原子力さんの未来は微妙なハナシ
おはこんばんちは。
夏休みを利用して福島県と茨城県の原子力発電所とその周辺施設を見学してきたのが今回のおハナシ。
福島県双葉町にある
福島第一原子力発電所へ行ってみた。
2011年3月11日に発生した地震の津波により電源消失し、炉心冷却しきれずメルトダウンした。
現在も発電所のある福島県双葉町の大半は立ち入りできない。
常磐自動車道から国道6号線で走ると街の時間が止まっているのがわかる。
衝撃的なのはファッションセンターしまむらだ。
店はその日のままで店員退避されている。
店は地震の影響で崩れてはいるものの、商品はほぼそのままの状態。
単価がそれほどでもなく、除染しても再販は難しいから置き捨てられたと考えられる。
発電所以前に、帰還困難区域が広域設定されており発電所を望むことはできない。
関連施設と思われる白い建物がわずかに見えるのみ。
JR双葉駅の駅舎から線路を眺めた様子。右側に旧プラットホームがいまも残る。
駅前は一見普通に見えるものの、人が誰も住んでいない街。
東日本大震災・原子力災害伝承館には、アノ看板のレプリカがある。「原子力 明るい未来のエネルギー」である。この発電所が建設され、事故が発生するまでの原発マネー力を感じてしまう。
内部は、何を言いたいのかよくわからない展示がある。それでも入場料600円。電子マネー対応。
双葉町には営業している商店がないため、飲食補給はここでのみとなる。
建物の外には綺麗な芝生が広がる。そして、ルンバの巨大版である自動芝刈り機が何台も働いている。この芝地は何のためにあるのだろか?
この地を訪れて感じたのは「重い空気」である。人がほとんどいないのにも関わらず、口を開くことすら許さない雰囲気を強く感じた。日本であり日本語も通じるのに別の世界にいるような感覚になる。
もう一つは茨城県東海村にある東海第二発電所へ行ってみた。
東海原子力館(東海テラパーク)を見学してみる。
発電所に近寄ると謎のマスコットが見えたので近寄ってみた。
ふむふむ「当社敷地を撮影する行為は固くお断りします」とある。撮影するなというわりに、マスコットだ。敷地内部を撮影されたくなければ、壁を作るとか木立で覆うとかしないのかな?電柱に「犬の立ちしょんべん禁止」とか書いてあるのと同じじゃないかね?
テラパークは現在予約制で一般客の訪問を受け付けていない。だからといって素直に引き下がるわけではなく、突っ込んでみた。
ゲートまでやってきてテラパーク見たいと伝えると、営業していないという。その場で追い返されたのだが、なんとゲートを開けて中でUターンしてくれと。おいおい。悪者だったらどうするんだよ。
それにドローンよけといった対空防御がなにもない。ドローン禁止と書いてあるが、テロリストからしたら犬の散歩禁止という看板があるようなものだろう。なんとも呑気なものだ。
東海原子力館別館へ行ってみた。
発電所から数百メートル離れた場所にある。
が、これである。街の電気屋さんかと思ったよ。マスコットがナショナル坊やに見えた気がした。
夏休みなのに誰もいない様子。大丈夫か?
入場料を取られることはなかった。
受付に2人もいる。そんなにたくさんの人が訪れるのかな?
原子炉の肝となる制御棒のカットモデルがさらっと展示してある。これジルコニウム合金製だ。歯にも使われたりするあれだ。撮影禁止と書いてあるが、誰もいないので撮影し放題だ。いいのか?
発電所案内ツアーを画面で体験できる。が、これがしょぼかった。
ある程度進むと、windowsの警告ダイアログが表示されれそれ以上進まない。原子力発電所はwindowsで制御されているので、やばい時にはブルー画面になってたりしそう。いや、やばいだろ。
原子力発電の見学のはずなのに、こういった展示がある。目的がなんなのか全く理解できない。
大学文化祭レベルの発電体験コーナー。普通にコード類が床上をのたくっている。危機意識皆無である。
発電自転車があったので挑戦してみた。
かつては東京-大阪間を24時間以内に自転車で走り切ったものだ。昔取った杵柄とやらでケイデンスを上げていくと
バチんという音を立てて消えてしまった。いかん。壊してしまったっぽい。想定外の入力となる過負荷試験していなかったのかな?
東海第二発電所 安全性向上対策のVRを見つけた。が、コロナ感染防止のためゴーグル使用不可。
そこでLCDへ表示していた。Google earthとVRを重ねれば、どこがどんなものかわかるんじゃないだろうか?原子力施設の撮影禁止のわりに、こういうワキの甘さが理解できない。
さらにどこかの翁と思われる川柳があったりする。何の施設なんだろうか?
この建物とは別の場所に原子力科学館がある。
アイシュタイン博士がマスコットになっている。こちらの施設は先ほどとは異なりしっかりできている。ように見えたが、2Fの手すりが破損しており、それを針金で仮止めしてあった。近寄らないようにと日本語で張り紙してあったが、三角コーンを設置して人を接近さえないようにせんのだろうか?
展示は世界最大級の霧箱があり、放射線の通過を可視化している。これが放射線かと思うと不思議とずっと見ていられる。こういう目に見える展示は理解しやすい。
ステンレス製の通称臨界バケツで臨界事故やっちゃったモデルが展示されている。
それはいいんだけれど、定められた手順を遵守せず、無知と身勝手さがやらかしてしまった事故。
マニュアルも大事なんだけれども、作業者の教育とか作業手順の監視とかしないとまた似たようなことをやらかす予感満点。
わかっているけれど、それだけの人材確保も難しいのかもしれない。
福島県と茨城県にある原子力施設を見学してみた。
率直な感想は、「やっぱりやべーよ」。
全体的に弛緩しているから。
CO2排出を抑えようという流れから、日本は原子力発電に頼る時代になると思う。
日本の人口減は加速し、人材確保は困難で、技術も知識の伝承が困難になると予想する。
また、発電所を襲う災害やテロ、紛争とどのように立ち向かうか?
難しいけれど、決断してかないと進まないし、心配になる。
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