11/15 木曜日 晴れ 鶴岡市→新潟市→柏崎市  走行距離280km

 昨日からの腹下しの事も考えて朝御飯を抜く事にする。といっても昨日の夕食同様にクノールスープをすすりそれで済ます事にする。

 山形と新潟の県境にある温海に行く。ここには公衆浴場がある事が手持ちのガイドブックにより分かっているからである。まずは朝風呂というワケだ。

 温泉街をグルグル廻りなんとか車を路中させて、お風呂へ向かう。客は私を含めて三人。一人は爺さんだがちょっと頭がおかしいらしい。酔っぱらっているワケでもなく劇団ひまわりの演技でも無く、ブツブツ愚痴を唱えているのだ。もう一人は私と同じくらいかな?多分観光客だろう。

 朝っぱらから風呂に浸かり身体はサッパリするが、心は今一つ・・・

 続いての目的地は新潟駅だ。駅前にうまいこと路駐が出来たのでちょっとだけ駅の周り散策。駅の中にはヨドバシカメラがあったりする。ちょっとだけ覗いてみるが別に東京のヨドバシと変わらない。当たりまえか。。

 北口には呑み屋さんがあるが、朝の時間だというのに交差点の近くでガン黒のヤマンバ二人がテイッシュ配りをしている。こういう時に人の会話を聞く事によりある程度は人となりを知る事となるが、結論は「ただのプータロー&オツムの不自由な人」である。もっとも私も人の事は言えないがな。

 面白いのが反対側には歳は36位の女性も配っているのである。実の年齢はもっと違うかも知れない。ちょっと人生踏み外した感じが漂っている。

 ティッシュには困っていないのでもらわずに万代橋まで歩いて引き返す。

 その後は海沿いを走って、間瀬にある「日本海間瀬サーキット」を見学。ここは軽自動車の耐久レースが行われるところでもあるので、いずれは来る事となるだろう。レンタルレースカーがあったりするところが面白い。

 次は、寺泊からちょっと南に行ったところで「日本海のアメ横」みたいなコピーが掲げられていた海産物店街をうろつく。サザエが一皿で\1000と信じられないような安さで売っていたりする。ここでワタクシはフグの皮刺しを\300で購入。醤油に紅葉おろしをまぜたのにつけて食べると美味しいのだ。

 そして、夕日の沈む前にJR青海川駅に到着。ここの駅は日本でもっとも海に近い駅なのである。駅の冊から見下ろすともちろん波が打ち寄せる海岸だ。写真をバシバシ撮って簡保の宿に行き風呂に浸かる。簡保なのに今までで最も高い¥500という入泉料を取られた。今朝の共同浴場は任意だったから\110だけ入れたのだが、まぁいいか。

 近くの道の駅「風邪の丘米山」に行きここでお店の人と話す。適当な話の内容であったが、ここのおばさん左目が義眼だ。あんまり相手の目を見るのも何だかとは思うが、目を逸らして話すのもどうかと思う。ちょっと難しいな。

 道の駅は小綺麗なのだが、ちょっと不安を感じる程に寂しい場所なので国道沿いの駐車場に今日は泊まる事にする。新潟は本当に国道沿いにはトイレ付きの駐車場が多い。

 ここで途中で買ったフグの皮刺しを肴にしてビールを飲る。味噌汁にも少しフグを入れて啜り今日は寝る。


 11/16 金曜日 晴れ 柏崎市→立山→庄川  走行距離302km

 昨日の晩は凄かった。夜の12時くらいだろうか?海の近くに車を停めて野宿をしたのだが、風が突然強くなって起きてしまった。それも半端じゃ無いくらいにだ。私の車は軽の1BOXだから風が吹くととても揺れる。突風が吹こうものなら転ぶんじゃ無いかというくらいにだ。

 余りの強さで「このままでは車ごとひっくり返ってしまいかねない」と思い防砂林の近くに移動して安眠を得た。

 朝は暖かくて気持ちよい目覚め。飯を食べるとお通じが・・・ うーん健康っていいいな。もうお腹の心配がいらないので、今日から普通に御飯が食べられそう。

 海岸沿いに車を走らせまずは「親不知」の海岸に停車。本当に海岸を人が歩いたのかいな?という程に波打ち際が絶壁となっている所だ。天下の嶮とは本当だな。未だに車の通る道も何度も変更の工事をしている。

 そんな訳で富山県に入り、立山の地獄谷温泉というのが地図に載っていたのでここを目指す。ところが地獄に行くにはマイカーでは行けないそうで、ケーブルカーじゃないとダメだと事。う〜ん日頃の行いが良すぎたか? 仕方が無いので称名滝を見る事にする。人気の少ない山道を登りうっすらと雪化粧をした滝を見るのも悪く無い。

 そんなわけで日も暮れてゆくので、近くの簡保の宿で湯に浸かろうと思う。ところがフロントのおねぇちゃんが手際が悪い。私の前に3人の客がいたが10分も待たされてしまった。しかも入浴料が\500もするし、風呂は狭いし・・・ そんな時でもじっくりと元を取るつもりで浸かり道の駅「庄川」でビバークを決める。 

 昨日と同じようなメニューを作り、食後はフグのヒレをあぶったので熱燗をし、フグの皮刺しをツマみながらこれを書く。明日は合掌造りの家を見に行くぞい。


 11/17 土曜日 雨 庄川→合掌村→氷見  走行距離175km

 今日は朝からあまり走る気がしない。

 それでも合掌造りを見に行く事にする。最初に訪れたのは利賀の合掌文化村である。確かに合掌造りの家もあるのだが、どこからか移築したもので人が住んでいないものだ。文化財に指定されていても人が住まない家は家では無いし、直ぐにガタが来るものだ。つまらないので次の相倉合掌村に行く。

 こちらは入村料として^300を徴集される。ちょっとムッとするが、駐車場に車を停めて歩いてみると良く判る。合掌造りの家には普通に人が住んでいるのだが、まるで動物園の動物のように見られる。下手をすれば庭先をズカズカと歩かれたりもするのだ。防火設備なども完璧なのだが、その為にコストが掛かるから見物料を取るワケだ。

 まぁ、仕方が無いから払うし、それなりの価値は十分にあったから悪い思いはもうしない。ここも人生一度は訪れるべき稀所であろう。集落の景色が「日本昔話」そのままなのである。途中の道も仙人でも住んでそうな感じの山道だしなぁ。

 蕎麦をいただき、富山駅に行く。駅の周りにうまい事に路駐できた。駅の中を歩いてみるとホームレスもいるなぁ。寒くても風の吹かないところならいるのかな? 駅には自動改札が無い事に驚く。東京まで\7,000位する。むぅ。

 色々と観察すると女子高生は未だにルーズソックス全盛なようで、驚く事にキティちゃんのサンダルを履いた者までおる。ちょっとビックリだ。

 3時には道の駅「氷見」に到着。富山県と石川県の境に近い所にある場所だ。寝れそうな事を確認して近くの公衆浴場に浸かる。道の駅でビールを2本空けてすっかり酔っぱらう。しばらくアルコールの量が少なかったからなぁ。

 そんな訳で酔っぱらってこれを書く、まだ7時前だがお休みする。


 11/18 日曜日 晴れ/雨 氷見→能登島→珠洲市→高松町  走行距離346km

 昨晩はビールを3缶も久々に飲んだのでゆっくり眠れた・・ と言いたい所だが意外にもちょくちょく目を覚ましてしまったのだ。

 車の中でキャンピングベッドを広げてそこで寝ているのではあるが、10時間も寝るとなると寝心地が「今一つ」と云わざるえないのである。

 まぁそういうわけで睡眠時間は十分に取れたが、寝過ぎる事はできない事はよく分かった。石川県の道の駅氷見を出発し、能登半島の能登島にまずは向かう。島には橋が二つ掛かっているが、結構立派なものである。車で渡るだけで無く、徒歩でも渡る事ができる橋なのだが、「橋の上での駐車及び釣り禁止」とあり、やっぱりベイブリッジと大して変わらないなぁと思う。

 続いては九十九湾に行くが、見学するには駐車料金を徴集するので、ここは見ない事にする。で、恋路岬に行くが、日曜日だという事でカップルがおる。ここで昼飯にしようかとも思うが、ちょっとはばかるので次ぎの地点で用意する事にする。

 そして見附島(軍艦島ともいう)に行き駐車場でパスタを食し、軍艦島の近くまで行ってみる。絶壁に囲まれた島は人間の上陸を許さない島である。事実、この島には大昔(何百年)から社があるらしいが、人が上陸する事ができなくなったので、そのままで放置してあるのだという。

 グルっと能登半島を廻って千枚田を見に行く。ここで問題発生!デジカメがまたしても撮影不能に陥る。折角の千枚田の写真を撮ろうとしたのだが諦める。すると女性二人に写真を撮ってもらえないかと頼まれる。歳はトウが立った位か?どうやら小松の方から来たようだ。  

 デジカメには頭にきたので輪島駅に行ってメールで対処の方法について聞こうかと思ったのだが、輪島駅は残念な事にPHSが使えない。村とか町の駅なら解るが市の駅でPHSが使えない所もまだまだあるものである。デジタルデバイドってこういうことだよな。

 仕方が無く羽咋駅でインターネットに接続できたので、ホームページのアップロードと抗議メールを送信する。

 洗濯もしたいので近くの銭湯でコインランドリーの看板を見つけたので、行ってみると改装中という文字が・・ 取りあえず近くの温泉で浸かり、夕御飯にでもするかと思い、道の駅に車を走らせると、国道の途中にコインランドリーがあった。

 洗濯機に洗濯物を放り込み、洗剤もセットしたというのに「小銭が無い・・」のである。じゃぁ札を崩すかと思い財布をあけると「福沢諭吉先生しかおらん・・・」。結局洗濯を諦め夕食&お休みの為に道の駅に行くが、道の駅高松は有料道路に乗っていないと入れない道の駅なのだ。ナビを信じて行ったのにこんな事になるとは、今日は一日ついていない。 

 書いていてまた腹が立ってきたのでもう寝る


 11/19 月曜日 晴れ 高松町→金沢→小松→福井三国町  走行距離138km

 昨晩もあまりよく寝られなかった。1時間おきに起きてしまうのである。しかも毎回夢を見て途中で起きてしまうから困る。私の場合夢の続きを見る事が出来るのであるが、今回は2回くらいしかなく、毎回ショートストーリーの映画を見ているようであった。昔の忘れたような人が登場してきたりするのであるが、結構朝になると疲れる。

 そんな訳で今朝はグズグズとして起きた。6時半くらいに起きたのであるが、目の前のガーデンゴルフ場には年寄りが雨にもかかわらずゴルフを楽しんでいるのが見える。むぅ、雨が降ってもやるなんて日本人だけだよなぁと思いつつ朝御飯を食べる。

 昨晩はデジカメの不調をメーカーにメールで訴えたのであるが、メールがマトモに帰ってくるか心配なので9時になったらメーカーに直接電話するつもりである。

 今日は石川県の金沢駅にまずは行ってみる。駅はまぁ地方の駅である。当たり前か。交番で「コインランドリーはないか?」ときくと「すぐそこにあるよ」と教えられて行ってみるとコインロッカーであった。お巡りさんしっかりしておくれ! 駅の近くのコインランドリーで洗濯をしている間にデジカメのメーカーに電話をしてみる。秋田のヨドバシカメラでもらった冊子にメーカーのサポートダイヤルが書いてあったので大いに役立ったワケだ。サポートセンターに「デジカメが撮影不能になる云々・・」と苦情を申し立てると、「こちらの番号にダイヤルして下さい」と早速タライにされる。で、やっぱりその番号に電話すると「サポートセンターに電話して・・・」ときたもんだ。以前に某千Y田区役所で散々な目にあっているので、こういう時は畳掛けるに限る。アレコレ言うと「代替えの商品を送るから発送先を教えて欲しい」ときた。どうも同様の現象が起っている様である。「現在旅行中である旨を伝え後ほど連絡すると言って電話は切る。しかし、送り先などないものな。だって日本一周中だよ。ユースにでも送ってもらおうかと考えるが、ユースの宿泊代が馬鹿馬鹿しいので、取り敢えず他の方法を考える為、金沢兼六園に行ってブラついてみる事にする。

 兼六園は町の中心街にある。東京で言えば六義園みたいなものだ。車は時間貸しのコインパークに停める。他にもカップル等が同様にそこに停めるのであるが、料金支払機に向かっていろいろと見ているのである。先払いのシステムだと思っているのであろうか? こちらでは結構珍しい物なのかも知れない。

 兼六園は有料であり、ちょっと躊躇うが「NHKの冬の映像と言えばこれであるから」と思い、思いきって入ってみる。冬支度をした木々がよく手入れをされている。ワタクシも漸くこういうものをゆっくりと眺める事ができる歳になったと思うと、「ちっとは大人になった」と独り思う。すると、デジカメメーカーから電話があり「送り先はどうしましょう?」と催促の電話が・・ 結構真面目な会社である事に感心。「もうちっと待ってくれ」と電話を切り、兼六園を後にする。

 次に向かうは小松にある「日本自動車博物館」だ。向かう途中で昼になるが、昼食を作る気にならない。そこでMcドナルドのドライブスルーがあったので「\60バーガー三つでも買うかいな」と思いメニューを見るとハンバーガーが\60では無く\130なのである。\60バーガーは東京地方だけの企画であった事にようやく気付く。仕方が無く吉野家で並牛丼を食べる。

 カメラが使えないまま自動車博物館に入ると「自動車好きには瞳孔が開きっぱなし」になるような車がワンサカ展示されている。実用車を中心に集めてあるので、ギラギラの高級車を見せつけられるよりはずっといいものである。ワタクシの所有するMG-Bもちゃんと展示してあった。ここはバイクも少し展示してあり、「ラビット」がやたらと目立つ。ラビットと言えばオーナーがスバルのディーラーに行ってブレーキシューをくれと言った所、ウチはバイクなんか作っていないとムゲにも追い返されたと言う有名な話を思い出す。

 車は乗用車が中心かな。ホンダZやコンパーノベルリーナといった展示会でよく見る車もあったが、珍車では世界で唯一のツインカムエンジンのキャタピラー駆動T360の雪上車とか、青森の山奥で朽ち果てていた日産ジュニアの消防等があったりもする。車好きは一度訪れるべし。

 博物館を出ると携帯にデジカメメーカーから電話が入っている。連絡を取ってみると解決方法を教えてくれた。私よりもメーカーの担当者の方が喜んでいたりするから変だ。きっとみんなで仕事そっちのけで一生懸命対策を考えたのだろう。後でメールでも送ると言って話を切る。

 今日はそれだけ巡って日が暮れてきたので寝床に向かう。福井は三国町の道の駅だ。手持ちの水が少ないのでうろつきながら向かうが、どこの公園も水道の蛇口が無いので水が得られない。フテ腐れて三国温泉で湯に浸かり、道の駅で飯を食いながらこれを書く。


 11/20 火曜日 晴れ 福井三国町→岐阜近江八幡  走行距離281km

 足にしているスバルサンバーも随分とタイヤが減ってきたものだ。北海道以外では降雪が無いので、スタッドレスタイヤの威力は全く発揮されない。

 スバルに乗っていると「ホンダトディでレースをやるのもいいけれども軽トラを改造してバギーカーでも造ろうかな」等と考えながら走っている。

 軽トラはフレームシャーシ(ハシゴ型のフレームにエンジンとタイヤをくっつけて、その上にボディーを載せているワケである)だからボディーをとっぱらって、パイプを曲げたフレームを載せてシートとハンドルを付け替えればおしまいかな?と結構本気で考えているのだ。

 これから日本一周をしようと考えている人の中に車で行う事を思いめぐらしている人は、その車の事をよーく考えてから実行した方が後で辛い目に逢わなくて済むもの。

 理想の車はやはり1BOXでしょう。まず条件としては

(1)車の中で寝る事ができる

(2)車内で炊事ができる(雨が降れば外で御飯を造るのは困難だ)

(3)車の中で着替えられる

(4)燃費がよい

(5)運転が楽チン

(6)小回りが効く

(7)文明的で、マトモに走る

(1)に関しては、フラットなところで足を延ばして寝れると、しっかりと疲れがとれるのである。バケットシートは運転にはいいが、寝るのには向かない。

(2)や(3)は雨が降ると外ではできないし、テント生活をすると雨の後のテントたたみがイヤだから。

(4)お金のある人は関係ないかな? もっともそういう人は車で廻っても、定食屋で食事し、宿で寝るかな・・・

(5)(6)は車の特性とも言える部分だ。運転についてはATorMTの差でしょう。どっちが楽であるかは人各々であるがワタクシはATにしたい。

(7)は眠気防止の音楽を鳴らす物があるかとか、地図を見なくて済むナビとか、もっとレベルを下げるとエアコンが付いているか?ヒーターが効くか?であるな。旧車とか珍車でやるのは勇者的行為だ。

 以上から考えるに、これから車を買う人はクリーニング屋のお下りの様な二足三文の軽1boxが一番よかろう。次は営業車払い下げのライトバンもイケそうだ。2シーターのスポーツカーなんかはマゾ的プレイだよな。

 次回は持って行く物について書くつもり。

 で、今朝は東尋坊を訪れる。朝早いので誰もいないのでいい。切立った岩が朝日に照らされてイイ感じである。

 次は九竜峡に向かう。ここも仙人でも出てきそうな山道を抜けていくのであるが、車で辿り着いた渓谷は送電線が走っていて景観を台なしにしている。文化レベルの低い人たちが多いからこうなるのだけれども最悪。仏御前の滝を見て引き返す。

 JR福井駅を訪れると、路面電車がここも走っている。日本海側の主要都市には路面電車を見る事ができる。

 そのまま日本海側を走り琵琶湖へと到達。琵琶湖は時計周りに廻るつもりなので長浜の駅近くで食料を調達し更に南下し、途中で簡保の宿で湯に浸かる。ここは簡保にもかかわらず入浴料\800も取られガックシ。これ以上探すのも疲れるからここにしたのだが、もう少し安い所にしていればビールがもう一本追加できた事を羨む。

 更に南下して公園の駐車場でビバーク。明日は京都に入るぞ。


11/21 水曜日 晴れ 岐阜近江八幡→京都駅→比叡山→大飯町  走行距離265km

 朝は5時にしっかりと起きて朝食。気温は摂氏2度程で寒い。ラジオでは「滋賀県のどこそこでは-7 度だ」というから大変だ。

 午前中に京都を出るつもりで出発。京都駅前は朝から観光客で一杯だ。京都駅といえばサラリーマン時代に出張で新幹線の窓から見るだけであったが、こうして観光ついでにみると、「やっぱり京都だ」と当たり前の感想である。

 京都駅をサラッと見た後は山科区にある古い友人の家を見に行く。友人は名古屋のホテル勤めなので在宅していないだろうが、友人の祖父が大学の有名な先生(NHKにも登場するぞ)なので、やはり立派な家であった。

 そして比叡山を見に行く。比叡山を見る為には有料道路を使わないと行けないのであるが、\800という値段をなんとか自分に納得させて山道を登る。

 比叡山。流石に景色の眺めは抜群。琵琶湖や京都が見渡せる上に、紅葉が見事である。延暦寺もじっくりと見て下山。料金所で通行料を精算すると\1600も取られる。あれは片道料金だったのか!! 仕方が無く払うが、これを読んだ人は、注意されたし。

 こうして比叡山を後にして日本海に向けて走る。琵琶湖も一周したし、中国地方に向かう訳だ。今日は舞鶴辺りに泊まるつもりでいたが大飯町で道の駅風「ポータル」で近くに風呂がある事が分かり、今日はここに泊まる事に決意。

 「あみーシャン大飯」という町営の健康娯楽センターは300で風呂に浸かる事ができる。なかなかの金額と言えよう。しかし、ここからなのである。

 風呂に入り頭を洗おうとすると二つ隣にポンポコリンのタヌキさんのような白い腹が出たおっちゃんが、仁王立ちでアソコをシャワーで随分念入りに洗っておるのがイヤでも視界に入る。

 ワタクシが頭を洗い終わり身体を洗いかかろうとすると、そやつは座ってゴシゴシとアソコを未だに相当に念入り洗い続ける。コイツ何か危ないなぁ・・・

 ワタクシが身体も洗い終わったのにま〜だ洗っている。このタヌキジジいは性病なのかなぁ? だったら近寄りたくないな。病気は旅の敵だし・・・

 逃げるように風呂に浸かる。一応温泉だから気持ちが違う。まったりしていると、あのタヌキジジいが風呂に浸かって来たのである。 「ああぁ変なのウツるよぉ。でもお湯の流れはオレの方が上流側だから大丈夫かなぁ」と思うと違うオヤジが湯の中を横切って撹拌するではないか!  「あぅ やめろぉ。梅林とか変なウツるだろ!」

 森の小動物のように気が小さいワタクシはこういう事に些細なのだ。そんな事を思っているとタヌキジジいは出ていった。ビバビバ!地球防衛軍万歳!

 ここの風呂というよりも街全体がやたらとイイ設備なのである。そんなわけで別のおっちゃんの話しを聞くと原発のおかげでこうなったという事らしい。

 なーる。私は「原発大いに結構派」なのでまことによい事だ。

 ついでにこの風呂にはジェット風呂もあるのだが、ジェットの噴射位置が今一つよくない。尾底骨と二の腕の辺りを噴射するので全然気持ちよくない。身体を動かして、腰とかに当てるのだが、どうも勢いが強すぎる。身体が少しずつ前に進んでしまう。隣の爺いさんがまことに気持良くやっているのが不思議だ。仙人なのかな?

 風呂はまぁ満足したよ。で、施設内にはマッサージチェアが置いてある。驚愕な事にタダである。しかもナショナルの最新ウェポン「リアル・プロ」だ。昔、バブリーな給料を貰っていた頃は調子に乗って買おうかと思った程の機械だ。

 早速、試してみると足の裏から首筋まで今までにない心地よさで揉んでくれるのである。うーむ益々原発万歳だ。誰もこれを使わない所を見ると町民はもうこれに飽きたのであろうか? 贅沢は恐いな。 全然話は飛ぶが、メールで某社長令嬢から「交通事故でムチウチになった」という話し聞いた。ワタクシも旅の前に車をオカマをホラれたが、首をやられている時はマッサージはイカン。病院にちゃんと行きましょう! 

 出口で係りのおばちゃんが「あのマッサージチェアいいでしょ。最新型なんですよ!」と言っている。そりゃぁそうだな。「駅前のスーパーでは、閉店間際に行くと寿司とかが見切り品で安いんですよ」と聞く。どうもスーパーでは市場で仕入れた品をパートのおばちゃん達に握らせているが、いいものを使っているので美味しいとの事。

 スーパーには期待した物はなく、足りない食材を買い足して終わり。道の駅ポータルで夕食後寝る。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送