、電池の使用環境温度が0度〜50度位なのである。そうとも知らずに作ってゲレンデに持ち込んでみたところ、やっぱり点灯しないのであった。
 そこで悪友T田と一緒に悪知恵を絞った末のものが、
 「電池で点灯するのではなく、モーターを回して発電させる」
ということである。
 雪の上でスノーボードを滑らせ、そのときに車輪を回した時の力を発電に変換することLEDを点灯させるというものである。
 ただ、スノーボードと言えども滑るときもあれば、リフトに乗っているときもあるので、ここでちょっと回路を加える。
 モーターを回して発電した電気を蓄えることにより、一定の期間はLEDを点灯させ続けることが可能となる。ただ、電池は使えないのでスーパーキャパシタという、まぁ巨大な容量のコンデンサを積みこんでそれに蓄えることなのである。
 回路はT田氏が、板と発電機構はワタクシが製作する。板は子供用のスノーボードを御茶ノ水ヴィクトリアで¥6、000で購入。これが柔らかすぎたのでFRPによる積層をして少し剛性を上げる。
 板中央にメカメカしく乗っかっているのが、発電機構である。板の中央に穴が開けてあり、ここから車輪が雪面に接触する。車輪にはサスペンション機能を付けたので、アイスバーンからパウダースノーまで安定に発電するようしたつもりである。また、発電機構を踏んづけないためにもロールバーを取り付けてもある。
 さて、LEDはというと一番下の写真ビンディングの中に5つのLE Dが横並びに取り付けてある。その為にビンディング自体も嵩上げして板にマウントする事となっている.
これを滑らす前に近所のザウスに行って個人レッスンを受ける。たった1時間であったが、一応スノーボードが滑れるようになったので、それでヨシということにする。
 で、11月の半ばゲレンデオープンして間も無い富士のイエティにT田氏とシェイクダウンに行く。
 まだ幅5mしかないゲレンデではあるが、スノーボーダーが沢山たむろしている。先ずはワタクシから滑ってみる。滑り出すがしばらくすると進行方向に転倒する。どうも板が短いせいか初心者なせいか、うまくバランスが取れない。しかし、LEDは点灯した様である。
 今度はT田が滑ってみる。結構快調に滑ってLEDもしっかり点灯すると、たむろすスノーボーダーからも「あっ あれナンダ!」との声が上がる。
 「うぉりゃ 上手くいったぜ! どーだ見てみろ!」と内心叫び狂喜する。しかし、二人ともスノーボード初心者な為、転んでばかり。そのうちに発電機構のサスペンションが壊れてブっ飛ぶ!
 二人して笑い転げてこの日はゲレンデ終了。一人\4,000でリフトに2回しか乗っていないのであったが、よくわかった。
 もう少しウデを上げて、マシな機構を作った方がヨイということである。
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