LEDダイナモライト故障のナゾ
2010年も残り二ヶ月となってきた。
ワタクシは自転車通勤なので寒くなってくると日照時間が短くなってきたことを感じる。
それは自然のことなので仕方が無いのだが、毎日使っている手回し発電式ライトの具合がよろしくない。
一年ほど前にドン・キホーテで2,000円程で購入したものである。
2分間ほどハンドルをグルグル回すと40分間はしっかりと点滅する。
このライトがこの頃スイッチを押しても動作ON/OFFしない。
たぶん内部のスイッチが故障したのであろう。
近所のホームセンターを眺めてみると一番ランニングコストの安いと思われる単三電池LEDライトが二千円ほどで販売されている。
「二千円かぁ・・」
購入するのは簡単だが、清貧と正貧を認めるワタクシの方針ならば
「治して使う」
というのがまずすべき事であろう。
さっそくバラしてみると案の定、アルプス電気のタクトスイッチにクリソツのスイッチが導通不良を起こしていた。
中華製だから形状はマネできても性能まではマネできんのだろう。
これは実際にあったハナシだが、発振回路に使うコイル。
このコイルの定数を100uHで設計して中国で生産させたのですよ。
ところが回路の発振がうまくないので調べてみると中国製のコイルにものスゴイばらつきがあることがわかった。
具体的にいうと設計値が100uHに対して実測値が60uHだったりするのである。
日本製のコイルとてカタログ上は誤差20%というが実力は5%未満である。
が、しかしだ。中華製はそれを平然と破る。
「ひょっとして中国では今でもコイルは手巻きで、しゃべくっていたら巻き数を忘れたのかな?」
と冗談交じりで商社の人に聞いちゃいました。
で、まぁインチキ中華製はやっぱりダメなんでアルプス製に交換です。
基板側面に取り付けてあるのでちょっと加工はいるが、ハンダ付けに慣れていればノープロブレムだ。
無事にスイッチを交換して動作もOKとなってなにより。
それよりもスイッチ一つのために地球のリソースを無駄に消費することなく、延命できたことこそ心の充足である。
日本は豊かになったけれども、それはアメリカ式の「イケイケ・ドンドン」消費型社会の目指す姿としてであり、
これからは上手にリサイクル出来る社会として成熟していかなければ自分の足元を食い尽くしてしまうことであろう。
口先三寸で終わらずに実践してその姿を示さなければ意味が無いと考えている。
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