7/20 土曜日

 なんだかんだで仕事が決まった。次の仕事は念願のパブである。場所はロンドンセントラルにあるトラファルガースクェァ近くのパブだ。
 店からは仁王立するネルソン提督も見える位に近いので観光客がワンサカと来るお店だ。
 で、ワタクシの仕事はシェフだそうだ。「以前は寿司屋で働いていた」と言ったら有無を言わさずに「じゃぁ明日から」という事になった。
 実はもう一つのパブもフリーエージェントで頼まれているのだが、まぁ暇な時にやればいいか。
 とにかくイギリスに英語の勉強に来ているワケだから、英語の職場につけてよかった。ボスも「こいつなら使えそうだな」という事でモリモリと働いてもらいましょうと言う事に・・ (^^;

 ボス曰く「腹が減ったら暇な時にその辺の材料で自分でメシを作っていいぞ」との事。
 おおっ 毎日自分好みのFish 'n' chipsが「これでもか!」と浴びるように食べられる訳だ。

 さて、こんなめでたい日に飲まない訳にはいかない。安ビールを買い込んで今日は飲むぞ。
 と言う事で帰りがけにあった「イタリア人が作るピザ屋」でピザの作り方をじっくりと見て来たので、今日こそBest of bestなピザを作る。
 というつもりで生地を練って見様見真似で延ばしてクルクル回してみる。意外にも簡単に回せるものである。
 でも、クルクル回す事については「あんまり意味がない」ような気がするな。
 それよりも大事なのは生地をしっかり作る事である。つまり小麦粉と水とイースト菌の割合、それと発酵であろう。こればかりは見ているだけでは何も分からないので独自の研究がいるであろう。
 上に載せる具なんて別に大した工夫はないから誰でもできるしね。
ハイドパークにはこんな大木がいっぱいある。


7/21 日曜日

 今日が新しい仕事始めだ。前日の話の通りパブでシェフである。結構構えて向ったのだが、仕事は以外にも簡単。何しろ前回の寿司屋は息つく暇もない程に忙しかったからね。
 事実、「こんな仕事でお金貰っていいのかしら?」という内容だ。キッチンは3人でやっているのだが、面白い事にセカンダリスクール(日本では中学生くらい)の男の子がアルバイトに来ている事。
 聞けば、お店の従業員の弟で夏休みの自由課題としてパブで二週間働くのだそうな。
 日本の学校でこんな事をしたら問題沙汰になるだろうけれども、イギリスではパブはパブリックな場所であるからにして、そこで働く事似ついては誰も大して問題にしないのであろう。


7/22 月曜日

 今日はワタクシの誕生日。とうとう27才になってしまったよ。一緒に住んでいる従姉妹とは「2つ違い」かと思っていたのだが、実は一つしか違わず、次の従姉妹の誕生日までは「同い年」だという事にビックリ。
 さて、今日はそんな日なので従姉妹が「昼飯をおごる」という事で、ノッテイン・ヒルのピザ屋に「見学」も兼ねてランチ。
 イタリア訛りの英語を喋る店員だから「これはイタリア人に違いない」ということでピザの味も期待大。イギリス人の作るピザはウマくないからだ。
 やっぱりこの店も「生地がうまい」んだよね。どうやってこんなに美味しく作れるのか不思議だ。

 バイト先でのパブでもパイの作り方を習ったので、今度暇な時に作ってみようかと思っている。


7/23 火曜日

 昨夜はテレビの深夜放送でクリスペプラーを見た。と言っても彼が誰なのか知っている人なぞいないだろがラジオのDJ(j-wave 81.3MHz)である。
 内容は日本の音楽についての紹介をしているのであるが、イギリスにいては「どうでもいい」事なので適当に見流す。

 ちなみにイギリスで流行っている音楽はいろいろあるけれども、ナイキが宣伝で使ったエルビスプレスリーの曲が入ったCDが売れているしラジオでもよくかかる。
 ナイキはワールドカップに合わせて3on3のフットサル風な試合を展開するCMでエルビスを使ったので売れまくった。ついでに2ndアルバムも発売する程の人気。
 意外なのはグローバーワシントンジュニアである。CMでも彼の曲がカバーされて流されているのでラジオでもよく聴く事ができる。実はワタクシの御贔屓のアーティストなんだ。
 
 写真はイギリスの一般的なFish & chipsの御持ち帰りの状態だ。紙をメガホンのようにクルクルと丸めてギトギトのチップスの上にしなびた魚が乗るのがイギリスのジャンクだ。これを食べたらしばらくは胃がもたれて何も食べられない。


7/24 水曜日

 パブで働いていると飢えに苦しまないという特典があるのだが、その食べ物の内容は「油っこい」ものばかり。なにかあっさりしたものが食べたいなぁと思ったところで、手短かにあったレモンを食べてみると「意外にもイケる」ということが発覚。
 日本のレモンが酸っぱすぎるのかどうかは知らないが、イギリスのレモンは結構食べられる味わいだ。毎日キウィを食べているが、これからはレモンにするか?という勢いだ。


 写真はカムデンロックの運河。イギリスにも水位を変える為の水門があるのだ。


7/26 金曜日

 地球上には「アストンマーティン・ラゴンダ」という車がある。今日は車の話。
 その車はイギリス車でカテゴリーは「リムジン」である。からにして日本人にはあまり縁がない車だから誰も知らない。
 写真がないので言葉で説明すると、形はロータス・エスプリ(007やプリティウーマンに出て来る車だ)を四人乗りにしてエンジンを前に載せた感じのリムジンである。
 今から15年くらい前に作られた車なのだが、値段が5,6千万円もするというからスゴい。それに車のコンセプトが「スポーツリムジン」という運転をしたいのか乗せられたいのかよく分からないところもスゴい。
 そんな車がウチのマンションの前に止まっていたんだ。まぁ有名人も多く住んでいるのでそういう事もあろうが、とにかくこの国の金持ちというのは日本人には想像出来ないような生活なのであろう。

 さて、昨夜は仕事が休みだったのでピーチパイを作ってみた。本当はアップルパイを作りたかったのだが、アップルの缶詰めが高かったので、安いピーチを買った訳だ。ちなみにピーチの缶詰めは一缶\18程と激安加減に不安が過る程だ。
 問題はイギリスには様々な種類のパイがあり(ミートパイ、シチューパイ、etc)、これだけあるワケだからパイ生地が売っているものだと思ったのだが、どこを探しても売っていない。
 仕方がない。そこで小麦粉を練って作ったのだが、ウチにはバターが無いのでマーガリンを練りこんだのが、出来上がりは今一つ。サクサクではなくって重たいパイが出来てしまった。
 ピザ同様に生地がとっても重要なパイづくり。奥は深いものである。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送