アレックスモールトンスタンダード | ||||||||||||||
世の中にはアレックスモールトンという自転車がある。 今から35年も前にイギリスで作られた自転車だ。 近頃流行りのミニサイクルの始祖とも言えなくないが、此方は前後にサスペンション付きで、内装4段のギア変速に当時のオプションで前後にライトとリアバッグ、ペダルリフレクターなど盛だくさんの内容である。 最初のオーナーはこの自転車を22ポンドほどで購入。(35年前の貨幣は今とちょっと違う) その後、大して乗ることもなく納屋にでも保管されていたらしい。それがどういうわけだか知らないがワタクシがロンドンに住み始めて4週間程したある日、映画でも一躍有名になったノッティンヒルのポートベロマーケットに姿を表した。 たまたまその時にワタクシが自転車が売りに出されているところを発見。値段を尋ねると75ポンドだと。邦貨に直せばおよそ\14,000であろうか。日本でそのお金があれば新品の町乗り自転車が買えるだろう。 だが、この自転車が世にも珍しいアレックスモールトンであることを知っていたワタクシは、すかさずに銀行に行ってお金を下ろしてこの自転車をゲット! こうしてワタクシとアレックスモールトンは出会ったのである。 |
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このおじいちゃんが売ってくれた。 | ||||||||||||||
左の写真は当時のカタログ。自転車を購入した時にリアのバッグに入っていたものである。(実はワランティーも入っていた) 日本でこれをお目にかかれることはないのではないであろうか? 一説によると一番古いモールトンシリーズ(分解できないタイプ)は日本には50台ほど存在するという。 こんな自転車を購入するのはマニアしかいないだろうが、一体どの様に入手したのであろうか? 写真左のは一人目のオーナーが購入する際に試算した形跡である。多分ショップの人が計算したのだろうけれども。 ワタクシのスタンダードはどういうわけだかここには登場していない。まぁ、いいか。 |
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どうもかつてはオートマチック2速のモールトンも存在したようだ。 どのような仕組みなのかはわからないが一寸乗ってみたいものである。それが右の写真だ。 当時は様々なオプションが存在していたようで、それらの資料がないからどうなのか正確には判らないが、例えば自転車のライトは後輪のダイナモによって発電されるようにオプションでは取り付けられているようだし、写真の図からもその様で違いはない。 しかし、ワタクシの自転車にはダイナモは前輪のインホイールである。こんなオプションが合ったのかどうかはよく判らないのだが。。。 今年の10月下旬にはアレックスモールトンミーティングが行われるようで、その際に博士が来日するようである。 是非ともその場で聞いてみたいものだ。 |
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