2/28  8日目
 最北端のB6Bはトンデモなところであった。部屋に備え付けのシャワーは蚊が泣くような勢いでしか出てくれないので、ともて使い物にならない。そこで隣の部屋に大きなバスルームがあったのでそちらを試してみると熱いお湯が「それなり」に出てきた。まずは我慢して使う。
 さて、B&Bなんだからブレックファーストを期待して食堂に下りてみるとナ〜ンにも用意されていないのである。パブも人気は無いし、玄関には牛乳ビンが配達されたままだ。
 ひょっとして???  そう、オーナーはすっぽかして寝ておるのだ。こんな調子に付き合っているわけには行かないので、鍵をフロントに置いてB&Bを後にする。

 今日は最北端から南下だ。海沿いを走るとお城が見えてきた。写真にあるように「日本人が描く西洋のお城」そのもの形だが、城中には人が住んでいる。日本では完全に観光専用になっているが、ここでは現役なのだ。
 城をぐるっと回れば庭園が広がっている。勝手に入っていいものか知らないが、「さっき矢印が書いてあったもの」という従兄弟の言葉を信じて探索。
 よく見るとスゴイ手が込んでいるのに驚く。庭の手入れをする人のために、城の隣にはそのための家があるが、それだって日本のウサギ小屋住宅事情から考えれば「べらぼうに」デカイ家に住んでいるのだからうらやましい。

 城を見学した後はかの有名な「ネス湖」を見学。ネス湖センターなんてものもあってオモシロイ。日本ならネッシー饅頭とか売っていそうだが、そう行ったマンネリものは見つけることは出来ず。
 ネス湖から更に南下すると今度は山並みの中を走る事になる。写真でもわかるように雪山が続く。イギリスは高い山がないのであまり雪が積もらない。しかるにイギリスにはスキー場が少ない。 ちなみにロンドンあたりに住んでいる人は、イギリスではなく、フランスあたりに滑りに行くのが普通なのだそうだ。

 明日にはロンドンに戻らないと行けないので一生懸命走る。それでもキチンと定期的に休息は入れてい走るのだが・・・。
 とある駐車場でMG-MIDGETに乗るカップルが車のボンネットを開けておる。
 「ふむ、トラブルだな」というワケでちょっと見に行っていると、セルが回るが爆発がこない様子。彼と色々と探っているうちにエンジンがかかる。どうもプラグコードが通電不良を起こしていたらしい。
 従兄弟とNちゃんは何でワタクシがああも簡単に治せるのか実に不思議そうな顔をしている。修羅の数が違うのだよ!

 日も暮れて、従兄弟に運転を替わってもらうと、ワタクシはすぐに寝てしまった。ところがこれがイケなかった。彼女はペーパードライバーなんで車を走らせるだけで精一杯。メーターを見る余裕が無いのである。
 ワタクシの気持ちよい眠りを破ったのはその時だ。突然彼女が「ねぇ!ガソリンが無いよ。ど〜しよぉ〜!」 ああぁん、と起きて状況を整理すると、どうも彼女は初めて?!メーターを見たがガソリンの残量が無い事を発見してしまったのである。
 更に、今いるところが町と町の中間地点でティピカルに最悪な位置なのだ。取り敢えず車を端に避けて作戦を練っていると、そこへ1台の車が止まった。 オジさんがやってきて「どうした?」というのでカクカク云々と説明すると「町まで 10kmだから、付いて走っておいで。ダメなら引っ張るからさ」と正に救いの神様降臨である。
 何とかケンダルという町までついてガソリンを補給。この町のB&Bで今宵はビバーク。
イギリス人は庭には丁寧なんだよな
あっ ネッシーだ!
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車はトラブったけれど
ちょっとステキなカップルでした。
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