のび太とムーミン

 毎年、C工大第三部電気工学研究会のOBは集まっては変なものを作っている。以前にも様々なスキーやスノーボードを製作しているのでご存知かとは思われる。

 ワタクシが帰国したということで「今年も一発変なものを作ろう」という掛け声の元に写真のような自転車をこしらえた。今回はそんなストーリー。

 毎年のこの企画は「一日で作り上げ、終わった後に呑むビールが美味ければよい」というコンセプトなので出来ないことはしないし、楽しめなければやらない。
 まずは入念に構想を練った結果?

 一輪車を2台シリーズに接続して2WDSの自転車を製作してみよう!

ということになった。
 この時点でワタクシとT田は「乗りこなせるもの」として楽しく?!企画したのだが、他のメンバーは「作るのはいいけれども、乗りたくはないなぁ」という表情。なぜ?

 変わりモノの自転車というのは世界に色々とあるが2WDSというのはないのではないだろうか?という事から挑戦課題へと昇華したのは酒の勢いも手伝っていた。(後で大変な事になるのだが)

 意見や構想がまとまった翌週に部材を日本最大のホームセンターとなったジョイフル本田に買出しに行く。ちなみにジョイフル本田は本当に何でもあって非常に便利である。
 買い出した材料は一輪車が一台と鉄の角パイプと丸パイプ。あとはちょっとした小物を少々。
 元々ワタクシが一輪車を一台所有していたので、出費は随分と少ない。もともとチープな企画だから、金をかけるつもりは毛頭ないのだが。

 で、いろいろと工程上トラブルはあったのだが、写真のように完成はした。
 ハンドルが真中と左右にそれぞれついているので、ライダー?!はお互いに同一方向を向いて乗車することも出来るし、対面、逆面とかつての自転車がなしえなかったような乗り方が出来るのが特徴である。というか中国雑技団の様でもあるわな。オマケに進行方向というのも気分次第 :-p
 2WDSなのでそれぞれの車輪がバラバラなベクトルを持とうとするのでバランスが非常にとり難いのだ。呑みながらの設計時にそんな事は都合よく忘れていたのでテストライディング時にはのたくるだけの危険な乗り物で「これはちょっと失敗か?」と一同思う。
 しかし、ワタクシとT田は「乗れるもの」と信じて更にチューニングを進める。キャスター角の追加や陀角の規制、ハンドルの追加により何とか乗れるようにはなった。
 とはいっても一回の航続距離はおよそ300m。しかも、真っ直ぐ走ることが出来ないほどヨタヨタしているの。つまりはコントロールが出来ていないのだ。
 これはお互いペダルをこぐ力が違う事と操舵が別々であることが原因であると推測される。
 解決するには車軸にワンウェイを導入してどちらかの操舵を殺してしまうしかない。でも、それをしたら今回の題意から逸脱してしまう。うーむ・・・
しかし、この時点で時間切れ。

 結果としては・・・
 アムロ・レイ専用と思われるような驚愕の難易度を持つ操作特性により、一輪車を乗れる人間をもってしても乗りこなす事は難しい。まして「女の子とラブラブのタンデムサイクリング」なんて夢精行為に等しい・・

 しかし、たかが自転車。されど、自分で一から作ってみると、激安普通自転車でも全ての部分に工夫がなされてされは究極に煮詰められたフォルムであることは勉強になったのが一つ解った事かな。
 今回は完全敗北である・・・



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