SUZUKID Imax80 (直流インバーター溶接機)


 自動車の製作において溶接機が必要となったので溶接機を購入。
 ワタクシの溶接遍歴といえば大学生時代に自作のバッテリー溶接機、その後は金に物を言わせて炭酸ガスの半自動溶接機、普通のMAG溶接機と一般的な溶接機は全て経験がある。

 現在も炭酸ガス半自動溶接機を持ってはいるが、ガスが面倒な事と、溶接機がデカい上に重く、200V専用なのでいい加減イヤになっていた。
 そこでもう少しお手軽かつ簡単に利用できる溶接機を求めてこの溶接機と相成った訳である。

 引っ越しのゴタゴタでいろいろとある中で近所にあるヒュージホームセンター「コーナン」にて37,800円にて購入。

 インバーター溶接機がいかなるものかについての説明は他のweb siteに細かくあるので、ここでは割愛させて頂くとして、この溶接機の性能と使ってみた感想を紹介させて頂く。

■性能■
品名:Imax80
形式:SIM-80
定格一次入力電圧:100V/200V自動切替
定格二次電流:80A(10〜80A)
定格使用率:35%
周波数:50Hz/60Hz 自動切替
寸法:97W×239L×205H (mm)
本体重量:3.9Kg
使用可能溶接棒:1.0φ〜2.6φ
溶接可能板厚:0.8mm〜5.0mm

<付属品>
アースクリップコード3m
ホルダ付きコード5m
電源コード3m付属
簡易溶接面

<そのほか>
本体に電流調節の無段階ボリューム、インジケーターとして電源ランプとオーバーロードランプ付き。

■感想■
<GOOD>
(1)インバーター溶接機ということで使用率が高い事が特徴。定格使用率35%も最悪ケースの事であり、ワタクシが使う限り(溶接棒2.0φ以下)では使用率が気になる事がありません。つまりオーバーロードになって作業が停止するという事がないのです。
 安価な溶接機は使用率が低い為に調子に乗って溶接をしていると瞬く間にオーバーロードとなってしまう事がある。

(2)本体重量が3.9kg+ケーブル類を併せてもワタクシの工具箱よりも軽いので持ち運びが容易。

(3)説明書が丁寧であるということ。溶接の”いろは”から溶接棒やシチュエーション別にちょっとしたコツや電流の調節についてまで説明があるので目安となるであろう。

<NO GOOD>
(1)インバーター溶接機の宿命でもあるが作業終了後もしばらくアイドリングが必要。本体内部に冷却ファンがあり、つねに過熱しない様にしているため。

<総評>
 お値段と性能を考えるととてもお得です。作りもボール盤と比べて安心できるし、説明書がとても丁寧なので助かります。
 半自動溶接機に比べれば当然溶接スキルを求められます。(ちなみにワタクシは半自動溶接機をもってして空き缶同士を溶接することもできます)
 その代わりに半自動にはない手軽さ(価格と移動)があります。

 ワタクシも道具をだして溶接に慣れるまで1時間程でした。
 手動溶接なので若干の慣れが必要ですが、経験があればそんなに難しくありません。
 手動溶接におけるコツは溶接を行う前に捨て板に溶接を行う事です。
 いきなり部品同士を溶接しようとすると、溶棒が部品にくっついてしまったりとアークさせ難いですが、捨て板に溶接を一度行って溶棒を赤くなるまで熱してから部品同士の溶接を行うとスムーズに行う事が出来ます。


 溶接のテストピース。あれこれ溶接してみれば直ぐに使い方は呑込める。

<おまけ>
 DIYにおいてボール盤等の切削ツールがあると出来る事がグンと広がります。しかし、溶接機をもってして何かするという人はあまりいないのではないでしょうか。(そこまで行くとかなりの強者でしょう)
 どうやって使うのかもわかりませんよね。
 ワタクシも溶接の教科書を大学の生協で購入して勉強しました。でも座学だけでは溶接は上手にできませんでした。
 そこで当時のワタクシは下請けの箱モノ板金屋さんに仕事のついで見学をしたものです。
 そこではあらゆる工作機械がありましたから、とにかく使っている様子を見てテクニックを目で盗むという事をしたものです。
 道具もつぶさに眺めると教科書にはない工夫と知恵が沢山詰まっていました。
 一定以上のレベルを得る為にはただ使うだけではなくプロの作法を眺めてみる事もいいかと思います。

スター電器製造株式会社

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