2/8 土曜日
 先日のマネージャー・マイクの流血事件についてはようやく概要が見えてきた。
 どうもマイクとその彼女がケンカをして、彼女が投げた中国製の陶器がマイクの頭に直撃。そんでもって流血。 
 さらにマイクはトイレでふて腐れてドアと壁を撃破。
 どーりでトイレは使えないワケだ。
 マイク曰く、「トイレのドアがガラスでできているから割れちゃうんだよナァ」
 とまったく反省していない様子。
 
2/9 日曜日
 仕事が終わった後にかつての同僚サムとメシを食べに行く。
 もちろん今回は未知の領域カテゴリ「アラビック」である。さて、どんな感じだったかというと・・

 まずレストランに着いて通された席はいきなり扉の側。
 「おいおい奥の方も少し空いているだろ!それにここはちょっと寒いぞ」と思う。
 メニューを見ると予想通りよくわからないものが並んでいる。そして当然にアルコールは一滴たりとも置いていない。
 仕事後でビールくらい飲みたいのに・・ アラビックは一般に禁酒である。
 そこでオーダーも決めてさてウェイターを呼ぶと「ちょっとまっててね」と言ってなかなかオーダーを取らない。しかも3回も。
 この時点でチップを置いていく気が失せたが、よく見ると「サービスインクルード」って書いてある。つまり・・・

 チップはいらないけれども、それは金額に含まれているのよ。うひょひょ。

 なにぃ。って感じである。半ば嵌められたものだ。アジア人だからナメられているのか?

 さて、いろいろとテーブルに並んで食べてみると・・・

 どれも薄味だねぇ〜

 というのが率直な感想。そこそこ美味しく食べられるものもあるが、塩と胡椒を「コレデモカっ!」という程にかけないとちょっと食べ切れない。こりは参った。途中で流石にリタイヤを宣言。もう食べられまへん、ごめんねぇ。

 同僚もちょっとこの味にはゲンナリである。
 早々と敗北を認めて、

 違う店でアルコールでも飲もうや・・

 という事になった。

 その後にチャイナタウンで飲もうとして入ったレストランでは「飲み物だけではダメヨン」ということで無理矢理ラーメンか何かを注文させられビール飲んだだけで二人で\2,600であるから馬鹿らしい。チャイニーズだけにサービスも最低であった。

 それでも腹の虫が納まらない我々はスターバックスで閉店までコーヒー一杯で粘ったのであった。


2/10 月曜日
 激しい前日のアラビック料理に打ちのめされて今日はなんにもする気がなかった。

 そんな中でテレビを観ていると案の定ヘンテコリンな番組がやっている。
 100年前の蒸気自動車をレストア(修復する)番組だ。どこからか拾ってきた100年前の車を力ずくで修復しようというのだから恐れ入る。しかも相手は蒸気機関である。

 ただ、面白いのはこのようなホビーがイギリスでは一般的だという事だ。
 ワタクシも日本に住んでいた時に40年も前の車を乗っていたが、誰もが「こんなボロ車に何で乗るんだ」と日本人なら思うが、イギリスでは「別にフツーじゃん」なのだ。この国で使い捨てなのは東アジアの製品だけだ。

 さて、その番組の恐るべきところはひん曲がったクランクを熱を加えて治しちゃったり、部品をスワップミートで探したり(大体、百年前の部品がスワップミートに存在する自体、スゴい)、無いものは一から作っちゃうところが日本と違う。
 

 さて、マネージャーのマイクはけったいなものを作って満足している。
 
 これはベークドビーンズとソーセージ、卵、ベーコン、その他イロイロをパイにして「ブレックファーストパイ」なるものを完成させた。あんまり美味しくなさそうだが、やっぱり今日はちっとも売れなかった。


2/11 火曜日
 先日に自分の自転車アレックスモールトンを修理に出した。35年も前の自転車なのでいろいろと痛みが出ていたのであったが、修理が終わって乗ってみると「まるで別物」の自転車に化けていた。
 めちゃくちゃにスピードは出るし、サスペンションもギンギンにしなる。うひょひょ!
 これなら自転車でオランダなんてちょろいなと思って、来週にでも休みを取ろうとしたらマネージャーに取られていた。あうぅ。
 再来週に延期だなや。

2/13 木曜日
 今日明日は仕事が休みなので家でノンビリしている。といってもシチューを作ったり、インターネットをして酒を飲んだくれているだけなのだが。
 日本から持ってきたビーフシチューの素は韓国人にもウケがよい。彼等はバーモンドカレーを食べて育ったくらいだから当たり前か。とはいってもニンジンもジャガイモもやはりシチューにピッタリの味わいなんだよね。やはり日本で作るのと味が違う。
 話は違うが、近頃インテリアの雑誌をよく読む。これには手が出ないようなデザインだけのインテリアからとっても買えない不動産物件情報まで掲載されている。
 イギリスでの優秀な製品といえば洗濯機とコンロであろう。もちろん安物はだめだが、そこそこ名の知れたメーカーの製品は流石に素晴らしい。
 まず、ハイテク装置が全然組み込まれていないということ。
 これは幾つかのメーカーが同じ部品を使うので、汎用性と互換性を保から修理が楽なのだ。日本の電気製品のように一定期間使うとオシマイ(ソニータイマーみたいなの)なものはない。
 つまりリサイクルしないでも済むんだな。

 洗濯機はお湯で洗濯するからよく落ちるし、ドラム式なのでコンパクト。コンロは電気式が大多数で掃除が楽。これは凄いアドバンテージだ。
 そして最大の違いは化石燃料を使う暖房器具がイギリスには無いということだ。
 一般的には石油ヒーターはおろか、ガスストーブすら「つかっちゃだめ」のイギリスではセントラルヒーティングの普及率は80%位だ。
 部屋も廊下も風呂場もトイレも過剰な程にあたたまるセントラルヒーティングは実に快適。冬なのに毎日Tシャツに短パンで過ごせる心地よさは日本に住んでいる人には分るまい。
 日本でマンション暮らしをしていた時は本当に寒かった。この便利な機能を何とか日本の自分の家にも組み込めないか考えている次第である。

2/14 金曜日
 イギリスも一応バレンタインデーなのでテレビでもその宣伝で一杯である。
 この日もワタクシは仕事が休みなので家でウダウダしていた。
 それでもこの日はチョコを二個も頂いてしまった。イギリスはプレゼントの交換日なのだがそのプレゼントを用意していなかったので、今度何か作るか用意しないとな。
 
 サンキュー ミギャン!

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