11/22 木曜日 晴れ 大飯町→兵庫竹野町  走行距離212km

 今日はあまり走っていないが、それは海岸線の小道をずっと進んでいたからである。300kmは走るつもりだったのだけれども、つまらない事で随分と時間を食われた。

 今朝の食事は昨日購入しておいた「ナーン」と「レトルトカレー」である。ナーンは4枚入って\280と少し高価だがカレーをつけながら食べると結構イケる。昔、インド料理店でインド人が呆れる程にナーンを食い尽くした事があるが、旅行中は金銭的問題が大きいので2枚だけ食べて、残りは明日の分とする。カレーも皿にラップをかけてクーラーボックスに戻す。こういう時はクーラーボックスがあると便利である。

 京都の海岸線は休憩施設が足りない。寺に力を入れ過ぎである。海岸線にだって観光客は来るのだから、トイレくらいしっかりとして欲しいものである。途中の道の駅?!とある所で昼御飯を取る。駅と言えない程に寂しい設備である。クーラーボックスのホウレン草と玉ねぎを軽く炒めてパスタに絡める。ポパイパスタを食べてまた走る。

 兵庫に入ってからは道の駅はおろか休憩場所すらない。日も暮れて竹野町でなんとかビバーク出来る場所を見つける。途中の業販向けスーパーで購入した8個入り\58の餃子で水餃子スープと御飯を炊き夕食とする。

 そういや途中の風呂屋で体重計に乗ったら自分の通常体重から-3kgになっていた。少し痩せたな。

 明日は鳥取には行きたい。 


 11/23 金曜日 晴れ 兵庫竹野町→島根県加茂町  走行距離271km

日本一周に際しての持ち物(車編)

 車で日本一周するとなるとバイクや徒歩よりも随分と荷物が積めるので旅にもゆとりが出る。秋から春にかけて旅する時には寝袋2つに毛布1つで包まれば夜は凌げる。寝巻きはフリースの上下を着ると安眠が得られるぞ。どうしても寒い時にはペットボトルを拾って、お湯を入れて抱いて寝よう。これが寝る為に必要な道具だ。

 食事は基本的に自炊であろう。お椀と深皿があれば十分。塩、胡椒、だしの元、オリーブオイル、ガーリックパウダー、パジリコの元、七味、醤油、味噌、コンソメ、中華の元。これだけあると何でも作れるので、材料次第で柔軟にこなせる。鍋は二つ。キャンプ用だ。カセットコンロも2つある。2つあると御飯を炊くのと味噌汁を造るのをいっぺんにできるので時間短縮に貢献。カセットボンベはどこでも手に入るのでカッコつけてコールマンでガス欠泣きするよりマシだ。サランラップで皿を被うと洗物が省けるので楽チン(というかおおちゃく)。クーラーBOXがあるとナマモノが保管出来るので経済的。氷代がバカにならないのでシガライターで冷えるものを用意するとお得。ジップロックも用意しよう。米は無洗米、食前30分前にはうるかす事。事前に自宅で鍋で米が炊けるように練習はいるな。

 パソコンはノートでしょう(ワタクシはiBook)。ドコモのPHSはカードタイプであるが、H"との差は使い比べた事がある訳で無いので分からない。ただ、県庁所在の駅でないと64kbpsでは繋がらないし、改札のある駅でも繋がればラッキーという程度。携帯は国道ならほぼ繋がる。

 インバーターはパソコン程度であればその辺に売っているもので十分。デジカメを持っていく人は充電器も忘れずに。

 ナビを持つ余裕のある人は、おおまかな日本地図が一つあれば十分。私はその地図に事前に要所を書き込んでいるので、朝出発する時にナビに打ち込んでおけばスンナリ行ける。ナビなぞ無い方が夕方、人跡未踏?!の地で路頭に迷えてそれはそれで楽しい思い出だ。

 まぁ、だいたいはこんなところかな。他にはガムテープと梱包用のヒモ、懐中電灯ですね。シガライターに挿せる蛍光灯もいいです。自動車用のゴミ箱もスーパーの袋をセットしておくと、コンビニに寄った時にゴミを処分できて便利。道具は全て箱に入れる事。最初はビニール袋に入れたりもしていたが、どれがなんであるか分からなくなる。箱なら何が入っているか分かるのでよい。整理整頓は大切。私は押し入れの収納箱を重ねて使っているが奥行きがあり過ぎてイマイチ。天板がテーブルになるので便利だが。

 コンパクト箱ティッシュも三個重ねてガムテープ留め。上から順に使っていくので、空になったら箱を捨てるだけ。ガムテープで留まっているのでバラつかないのでヨイ。

 助手席は空席なのだから段ボール箱に良く使うものを放り込んでいる。手帳なんかは道を訪ねる時にメモ出来るのでこういう所に入れている。サングラスは必須だし、CDもあると精神衛生上いいことがある。

 洗濯干しも車内に架けられるようにしておくと干すのが楽。洗剤も用意しておこう。シャンプーなんかも、銭湯みたいな所では必要なので持っておく事。

 持ってきて無駄であったものは、ガスボンベで使えるランタン。蛍光灯があるので出番無し。「酒のみ」という性格も金銭的圧迫をしているのでよくない。

 日本一周をするものは霞みのように漂うようなものだ。霞みを食べて生きているとも言えるが、清貧とは言わなくて正貧であることには違いない。ガソリン代と食費を上手に押さえて旅行しましょう。

 次回は走り方についてです。

 今日最初に訪れたのは余部鉄橋である。十数年前に強風の為に列車が鉄橋から転覆した橋である。山陰本線開通にあたって最大の難所と言われた所だけにとんでもなく高い所に鉄橋が掛かっているのである。製造が大正時代と古く歴史的価値も大きい。

 鉄橋の側には「余部駅」があるのでる。ここへは車で行けるものだと思っていたのであるが、とんでもない。人がすれ違うのがやっとと言う「山道」をよこっらしょと登って初めてホームに立てるという駅だ。

 日の出間もないホームには鉄ちゃんがカメラを構えて待っている様子。しばらくすると駅から「電車が通過する〜」の自動アナウンスがあり、慌ててカメラを構えるとブルートレイン出雲号が来た。

 走り去ったブルートレインを見送り鉄ちゃんに話を聞くと、大阪からわざわざここで写真を撮る為に来たのだと言う。ワタクシが日本一周をしている事を話すと、彼も昔バイクで日本一周をしたという。ちょっとその話題で盛り上がり、駅を下山。

 続いて訪れたのは鳥取砂丘。杓に触る事に駐車場は金を取るので路中。砂丘を少し歩くと「本当に沙漠みたいな景色」が広がる。ラクダと一緒に写真を取る事が出来たり(有料)、馬車で遊覧も出来たりするが、ここは歩くのがベスト。みんな急峻な砂丘を歩いて丘の上に立つと写真を撮っている。ここも人生一度は訪れるべき所であろう。結構衝撃的だ。

pic1.jpg鳥取砂丘の1コマ

 そして鳥取駅を見た後に三朝温泉に行く。ここは河原に露天風呂がこしらえてあり、勿論入浴無料である。湯に浸かると先客が二人いるが一人は関西弁のおじさん。ツマらない講釈を延々とダベる。きっと世の中が寂しいのであろう。もう一人は丸顔にヒゲ面のおじさん。関西弁のオヤジの話を聞くでもなくいなしている。ハッキリ言って迷惑な顔だ。私は相手にしていないので、じっくりと浸かる。橋の上から女の子がこちらを見ているがマァ気にしない。一緒に入ればイイのに。

 風呂を上がりサッパリとすると近くで昼飯。昨日のナーンをカレーにつけて食べると松江に向かう。

 松江駅でネットに繋ぐとホームページの更新をして、メールを少し読む。みんな応援メール有難う! するとミニパトがちょろちょろと煩い。文句を言うと逆切れされそうなので、場所を変えてまた繋ぐ。

 夕日の中、車を走らせ出雲に向かう。途中でチャリダーがおる。人力で進む姿は本当にかっこいい。久々に渋滞路だが、祝日だから仕方ないか。東名なら「さっきっから何cm動いた?」という事もあるが、場所が場所だけに流れてくれるから有り難い。

 道の駅「湯の川」でビバークする事を決め、近くの「湯の川温泉」に行き、また湯に浸かる。身体を洗い終えると番頭さんらしき人が「習志野ナンバーのお客様おりますかぁ?」と呼ぶ。何ごとかと答えると車のスモールランプがつきっぱなしだと言う。あちゃぁ。

 道の駅に戻り夕食の支度をしながらこれを書く。今日は近くのスーパーで「わかさ」という魚の刺身を購入。ビールと一緒に流し込むと脂が乗っていて実に旨い。近海物なのであろうか、余りの旨さに食後もビールを一本追加してこれを書きながら食ス。


11/24 土曜日 晴れ 島根県加茂町→山口県長門市  走行距離309km

 日本を半分程走ってきて思う事は、地方では「アイドリングストップ」という言葉がないということである。都内なら信号待ちでも、ちょっと買い物でもアイドリングストップと政府だか何だかが叫び狂っているが、こと地方ともなると「何それ?」といった趣である。

 コンビニでもスーパーでも買い物に車で乗りつけてエンジンを切らずにお買い物。車に戻りそのままプップゥ〜である。最初は盗難にあったらどうするのだろう?と一人心配になっていたが、彼等は全く意に介していない様子。首都圏では車庫に入れておいた車が朝には無くなっているという程にヒドい手口があるのだから、窃盗団が地方に目を向けた日にはそれはイイ仕事ができるに違いない。海も近いから直ぐに海外出国でドロンだ。

 高校生が自販機でフツーにタバコを買っているこの国は矛盾と平和がウマく装えているようだ。

 ところで車の走らせ方についてであるが、昼間は時速70km位が国道の平均的なスピードであろうか。深夜になるとトラックが多い。そのトラックが結構飛ばすんだ。平均80km位のスピードで走っているが、中には交差点があるのに追い越しをかけるような強引な運チャンもいる。

 日本一周と言う事になれば、見物がてらという事なので、60km位で車を走らせ,

速い車は追いこさせてしまう走り方が一番だ。時速60kmというのは車を走らせて一番心地よいスピードである。オープンカーはこれ以上スピードを出すと髪の毛がヤマンバになるだけであるところから憶えたスピードである。今回の旅行で燃費を計算しているが、1box車は65km以上のスピードを出すと急に燃費が悪くなる。これは空気抵抗の影響を受けるからで燃費対空気抵抗をトレードオフするポイントを探ると大体時速60km/hになるから面白い。空力に有利なセダンでも時速70km/h位であろう。

であるからに一定速度を維持する事が山道の多い日本では以外と難しい。ワタクシの乗る軽自動車は高回転型のエンジンに無段変速CVTと組み合わせているので、エンジンの一番おいしいトルクゾーンを使う事が出来るハズなのだが、それでも660ccという排気量から発生できる力なぞ風が吹けば飛んで行きそうな力しか出ない。

 日本車は回転馬力を重視したエンジンが多いので、トップエンドは伸びるけれど、低回転はスカスカのエンジンがいまだに多い。これはいまでもスペック重視の性能誇示で売っているからであろう。

 上り坂でアクセルを踏んで勢い良く進んだとしても、下り坂でオーバースピードだからブレーキを踏むようでは燃費は稼げないし、タイヤにも負担が掛かる。決して地元の人たちのペースに引きずり込まれてはいけない。

 車のガソリン代もバカにならない。値段競争の激しい都市部に住んでいればレギュラー\94/L前後だろうけれども、地方では\100/L以上するのが当たり前。レギュラーとは言えハイオクの値段で計算してから旅行に出る事である。

 11月からは北海道でも雪が降るので、その頃そちらに向かう人はタイヤの準備を怠ってはいけない。北海道に限らず、延々と田んぼの続く場所での十字路は要注意だ。一時停止をしたつもりで左右を確認せずに交差点に侵入してくる車がある。見晴しがイイからといって事故がない訳ではないのだ。私もあやうく事故になる経験を今回はした。

 関東では道を譲ってもらった時、挨拶にハザードランプを点滅させるが、関東以外でこの習慣はないようだ。だからといって4回点滅させ「バカ野郎」の意になったって判らないなどと思ってはいけない。ひょっとしたら向うは長距離トラックかもしれないからだ。元々はトラックの挨拶から来ているやり方なので注意はいる。が、関東以外では無駄だ。

 40代以上のドライバーは全国的に注意人物と思っていい。彼等は男女問わずに「Going my way」であるから、譲ってもらう時だけ愛想が良いのだ。

 走っていてハザードも出さずに停車などは当たり前。曲がる時も「これから曲がるよ」といってウインカーを出すのではなく、「よし、曲がるぜ!」といきなりだ。よって車間距離は十分に取るべし。彼等には譲り合いという言葉はないので、こちらから「どうぞお先に!」という姿勢が必要。今の若い者は云々〜という前に親のマナーが悪すぎるんだと言っても通じないところか。自身の親の運転もまさに「我が道を行く」であった。

 タクシーも全国的に酷い。あれは運転マナーを問う前に一度、百日荒行でもした方がイイんじゃないかと思う。レーンチェンジでウインカーはださないし、割り込み順位は自分が一番だと勘違いしておる。そういう奴にはクラクションで報復攻撃!

 一日中走っていると、ネズミ捕りをよく見かける。60km/hで走ってシートベルトをしていれば問題ない。しかし、地方の警察は車の停止のさせ方が恐い。ハッキリ言って命知らずとしか思えないような制止のさせ方をする。

 公園等で車中泊をすると警察が見回りに来たりするが、免許証を見せれば大した事はない。地方のお巡りさんはフレンドリーだから心配せずともよい。

 半分程走ってみて運転についてはこんな所である。

 しかるに、事故を起こしては旅行にならないので、完走を目指すドライビングが最上である。

 朝起きると出雲大社に向かう。午前7時だと言うのに結構人がいるものだ。大きなしめ縄を写真に撮って、須佐神社に向かう。ここはおろち退治をしたスサノオが祭られていると言う。潮の井という井戸というか泉のようなものがあって、山奥にも関わらず湧き出る水が僅かに塩っぱいのである。何でも日本海とこの井戸は繋がっていると言う伝説があるのだ。うーむ不思議だ。

 次は有福温泉に向かう。ここには共同浴場3つがあり、その内の一つに浸かる。

渓谷の奥に有る温泉地なのだがとてもいい所。湯治の人も来る所でちょっとぬるめの湯がイイ感じ。

 その後は日本海側をずっと走り続け、山口は長門でビバーク。明日は九州上陸だな。


11/25 日曜日 晴れ 山口県長門市→福岡県博多→志摩町  走行距離274km

 今朝は8時に下関駅に到着。駅の中は焼き芋の匂いが立ち篭めている。焼き芋なんて売っていないようなのだがね。

 そして下関から関門海峡をトンネルでくぐる。距離は3km位はあっただろうか? 海底トンネルは山のトンネルとそんなに変わりはない。通行料は\100であった。

 いよいよ九州の地に到着である。国道3号線はとても走りやすい。町の感じは国道一号の川崎〜横浜の雰囲気に似ている。道路脇には大形専門店が延々と続いているのだ。

 こんな感じで博多駅に到着。駅の写真を撮ってインターネットに接続。サッポロのラーメンの二の舞いにならぬようにグルナビで博多ラーメンの美味しいお店を検索。青森で出会った日本一周人が言っていた「大砲」というラーメン屋さんは博多には無いようなので、一押しといった趣の店を選ぶ。

 のんき屋という結構有名所。本当に薄汚れた店なのだが、11:30頃に店に入ると客はまだ無く、おっちゃん一人で店を切り盛りしているようで「お客さんラーメン?」と聞く。久々に人の作ったモノを食べると「ウマイっ!」と思うものである。高菜をいれ過ぎたせいか辛いのだが\500のラーメンとは思えない旨さだ。

pic2.jpgpic3.jpg

ラーメンの文字が逆さな事に注目。脂汚れが歴史を物語る。マズラーメン派は行かない事。

 思った程に脂はキツくないのだが、久々にコッテりモノを食べてイイ気持。風呂に入りたくなったので近くの温泉らしき所に行ってみるが入館料\2,100も取る事が分かり引き返す。そして近くのスーパー銭湯を発見!こんな時にナビは役立つ。こちらは\600とまぁそこそこのお値段なのだが、早く入りたかったので値段を我慢して入ってみると「休日料金\650」とある。これも目をつぶって入り、じっくりと元を取るつもりで浸かる。

 風呂を上がると走る気がしない。適当に走って寝床を探す。海岸線を走り志摩町の総合運動公園でビバーク出来る事が分かったので、駅の近くに買い物に行く。ここまで来る途中に活イカ料理の看板を沢山見たので、イカそうめんと無洗米を購入。車で戻ろうとするとまだ日も沈まぬというのに昼行灯のハズの暴走族風な若いのが流している。そういえば博多辺りには和風Hip Hopな感じのがアメ車に乗っていたっけ。見るからにバカそうなのがバカを演じている感じだ。まぁ頭が不自由なのだろうから仕方無し。結構そういう見たしなぁ。北九州は東京と全然変わらない。

 北海道なら日が沈んでいた五時に夕飯の支度ができると、手元が明るいので料理が楽だ。具沢山の味噌汁と御飯。イカそうめんを肴にビールをやる。\298でイカそうめんを買ったのだが、ちょっと量が多過ぎた。余ったのは冷やそうかと思うのだが、先日買った電子式冷蔵庫がどうもイケない。そのツインバード製の冷蔵庫は\7,000の価格からも分かるように「冷えるかもしれない」程度の能力しかないのだ。更に、電源を切った後は「タダの箱」にしかならず、全然保冷してくれない。冬の九州でこの程度では、夏の最中に冷たいビールにありつけるか心配だ。帰ったら要チューンアップ。

 飯も終わりこれを書いているが、50ccと250ccのバカが近くをルーレットしている。次来たら110番しようかな。それとも今夜は梱包用のヒモと特大マグライトが活躍かのう・・・


 11/26 月曜日 晴れ 福岡県志摩町→長崎県佐々町  走行距離277km

 みなさん、メールをありがとう。

 私の出身である大学のOB諸氏からもいろいろとメールが来ていて、「今年の大学祭。ウチのサークルはダメだなぁ」と言った嘆きメールも来ている。よその大学祭と比べると工学大学はどうもつまらない感じがするが、今年は酷かったらしい。予測出来ていた事だけに、まぁそんなものかな。

 また、大分に魔人のようなOBがおるのであるが、その大先輩とも連絡が取れたし、英国車仲間とも久留米で落ち合えるかも知れない。遠方の知人とは予定を合わせて逢いたいものである。

 ところで、ハズかし話だが前日の野宿先に靴を置き忘れてきてしまった。車にはサンダルと靴を用意していて気が向いた方を履いて運転していたのであったが、朝起きて準備をしている時に靴を駐車場の縁石に御丁寧に並べておいた所までは記憶に有る。しかし、靴は置いたままで出発してしまったのだ。その事に気付いたのが今日の昼時だというのが情けない。安い靴ではあったがまだ十分に履けたので勿体無いが、そのままにしてきてしまった。どこかで安い靴を買うつもりで入るのだが、靴屋に入ってみてはいいのが見つからない。

 今日は長崎県の北西部を中心に走った。ここからは半島と湾が連なるのであまり距離が伸びない事くらいは分かっていたので、朝早くから半島の小道を一生懸命に走る。途中、港で船がひっくり返っていたり、マツダのB360やスバル360を見つけたりする。

 そんな車達を写真に撮ったりしながらついに夕方には日本本土最西端に到着。夕日が雲に隠れていたが蜃気楼が見れたのでヨシとする。で、近くの観光局?!なる所に行き最西端到達証明書とテレホンカードを頂く(アリガタヤ)。この事務所には係りの人が二人しかいなく、「今日は多いねぇ 3人も来たよ」と言っている。リストに書き込むと私の前に来たのはなんと同じ千葉人ではないか?! おお同郷じゃ! 更に驚くべき事に今日最初の人は女性の徒歩ダーである。むむっ やるのぉ。

pic4.jpgこれが本土最西端の夕焼け?!だ。

 そんな事をしていると、一人のおじさんが来て事務の人とみかんを食べている。「のどかなもんだ・・・」と思いつつ「ここいらにスーパーはないですか?」と係りの人に聞くと、そのおじさんが「ウチがそこのスーパーだよ。安くしようか?」と言う。ハハハッ!

 そこのスーパーには今日食べたいコロッケが無かったので駅まで行き買い出す。

 で、近くの公園にて今日はお休み。

 明日は佐世保に入る予定。夜には長崎市内まで行けるだろうか? ウマいチャンポンの店を探さねば。


 11/27 火曜日 晴れ 長崎県佐々町→飯盛町  走行距離307km

今朝も4時には起きて6時には車を走らせた。7時位に佐世保に着いたのであるが、佐世保基地内にはあんまり軍用艦はいなかった。他の軍施設もあまり見どころが無く(警戒も厳しい)、さっさと引き上げて長崎市に向かう。

 長崎駅はなかなかにすごい。もちろん観光客がたくさん来る所であるからであろうが、駅舎も綺麗だし、賑わいも随分ある。駅で写真を撮っていると、「徒歩日本一周中!」という札を貼った20代前半と思しき徒歩ダーを発見。頭には日本手ぬぐいを巻き、リュックを背負う代わりに秋葉原やデパートで1,500位で売っている車輪付きのカートを転がしながら闊歩していた。

 カートの車輪は途中で取れたらしく、車軸を別に取り付けてワイドトレッド化しているし、ハンドルグリップもビニールテープらしきものを幾重にも巻き付けてチューンアップされている。

 そんな彼を静かに見送り、長崎チャンポンを食べる事にする。歓楽街を歩いてそれらしい店で食べてみるが「な〜る、こんなものか」といった程度。もちろん美味しいのではあるが、今一つインパクト無し。もっと凄い店もあるのであろうが、もう十分。

 長崎の町も路面電車が走っているので、ちょっと乗ってみる。実は生まれて初めて路面電車に乗ったのであるが、ここの路面電車はどこまで乗っても一回\100という値段。しかも五分おきに走っているので結構便利。

 降りたのが「思案橋」という駅で、今は橋は無いなのであるが名前がいいよね。東京の荒川線にも「面影橋」という駅があり、そこは実際に橋もあるし、春には桜が綺麗な所でもある。

pic5.jpg今は交差点となっている思案橋。

 あと、眼鏡橋にも行ってみる。ここは観光客が沢山訪れている。近くにはカステラ屋があったりと巧く出来ている。

 長崎の次は野母崎に向う。ここの近くで温泉に浸かる。\400とまぁ普通な値段。本物の温泉にサウナと水風呂が付くので有り難い。ワタクシはサウナと水風呂が大好きなのである。

 そして海岸線の細い道をひた走り飯盛町手前のjuscoで夕食を手に入れる。交番でコインランドリーの場所を聞き洗濯をしている間に寝床を探し、洗濯物を取りに戻る。今晩は寿司とコロッケという超リッチなメニュー。思えば海岸線をずっと走っていたのに寿司を一度も食べておらなんだ。

 明日は雲仙と諫早を廻り有明に向う。


 11/28 水曜日 晴れ 長崎県飯盛町→久留米市  走行距離299km

 今日は雲仙普賢岳にまずは向う。一般道で普賢岳に近付けるのかと思ったが、有料道路に乗らないとダメ。\650の出費だよ。取り敢えずその道路ではかなり近くまで行く事ができる。途中にパーキングが有り、そこからが一番近くに見る事ができる所らしい。私は徒歩で普賢岳に近付こうとしたのだが、そこからも徒歩で1時間位かかる所なので止めにする。だってサンダル履きで山装備無いもの。ここのパーキングには「駐車は1時間まで」と書いてある。何故にこんな所で時間制限するのであろう?と思うと、噴火した後は相当に観光客が来てパーキングが満タンであったからではないかと推測する。もちろん今はガラガラだ。

 噴火口が見れないのは残念だなと思いつつ下山。この周囲はドリフト族が夜な夜なたむろすようで、ブラックマークや凹んだガードレールがあちこちに見る事ができる。バカだな。

 島原駅に行くと随分綺麗な駅である。ここに車を停めて島原城を見学・・・ 城の掘りの中までは入る事が出来たが、場内に入るには有料なので眺めるだけにする。城にはクリスマス対策用の電飾が付いてるが、ここはシンデレラ城じゃないからあんまり似合わないと思うのだけれどね。城を出て掘り沿いに歩くと近所の女学生がマラソンをしている。けっこうみんな真面目に走っている。ワタクシは昔、陸上をやっていたが持久ものは苦手であった事を思い出す。小学校から高校までずっと走り高跳びだったから瞬間しか力を使わない競技しかできない・・・

 近くの道の駅に行ってみるとこれはびっくり。災害時のままの家屋が保存されているのである。なんと自分の立っている場所すら土石流の流れた場所なのである。道理で駅舎も歩道も綺麗な訳だ。しかし、道の駅から普賢岳まで見えるのだが、放射状に土石流が流れたという事が今でもよく分かるのだ。この自然災害を記念館として利用したのがここの道の駅なのだが、ひとつ気になる事が有る。観光の宣伝文句の放送がやたらとデカい音なのである。つまり「うるさい・・・」という事なのだ。被害の事等言いたい事は分かるのだが、もう少し静かにして欲しい位に喧しい。

 道の駅を出発して諫早湾をぐるっと廻る。ここは干拓事業を始めた所であるな。湾の一番奥地に行くと干拓作業が始まっているのだが、ついこの間まで海岸であった事を示す防波堤が物悲しい。無知なので私はよくは知らないが、何で干拓しないといけないのであろう? 税金がゼネコンに金が落ちて、それが政治家に廻ってくるだけの事なんじゃ無いの? って思いがする。私の住む浦安にも三番瀬という干潟が有るが、ここは干拓事業が停止された。公共整備最悪都市の市川市の落ちなくてよかったと思う(ちなみに市川市の歌は作詞家に相当にオチョくられた歌詞である)。で、ここの町に自然を大切にと言われるのは腹が立ちそうなので、この光景は二度と見たく無い。

 更に走り続けると腹が減る。皿うどんを食べていない事を思い出し、見つけた中華料理屋に入る。注文してから出て来るまでに時間がかかったが結構なお味。皿うどんって固麺なのね。知らなかった。

 すっかり満腹になり、店を出ると久留米に知人が居た事を思い出す。仕事中であろうが電話をしてみるとうまく繋がった。今夜は久留米でラーメンを食べようという約束をとりつけ、ついでにお泊まりさせて頂ける事になった。有り難い。

 というわけでゆっくりと車を走らせて佐賀駅を見物した後、久留米駅に到着。うーむここがチェッカーズ等を輩出した地であるか。道路は結構な渋滞である。駅ビル等をさらっと見て靴屋が無い事が分かると、ナビで近くの「久留米靴流通センター」に向う。ホニャララ靴流通センターであるから、どこの店にいってもたいして品揃えは変わらないし値段も変わらないという点が特徴といえばそうであろう。こういう所では安い靴を買うに限る。\1000で無くした靴と同じようなモノを購入。

 知人との約束の時間まで少しあるので久留米中央公園にてこれを書きながら時間を潰す。この公園敷地内には車がワンサカ停まっているのだが、どうみても公園利用者のでは無く、ホームレスや通勤の車となっている。暗くなったグラウンドには仕事が終わった人たちがロードワークをしている。照明くらい気を利かせてつけてやるとか、トイレを綺麗にするとか、久留米市はもっとやるべき事があると思う。

 明日は熊本に突入の予定。これからうまいラーメンを食べに行ってきます。

pic6.jpg私の石材ショップコレクションの最大級の作品


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