11/16 土曜日
今日はキットカーショウとWRC(世界ラリー選手権)最終戦を見に行く。
朝の6時に起きてレンタカーを借りにバスを捕まえるが、そのバスが途中で中央分離帯に乗り上げて腹を擦り自走不能に。
この急いでいる時にイレギュラーな事態になるということは日頃の行いが悪いのか?
でも、バスの運ちゃんは外人だから運転なんて適当だし、この国の交通機関は故障や立ち往生はいつもの事だからまぁいいのかな。
とにかく無事に車を借りてロンドンから300km程離れたエクスターという街にむかう。
今回はフィアット・プントなる車だ。
高速道路をおよそ140〜150km/hで走るが、途中で休憩したりするからやっぱり4時間くらいかかってしまう。
さて、キットカーショウとは自分で組み立てる車の展示会である。要は田宮のプラモデルカーが1/1スケールで存在するようなもので、自分でフレームから溶接するフルスクラッチビルドから(これは難易度が高く、図面と解説書から自分で鉄パイプを買って一から作るから当然に安価)、本当にプラモデルのように部品を組み付けていくだけのものまでをキットカーという。
もちろんこれらの車はナンバーを取得することもでき、町中を走ることができる。その為か、キットカー専門の保険屋さんも数多く存在するのもこの国の特徴か。
さて、キットカーにはドナー車が必要で、そのドナー車からエンジンや駆動系を等を自分の作る車に移植する必要がある。すなわち、キットカーの完成価格というのはドナー車次第でもあったりする。いうまでもなく、高級車やハイパワーエンジンを積んだ車からの移植にはそれなりの金がいるのだが、一般には事故車からの移植になったり、部品専門業車からの購入になったりもする。
キットの価格は図面だけなら自分の腕次第〜\5,000程。
キット購入となると40万円〜250万円とピンキリ。一般に高価なキット程、作りはイイみたい。
更にエンジン等は別途購入なのでドナー価格はタダ〜無限大・・・
忘れてはいけないのは、車を組み立てるスペースと工具代がいるし、自分の工賃?!もいるかな。
もっともキットカーを組み立てようなどと思う人は、組立てる事も愉しみであろう。プラモデルを組立てる心境であるな。
およそティピカルな現代の日本人には向かない趣味である。
写真上の車はアウディTTを源流にするような車。結構しっかりした仕上げなので、このまま通勤にも使えるレヴェルでもあった。
これは面白い!タイヤが五個ついている乗り物。
50ccなので原チャリの免許で運転出来ることがウリである。
これは排気量500ccのエンジンを利用した2シータ−。
全長240×全幅140cmという軽自動車よりも小さいサイズがいいよ。エンジンは20ps程だが車重が400kgを切るので100km/hまで簡単に加速出来るとか。ホントカナァ?
写真の出店ではドリルの展示販売をしている。
この「スーパーストロングドリル」はベアリングや金槌にもドリリングできるということだそうで、実演をしいていた。 果たして何時間使うことができるドリルなのだろうか?
3ホイラー(前2輪、後ろ1輪)で写真にも見えるがフロントにバイクのエンジンを搭載した車。ここまではイギリスでは普通なのだが、ステアリング前方に見える銀色の板切れはなんとシフトレバーである。F1みたいだ。
これは7のキットカーであるが、こちらではトヨタ4AGをベースにしたチューニングが流行りである。 エンジン出力で170〜200馬力という驚異的な出力にしている。つまるところリッター当り100馬力を超えているわけだ。
日本のナンチャラDも、うかうかしていられないね。
こちらは自動車文化が19世紀の頃からある訳だから、このような本屋には恐ろしい程に古い本が並んでいる。
日本ではこんなものは滅多には見ることもない。
これはジープでなく、レンジローバーの改造車。
雑誌の写真を見る限りパワフルさ加減はジープ以上ではないだろうか?
これが今回のショウでの一番のお気に入り。
ミニのエンジンとミッションをリアミッドッシップにした乗り物だが、シンプルな割には2シータ−でうまくできている。消化器のデカさが危険度認知の表れか?
さて、キットカーショウを1時間程で見て、お次はWRC観戦の為に車を更に150km程走らせて、ウェールズの首都「カーディフ」にラリーを見る為に向う。
ラリーといえば公道をぶっ飛ばすことをまっ先に思い出すであろうが、そういうものは車を停めてから延々と歩いて何時間も寒空の中を待つという苦行をしなければならない。そんなことはしたくないので、スーパースペシャルステージという特設会場で行われるイベントを見に行ったのである。
さて、イギリスではラリーというのはフットボールに次いで人気のあるスポーツでもあり、ゲームセンターに行けばフットボールとラリーのゲームしかない程であるからして、その人気の程が伺い知れよう。
すなわち、特設会場といえどもそれは常設のオフロードコースであって、それなりにちゃんとできている。
日本にはそんなものは絶対にないよな
ところでイギリスはイングランド、スコットランド、アイルランド、そしてウェールズという4つの国からなっている世界でも珍しい連合国家なのだが、このウェールズに限ってはイギリスなのにウェールズ語を話す。
当然ながら道路標識も英語とウェールズ語の二つが書いてあるのだがこれがイヤラシい。パッと見た時に読み取らねばならぬ情報量が多く、そこから必要な物だけを認識して判断する訳だから、日本人の私にはナカナカには難しい。それに、標識自体も数が少なく何度も迷った。
まぁ、到着するだけなら大して問題はないのだが、本当の問題は実は「チケットを持っていない」のである。
ラリーといえば公道をぶっ飛ばすことをまっ先に思い出すであろうが、そういうものは車を停めてから延々と歩いて何時間も寒空の中を待つという苦行をしなければならない。そんなことはしたくないので、スーパースペシャルステージという特設会場で行われるイベントを見に行ったのである。
何でも予約制になっているのであるが、予約している時間がなかったので「まぁ現地で何とか調達すればいいだろう」と考えていたのだ。
ドキドキしながら人の流れについていくとやっぱりあった。ダフ屋からこっそりと\4,000でまんまとチケットを手に入れ、あっさり会場に入場せしめる。
ちなみにもっとお金をだせばラリーと同じコースを専用の車で一緒に走れたりすることもできるチケットもある。
ヘリコプターでの搬送とホスピタリティー付きで50万円である。
価格もさる事ながら、プロのドライバーと一緒に同じコースをラリー車で走るということは「相当なテクニック」が必要であろう。お金持ちの道楽であろうな。
ところでどのチケットにも「モータースポーツは危険です」と目にタコができるんじゃないかと言う程に注意されている。これは、車が観客席に飛んで来る可能性が常にあるからの事で、危険は自分で避けるようにという事の表れである。ワタクシのチケットにも保険がついていた程だ。
さて、会場内にはこのように出店がやっぱりあった。結構な価格でTシャツだの下らんグッズを売ろうとしているが、イギリス人はそんなに金持ちじゃないから、さっぱり売れている様子はない。こういうのはF1の日本グランプリが一番売れるんだろうな。
さすがはモータースポーツの国だ。車椅子用のスタンドとトイレを完備している。
日本のサーキットでここまで配慮できるオーナーがいただろうか?
日本の箱庭レース文化が絶対に西洋100年のレース文化に追い付かないのはこういった所にあるんだろう。
コースの途中にはこのようにトンネルもあったりする。
上位クラスのドライバーは流石にぶつけるような走りはしないが、若手のドライバーはガードレールに車を擦り付けながらコーナーリングしている。写真は写真右側からトンネルをくぐる90度コーナー。
これはユハ・カンクネンオジサンだ。何人かの有名なドライバーが近付いてくると、みんな鳴りモノや歓声で迎える。が、車が通過する時にはコーナーのアウトサイド側なので石がバンバン飛んできてみんな身を屈めていた。
これも実は楽しみなのかもしれない。
会場に沢山の人がいる。 用意のいい連中は長靴にパラシュートパンツ、スキージャケットと完全防寒。それほどにこの時期のラリーは寒いのだ。
ハッキリ言って「ラリーなんてテレビで見た方がよっぽど面白いし金もかからない」というのが今回の結論だ。
11/17 日曜日
昨夜は結局朝の3時に帰宅。ラリー自体は9時前には見終えていたのだが、帰路を連続に運転する気力がなかった。高速道路で眠くなっては仮眠しながらの帰宅で辛かった。ちなみにこの二日間で700kmは走ったから大したものだ。
写真の車は今回借りたFiat Puntという1200ccのふつーな車。
11/18 月曜日
明後日から007の新作がロンドンでも公開される。
イギリスの文化や車が登場するので、イギリスのラジオでは毎日007の曲がかかるし、今日なんて007クイズもやっていた。
写真の車が最新作に登場する車らしい。ランカスタースクェアをたまたま通り抜ける途中に見つけた。
11/20 水曜日
ウチのフラットには全部で3人住んでいる。ここの借り主の中国人とその大学の友達の中国人。それとワタクシだ。
2番目の中国人が今月末に帰国することになった。彼はこちらの大学を卒業したのだが、就職出来ずに日本で言うところの「就職浪人」なることをしていた。
中国人でこちらに留学出来るのはお金持ちだけだから、多少の余裕はあるのだろうが卒業してしまえばビザの都合もあるだろうから帰国せざるえない。
しかし、彼の様子を伺うに「一日中パソコンとオトモダチで、インターネットでピコピコ遊んでいる」ところを昼間から見るとおよそマトモに仕事を探したことがないのではないかと考える。
ちなみにワタクシは30〜40件あたって面接まで辿り着いたのは1、2件だけである。
実際には相当数の問い合わせをしているのだが、このイギリスだって簡単に仕事は見つからない。ハッキリ言って毎日仕事探しにさまよったものだ。
まぁ、世間に出て働いたことがないから解らないのかもしれないけれども、それではリストラオヤジの世間ずれ不自覚症候群と変わらないよ。
まぁ、ITの勉強したから仕事にありつけると考えること自体がマチャンなんだけれどもね。
ロンドンの地下鉄の駅構内の様子。
時計は昔ながらの形なのにその後ろにはLEDの表示板が見える。
この国には変えていいものと、不変のモノが絶対に存在する。
11/21 木曜日
今夜はクラスメートとその友人、それと先生を交えてパブに飲みに行った。
集まったのは10人程で先生以外はみんな日本人と韓国人だけである。
こういう風に隣国の人間が集まると自然と話は「両国間の文化の違いと歴史」になる訳であるが、今さら韓国との違いを話し合うのも飽きてきた。となると後は男と女の話しかない。これだけはどこの国の人間とも盛り上がる話だ。
例えば・・
「彼女にする女の子の国籍は気にしないか?」
とか、
「カラー(黒、白、黄色)は気にしないのか?」とか・・「イギリスで結婚しないのか?」とか・・。
後は武勇伝?!とかスリルな話しで盛り上がること盛り上がること・・
さて、集まった中の日本人に一人が仕事を探していると言うので、「ウチで働かないか?」と聞いてみたが
「仕事をするとクラスを変えねばならず、クラスメートと離れたくない・・」とな。
まぁ仲良く勉強するのもいいけれども、いずれは離れるし結局仕事の為に授業時間を変えねばならなくなるのだからねぇ。
で、二次会には韓国人の友達が「居酒屋に行ってみたい」と言い出したのだが、ロンドンの日本料理店は驚く程高いことは寿司屋で働いていたからよく分かっている。そこで、「せっかくだから韓国料理の店に行ってみよう」と話を変える。
が、これが間違いだった。
韓国料理の店は日本料理の店程は高くない。キムチなんぞは日本の居酒屋で出されるのと量も値段も変わらないし、自家製なので美味しい。が、とても辛い。
店に入ると何故か入り口にキャッシュマシーンがある。はて何で店の中にあるのであろう??
まぁそんな事はスッパリ切り捨てて注文する。食べ物は韓国人に任せていいのだが、キモは飲み物だ。韓国人は「ソージュ」という日本酒に似た酒を飲む。これが500mlで\2,000程もするのだ。
そして韓国料理は辛いものが多いから必然と飲まないとやってられない。すると当然飲む量も増えるから注文する数も増える。
そこそこ気持ちヨクなったところで勘定をしてみると・・・
お一人様\4,000である・・・ あうぅぅっ!
結局この日はこれ以上いるととんでもない金額になる可能性があるので恐れをなして途中退場。
店を出る時に全てが理解できた。なんで店の中にキャッシュマシーンがあるのか・・
写真は話と全く関係ないが、ロンドン北部にあるオリエンタルシティー内の「ドリアンショップ」である。
ドリアンと言えば「果物の王様」だっけ?ワタクシには近付くことも出来なかった。
ちなみにオリエンタルシティーとは日本と中国のお店が集まってモールになったものである。
中を歩いていると「まるで日本に帰ったみたいだ」という錯角を受ける。
どこを見ても日本で書いてあるし、本屋に行ったら全て日本の本が日本と同じように売られているのだ。
これは久々にカルチャーショックであった。
11/22 金曜日
今日から8日間の消防ストライキがまた始る。こんな事態がいつまでも続くと困るのだけれどもなァ。住んでいる公共住宅のエレベーターにも「消防車が来ないから気をつけてね!」見たいな事が書いてある。
さて、学校にいつも通り行くと、誰も来ていない。結局この日はワタクシと昨日飲みに来なかった子が一人である。みんなノックアウトのようだ。
そこで授業にならないからビデオを見ることになった。今回は「ノッティンヒルの恋人達」である。
この映画はロンドンの高級住宅地ノッティンヒルを舞台にした物語で、出て来るお店とかはみんな知っている所ばかり。そりゃ以前はその近くに住んでいたからな。
今日は仕事も休みなので授業が終わってからボディーワールドというエキシビジョンを見に行く。
本当は007の新作を見るつもりだったのだが、今日映画を見てしまったので来週に持ち越し。
さて、そのボディーワールドというのが以前から話題になっていたエキシビジョンで、一度は公開終了したのだがあまりに人気があるので来年まで延長になった程の人気エキシビジョン。
平日の午後なのにも関わらず入館まで20分程並び、チケットも\2,000と高価。休日は何時間も待つらしい。
でも、中身は確かに面白い。内容は人間体内に特殊な液体を注入してドライな標本を作るのである。
骨や筋肉、皮膚もそのまま剥製のようにする。人間の標本なんて見る機会は滅多にないが(ワタクシは以前に病院で人間が部品になっているところを随分と見ているが)、人間の筋肉なんて凄いスジっぽそうで「これは食ってもうまくないな」という生々しいものが見れる。
人間の全ての血管を抜き出したものとか、スライスしたものとかいろいろとあって面白い。
中には人間だけでなく馬とかウサギとかもドライ標本になっていてスゴい。
全て作り物でないからすごい。でもどのような人達がこのような標本になったのだろうか?
よく見ると皮膚に入れ墨がある人とか、肺が真っ黒な人や、妊婦と胎児も標本である。しかもマツゲとか体毛がわずかに残っているから生々しい。毛の色から察するに白人ではあるのだが、はてどのような理由でこのようになったのだろう??
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