渓谷違い？！ 等々力渓谷と養老迎賓館
夏休みの遠足第二弾としては電車で行ける都内の名所と迷所を訪れてみることにした。
一番目は等々力渓谷。
多摩川に向かって流れる谷沢川の渓谷であります。
二番目は養老迎賓館。
田園調布からバスで15分ほどの場所にあるトンデモ物件であります。
＜等々力渓谷＞
等々力渓谷
といえば東急大井町線等々力駅のそばにある23区内にある渓谷としても有名である。
なんですが一度も行ったことがないので、夏休みの遠足として行ってみました。
等々力駅を降りてすぐの場所に渓谷への入り口があります。
この日は猛暑日で最高気温がなんと36度まで上昇しました。
渓谷に備えられている温度計ですら34度です。
暑いですねぇ。
赤い橋を見ると渓谷の雰囲気が出るように感じるのはワタクシだけでしょうか？
これがゴルフ橋です。
昭和のはじめにこのあたりにあったゴルフ場へ渡るために作られた橋なんだそうです。
そのゴルフ場も昭和14年には閉鎖されてしまったそうです。
そういえばここからそう遠くない場所に住んでいた祖父も昔は
「なんもなかった」
と言っていました。
つまりゴルフ場が作れるくらい何も無い場所だったのでしょう。
いまでは住宅ばかりですがね。
渓谷に降りてみました。
とても23区内とは思えない光景が広がります。
蝉しぐれがヲンヲンと耳にこだまします。
地面はぬかるんでいる所もあり、突っ込んでしまったら泥だらけになってしまいました。
要注意です。
でも途中で水道がありますのでそこで洗えば大丈夫。
また橋が見えてきました。
随分と大きな橋ですが何の道路だと思いますか？
橋の上に上がってみると環八でした。
クルマがびゅんびゅん行き交う下に渓谷があったなんて知りませんでした。
至る所で湧水を見つけることができます。
23区で唯一の「不動の滝」です。
時折、この滝に打たれる修行僧も現れるのだそうです。
不動尊があります。
たくさんの方が訪れています。
ここまでかなり急な階段を登ってきたので汗をかいてしまいます。
ここで一服ですな。
＜養老迎賓館＞
等々力渓谷から電車でつぎの目的地へ向かいます。
養老迎賓館。
そんな迎賓館あったかいな？
実はワタクシの上司から教えてもらったのですが、大田区久が原にナポレオンの彫像や白亜の御殿があるという。
ネットで調べてみるとあったあった。
池上通信 久が原 謎の大御殿
あはっはっ！ これは面白い。
どうみても田舎大臣の成金趣味ですな。
周囲の住人は大迷惑だよ。
だってまるで隣にラブホテルが建ったみたいじゃない。
調べてみると養老乃瀧のオーナーの所有物らしい。
そりゃトンデモ物件なのでぜひ見に行くことに。
大きな地図で見る
等々力渓谷のそばにあった何かわからぬ古めかしいお店でみつけました。
よくワケの分からぬ置物があります。
これもなんだかよくわかりませんが、これも等々力の迷所かもしれません。
東急線を乗り継いで鵜の木駅を降ります。
午後3時をまわっていますが36度くらいはありそうです。
アスファルトからの熱が強烈で、まるでホットプレートの上を歩いているようです。
歩いている途中でスカイラインを見つけました。
54のスカイラインが大田区にまだあったなんて驚きです。
下回りはグサグサで土に還る間際というコンディションです。
プリンスのバッジが誇らしいです。
欠品はなさそうなので挑戦者はぜひ！
駅からかなりありますが出世観音まで来ればもうすぐです。
出世を願うサラリーマンが訪れます。
あれ！ 足場を組んでいるのは御殿じゃないだろうか？
工事でもしているかな？
よっく見ると銅像の首がもげたように見えるぞ。
台風で首が飛んじまったかな？！
正面玄関まで到着しました。
たしかに「養老迎賓館」と書いてあります。
しかし、門柱にあったナポレオンがいません。
中にプレハブも入って解体工事をしております。
養老乃瀧って2003年に倒産しているのですよね。
いまはやっていますが、どうなんでしょうか？
ひょっとして差し押さえられていて、これは処分されちゃったのでしょうか？
もちろんこの迎賓館にも木下藤吉郎（これは偽名で矢満田富勝が本名）の札が掲げられている。
この様子だと再構築という雰囲気ではなく、解体でしかなさそう。
養老渓谷ならぬ養老迎賓館。
ナポレオン像を超期待してきたのですが、残念ながら二度と見ることはできなさそうです。
23区内のトンデモ物件がまたひとつ消えてしまうのかもしれないです。
＜オマケ＞
養老迎賓館の向かいの物件もぶっ飛んでいます。
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