12/20 木曜日 晴れ 三重県菰野市→愛知県名古屋市 走行距離83km

 今日はお昼御飯を友人と食べる予定でいたので、朝はゆっくりとしていた。ところがだ。ビバークした道の駅では朝の五時位からお婆ちゃん達が集まり始める。何をしているのかと起きて見に行くと、野菜等の朝市が始められている。まだ、太陽も登っていない時間からこんな事をするなんてアナタ達は何時に寝て起きているのですか? と疑ってしまう。しかもこの時間に合わせて来る客もスゴい。

 そういえば昨日、昔の会社から「アセンブラがないだとか、コンパイラがエラーを吐き出す」とか質問電話が入っていたので、会社と秘書の電話番号を着信拒否にする。最近は体重が5Kgも減っているのに迷惑電話は精神衛生上もよくないので、これで安心である。

 そして、びっくりドンキーも真っ青な朝を迎えて名古屋市内に向う。

 まずは産業技術博物館に到着。ここはさらっと1時間位で見終わるかな?と思ったがトンでもない。10時開館と共に入場したが1時間ではとても全部は堪能出来ない。ここはトヨタ自動車の博物館のような物であるが、モーターショウをもっと専門的にした感じの所で見て触って楽しめるので、子供には最適だ。でも今日は平日らしいのでどう見ても大人がアレコレ楽しんでいる。

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 台風並の風を体感できるコーナーでイイ歳こいた大人が結構楽しんでいる。

 丁度お昼近くになったので、錦通りに勤める友人とお昼御飯を共にする。7年ぶりに会う友人はすっかりサラリーマンの姿だ。昔の自分を思い出すような話であっという間に時間は過ぎる。

 仕事に戻る友人を見送り博物館に戻ろうとするが、途中でメルセデスS600SEがタイヤパンクで立ち往生している。タイや交換をしようとしているみたいだが、交換の仕方が判らないらしい。助けてやろうかとも思ったが、ガラの悪そうな連中に付き合って面倒になるのもなんなんで見過ごす。

 そして続きを見学。600トンのプレス機を動かしたり(別で実際にコンロッドを鍛造できる)、自動車以外のテクノロジーもあって結構面白い。ここには図書室があって、自動車関連の本も揃えられている。見た事もないような本があるので閉館間際まで読み耽る。うーん、時間切れじゃ。

 博物館で今日はほとんど終わってしまったが、自動車マニアや機械加工の好きな人は一度は訪れましょう。そして、名古屋駅を写真に撮った後は赤門に向うが、途中の地下鉄のエスカレーターが火災の為に道路は大混乱。渋滞を抜けて名古屋の秋葉原と言われる大須を見学。秋葉原同様にパソコン屋と変態アニメショップが濫立しているが、ちゃんとパーツ屋さんもあった。久々に見る「電子部品」が懐かしい日々を思い出す。結構なんでも揃っているので、秋葉原に行くよりも便利かも知れない。

 名古屋の首都高を走りたかったので、矢田川へりの公園でビバーク。名古屋市内の公園は設備は古いが、手入れはそれなりにしてある。東京の公園よりトイレはずっときれいだ、そして今夜はアジの開きである。

 明日は静岡に入る予定。伊豆は廻らない事にしていたが急きょ変更。幾つか露天の温泉を知っているので、のんびり浸かるつもりである。


 12/21 金曜日 晴れ 愛知県名古屋市→静岡県焼津市 走行距離412km

 ぼちぼち年賀状の追い込みシーズンとなってきましたね。ワタクシは旅行中であることをイイ事に今年は年賀状は書かないつもり。でも、年明けには日本一周完走の挨拶をするからいいと思っている。

 今朝は3時に起きて出発。名古屋の首都高「R」を走るのだ。大坂の環状線はLoopで、東京はCircle1,2。で、名古屋はRingと言う訳だ。

 早朝五時なのでガラガラなので走りやすい。大坂と一緒で時計廻りしかないから分かりやすいね。

 Ringを何周かした後は知多半島を廻る。半島先端の師先では三河湾の島々に向うフェリー乗り場がある。名古屋人のリゾートアイランドか。ここまで来る間に思った事なのだが、聞いていた通り名古屋人は信号を無視する。昼間はそうでもないのだが、夜は「信号なんて関係ないネ」といった感じだ。ラジオで聞いた犯罪の低年齢化を云々問う前に大人がこれではモラールもへったくりもないわな。

続いて渥美半島を廻って御前崎を目指す。この辺は砂丘を見ただけでオシマイ。今日は焼津まで行くつもりだったので、ビバーク出来そうな公園を見つけ、駅の周辺で銭湯を探すが、駅前の入館料\1,000もする健康ランド位しかないので、今日も風呂は諦める。明日は修善寺辺りに行くから風呂はなんとかなるだろうし、3日くらい入らなくたって死にはしないものな。

 な〜んて想いながら車を走らせていると持病が再発!! 右側の腎臓がキリキリ痛いのは腰痛ではあるまい。ここでいきなり東京に戻りはしたくないので、今晩は対策を講じる。

 永年の経験から「酒を呑むのが一番」なので夕食は豪勢にアジの干物とコロッケ、昨日の惣菜、レトルトの中華丼の具と今までで一番豪華な夕食だ。次のアップロードがない時はこれが最後の晩さんになるだろうけれど。

 ビールとワインを呑んで今日はさっさと寝る。


 12/22 土曜日 晴れ 静岡県焼津市→松崎市 走行距離188km

 今朝は日の出からちょっと経ってから寝袋を抜け出す。気温は3度程なのだが、馴れたせいかそれほどには寒く感じない。

 朝御飯を済ませて最初に向ったのは、田宮模型の本拠地である。中には博物館もあるらしいが時間が早くまだやっていない。小学生の頃、テレビにカジり付くようにして見ていた「田宮RCカーグランプリ」で会場となっていたラジコンサーキットは今でも顕在する。現在は公園のように無料解放サーキットになっているのだが、「いつかはここでレースに参加してやる」と思っていたオフロードコースは今はもう使われず形を残すのみとなっている。中でじっくりと見渡すが、今となってはなかなかに感慨深気である。あの番組は今でもやっているのだろうか?

pic23.jpg最終コーナーから見たオフロードコース。いまは曲者のジャンプ台が無くなっている。

 その後は静岡駅でアップロードを済ませて修善寺に向う。休日とあってか12月にも関わらず結構人がいる。ここには「とっこの湯」という河原の真ん中にこしらえた露天風呂があるのだが、一度あそこに浸かってみたいと思っていたのだ。昼間は女の娘達が珍しそうに「見に来るだけ」なのだが、夜になるとムサイ男達が占拠して湯にも浸かれない程の盛況な場所なのである。

 残念な事に車を停める余裕が無かったので諦めるが、月曜日にでも再度来るつもりである。

 仕方なく土肥の方から伊豆半島を西に廻り内緒の露天風呂に浸かるが寒さの余り湯がぬるく風邪をひきそうになると思いとっとと撤収。

 ヤオハンで食材を購入し、道の駅「伊豆松崎」で熱い風呂に浸かり、夕日と共にビールを煽りながら過ごす。今夜はまたしても豪勢な夕食だ。ウインナーとウナギの蒲焼きである。ウナギなぞは人の金でしか食べた事がなかったから、実に感動である。

 道の駅にはハイエース+トレールキャンピングカー(牽引式のキャンピングカー)で親子連れが来ていた。トイレでお父さんと少し話をした。子供も含め四人もいると食事も大変である。

  ビールとワインでウダつきながらこれを書いて寝る。 


 12/23 日曜日 晴れ 静岡県松崎市→天城津が島町 走行距離116km

今朝は寒い。起きて温度計を見ると-2度である。寝しなに酒を呑んでいたので、朝早くトイレが我慢出来ず駆け込むが道の駅の駐車場は満車に近い盛況ぶりである。

 その後もぐっすりと寝て8時半くらいに起きる。でも気温は1度だよ。

 朝御飯の支度をしているとクーラーボックスに入れておいたハズの「アジの開き」が無い。おかずの一品が欠けると結構しょげるもの。

 車を走らせてカーナビに道だけ表示されているような所を走ると、今まで知らなかったような海水浴場が結構あるものだ。そんな感じで適当な海岸で昼飯の支度をしているとローバーに乗った夫婦が危なっかしい運転でうろうろしている。おっかちゃんはおっちょこちょいな感じで、見ていて恐い。オヤジさんはまったくどうじないタイプ。どうも車を停める場所を探しているようだが、どこに停めたらいいのか判らないみたい。別に難しい駐車スペースでもないのに四苦八苦している。なんとか停め終わると「吉田神社はどこか?」と問うて来た。カーナビで探ってみて判らないから「そんなのないよ」と言うと「あの森かもしれない」といってどこかに行ってしまった。変な宗教者とは関わりたく無いな。目が変だもん。

 別のパルサーに乗った夫婦は気さくな感じで話してくれる。こんな地図にも載っていない所に何でこんなに人が来るのかと思っていると、パルサーの夫婦がウエットスーツに着替え始めるではないか! オイオイ「12月に素潜りかよ?」と聞くと「よくやっている」という。私もこの辺でよく潜ると話すと「明日までに道具持って来なさい!」と言われる。丁重に断るが、泊まりでこの時期泳ぐとは凄いな。ドライスーツでもなく泳げるとは知らなんだ。そういやサーファーは冬も海にいるものな。来年はオレもやるぜ。

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 しかし、明日が休みだとは知らなんだ。浦島太郎現象が進んでいる証拠かも。その後は御前崎を廻って天城の道の駅に到着。明日は朝早く修善寺でとっこの湯に浸かり、東京に帰還だ。


 12/24 月曜日 晴れ 天城津が島町→東京ゴール 走行距離不明km

 今朝は3時に起きて修善寺に向う。とっこの湯リターンマッチだ。まだ、太陽も登らない朝方?!の4時には既に人がいるのだ。6畳程の湯壷に男が三人と女の娘が3人だ。うひょーん、女の娘は水着を着てその上にTシャツごニューヨークしておる。プールや海だとそれほどでも無いのだけれども、露天風呂だとミョーに「せくし〜」なんだよね。男の視線釘付けだ。

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 河原の真ん中に見える木の建物が「とっこの湯」である。木製の冊で出来ているので、外からは丸見え状態。なんで夜になるとみんな集まるのだ。

 みんなが上がるまでじっくりと浸かるが、朝起きた時の気温が0度で身体が冷えきっていたので、実に暖かく気持いい。女の娘なんかは入っては「あつ〜い」と言って、出てしまっていたしな。

 その後はビールを呑んで一寝入り。

 7時くらいに起きて熱海駅に行きPHSを接続。伊豆半島は熱海駅しかPHSが接続しないので、しばらく更新が途絶えていたのでごめんね。

 湘南を走り、三浦半島に向う。東京湾の景色と渋滞は紛れも無く「東京」である。横浜に入る頃は「クリスマス渋滞」で進みが悪い。カーナビも「全部渋滞です」と言わんばかりに真っ赤だ。「みなとみらい」付近の縦列駐車場と化した渋滞を抜け出したのは午後1時半だ。横浜を抜けるのに2時間以上もかかるとは・・・

 その後もお台場渋滞をヨッコラショと這い出し浦安駅前に付いたのは四時半だっただろうか? 駅前は路駐がひどいので停めるのに苦労。マンションのポストは「もうイッぱいデス!」と言わんばかりに郵便物が詰まっている。開けた途端に雪崩発生! うぁ〜

 こうして総ての日本を遂に完走しました。

 後日談とかはまた年明けにはアップしておきますので、正月に「あいつ、そういえばどうしたかな?」と思い出したら、またここのホームページに来て下さいまし。

 ひとまず、フゥ〜・・・

 2001.12.25 44CH&スバル・サンバー


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