購入して気付くのが「案外遅い」という事実だ。これはキャブや点火のセッティングにも僅かに問題があるかもしれないけれど、大抵は「その程度のスピードしかでない」ということである。雑誌で見るような「颯爽と走るオープンカー」とかいうのは大体チューニングされている。だから気持よく加速するんだ。貴方が購入した車が遅いと思うのは事実であり、理想のようにしたい時はお金を注ぎ込むしかない。決してお店に文句を言わないように。
（４）オーバードライブについて
あれは使えない。あっても使わない方がいい。
（５）MG-Bのミッションは３速がおかしい
どうもウィークポイントみたいですね。３速で走っていてアクセルを抜くとギアがすっぽ抜けます。そいういうものだと思いましょう。サーキットではあんまり問題にはなりませんので大丈夫。
（６）買った部品が合わない
それは合わないのではなくで、「合わせる」のである。ハードトップやマフラーのサイズがおかしいと思っても、そんなもんです。イギリスの部品はその程度の精度に品質であるという事を認識しましょう。
（７）電装系は本当に弱い
購入したら点火系は要チェック。初心者はマニアの人に昼飯でも御馳走してやって見てもらいましょう。あとヒューズは全部外してみて確認する事。ワタクシのは外してヒューズの端と端を引っ張ったら空中分解してしまいました。
（８）足廻りについて
MG-Bの特徴はハンドリングとシフトにあると思います。で、ハンドリングに影響するのが足周りです。購入したらブッシュ類は全部交換しましょう。MG-Bは車重があるので週末に乗るだけでもすぐにヘタリます。強化品がBRG等に置いてありますので、それらにすると交換サイクルが延びるので楽できます。ショックは必ずオイルを交換する事。強化バルブに変えてやるとイイ感じになります。
（９）女人禁制
デートで女の子を乗せたいと思うかもしれない。ちょっとその辺を散歩する程度ならいいけれども、一日がかりのドライブなんて悪い事は言わない「やめておけ！」。
MG-Bに限らず趣味性の強い車というのは女性には「それがどうしたの？」とい実に冷静な視点で見ているものである。デートなら\6000のマーチをレンタカーした方がずっとスムーズだぞ。
（１０）故障した時
車が自走出来なくなったとしても車を手で押して路肩に寄せる事。冷静になってまず問題が何であるか考えるそして原因。マフラー脱落なら針金でつるとか、ブレーキ、クラッチのフルードが抜けた時は焼酎を継ぎ足す等の創意工夫は必須だ。万策尽きた時に初めてJAFを呼びましょう。
（１１）イギリス車だからといって、必ずイギリス車専門店でないと修理出来ないワケではない。普通の修理工場でも面倒見てくれます。大体、名前ばかりのところに限ってつまらない工賃が高かったりします。見積もり等きちんと話し合って「自分が何を
したいのか」伝える事。相見積もりを取って比べましょう。
もっとも、自分の車なのだから自分で修理できるようになる事に越した事はない。ワタクシだって初めはプラすら外せなかったのだから、何ごとも失敗と経験である。パーツリストや説明書はいろいろと出版されています。勉強せよ！
