7/12 土曜日

 イギリスにはスーパーマーケットとハイパーマーケットがある。セインズベリー、テスコ、セーフウェィそしてASDAである。
 ASDAはイングランドでももっとも安いハイパーマーケットで、衣類から世界中の食材、本、電気製品、携帯電話まで何でも揃う。店鋪数は他に比べても少ないのであるが、やっぱり安いので沢山の人がやってくる。
 そこで思う事は、イギリスのお買い物が日本と違う点は「買い出す分量が尋常ではない」という事に尽きる。買い物カゴは日本の物とサイズは変わらないのであるが、カートは二周りは大きく深さがある。その為、レジに並ぶ頃にはカートにはおびただしい分量の品物が詰め込まれている。
 ビニール袋を何十枚も使って詰め込んでまたカートに戻す。この時点で日本のように手で運べる分量ではないのだ。そしてカートごとクルマまで戻ってトランクが満タンになる程に移し替えるのだ。
 
 さて、何でこんなにも買い物をするのであろうか? 日本と違って一つのフロアに全てがある。(ヨーカドーみたいな建物はイギリスでは法律で作れない)そしてカートで店内を一巡する頃には全ての生活用品が放り込まれて、そのカートはクルマのトランクと同じ位にデカいのでそれがお買い物の限界となるところだ。
 さらに日本と違って家族と過ごす時間を大切にする国民だから、食材も半端でなく必要である。なのに料理する事については「面倒臭い」と思う国民性からチンしてオシマイなイージーな商品をコレでもかと買う。
 そして最後に店の罠として「Buy1 Get1 free」という制度である。「つまり1つ買うともう一個タダよん」という事で、これが結構病的にハマる罠で、買い物増進と景気上昇という二つの効果を生み出す必殺ウエポンなんだ。
 イギリス人のいい加減さが実はこの国の経済を支えていたりするかもしれない。
 近所の運河には船上生活者がいる。いまでも木造船に全ての生活機材を積んで船で生きているのだ。船にはちゃんとした番号プレートがあることから川に住んでいても税金はちゃんとかかるようである。  日本では絶対に認めてもらえないシステムだよな。


7/13 日曜日

 今日は運河を自転車でつたってカムデンマーケットを朝からブラつく。朝の10時位に着いてしまったので店もそんなにやっていない。ちょっと腹も空いたので「コレは」というファーストフードに吸い寄せられた。
 いつもというかフィッシュ&チップスを購入したのだが、これが「不味いフィッシュ&チップを探検隊」のワタクシに言わせて「もっとも不味いフィッシュ&チップス」と認定できる代物なのだった。
 ウマいフィッシュ&チップスは魚はサクッとあげてあって身も締まっており、チップスも程よくサクサクしているものなのだが、ここの魚はただデカいだけで衣も卵が多すぎ。それにチップスも魚も油でベットベト。手で魚を持ち上げられない・・
 ここにおいて「初めて完食出来なかったF&C」となった。とにかく「う〜ん、too oily!」でグロッキーであるな。
 とにかくカムデンタウン駅前のお店で売っているF&Cはブリテン1不味いと認定しよう!

 午後は新しい仕事の面接に行ってマネージャーが「じゃぁ来週末からにしましょう」と言っておきながら、家に帰ると電話で「やっぱりこの話は無かった事にして下さい」とぬか喜びくってしまった。
 


7/14 月曜日

 ウチのスクールには様々な国から英語を勉強しに来る学生がいる訳だが、15才のウクライナから来た学生達が面白い。彼等はセカンダリースクールがバケーションになっているこの時期にイギリスで英語を勉強しようというのだ。
 ここまではよくある話なのだが、彼等のアビリティーを見比べると面白い。彼等の中には白人もいるのだが、中国人みたいな顔だちをした者もいる。きっとモンゴル系なんだろうけれどもね。ウクライナが地球のどこにあるかと言われても「この辺じゃないの」としか言えない位に情報が乏しいが、同じ国でもこうも違う人種がいると言う事が結構新鮮であったりします。

 毎日ラジオを聞いて勉強しているのだが、イギリスのニュースはトップで稲本の移籍について報道している。イギリスに住んでいると日本の首相が誰であるかも分からない位に日本の情報が乏しいので、このような報道がトップレベルで出ると日本人としては嬉しいものである。

 現在、スマートメディアリーダーが認識出来なくなっているので、しばらくの間は写真が掲載できません。ゴメンナサイ。


7/15 火曜日

 今日から学校の授業時間帯を変更したので、午前中は暇になる。そこで自転車でハイドパークに走りに行った。いつもは三周回るのに25分と言う目標タイムがあるので意気込んで走り出したのだが、しばらくして「バシッ!」「バシッ! バシッ!」っと石を弾いたような音がした。
 走りながら自転車の後輪を見ると車輪が全くバランスが取れていなくフラフラと回っているではないか?? 驚いて自転車を停めて確認してみると後輪のスポークが10本程折れてしまっているではないか!! 確かにワタクシの自転車は古い。でも35年前の自転車だからといってスポークがボキボキ折れるのは如何なものか?
 このまま走り続けてしまえば「チキチキマシン猛レース」よろしく空中分解になってしまう。それは嫌なのでトボトボと自転車を押して帰る。それにしても自転車がないと買い物にも不自由するのだが、金がないので修理もままならない。困ったものだ。

 こんなことで今日一日のヤル気が全く失せてしまったので、もう何もする気がしない。
 というわけで今日は学校を自主休講。その代わり就職活動をする事に。一度面接をしたパブで「働かないか?」というオファーが昨日来ていたので、お店に行ってみると「必要な時に電話するから来てね!」というまったくアテにならない答え。  バイトにもありつけないし、自転車の修理代も捻出出来ないし、早くも経済状態は「火の車」になってきたぞ!!
 でも、仕事は不定期にもらえそうなので、取り敢えず生活の足しにしたいと前向きに考える。


7/16 水曜日

 今日からロンドンの地下鉄はストになった。大通りを歩いていると歩道に人が溢れているので何かと思ったが電車が走らなくなったのでみんな地上に出て来たワケだ。
 ロンドンには物凄く沢山の地下鉄が張り巡らされている訳だが、コレが動かなくなるとバスで移動するしかない。でもそんなに沢山の人間がバスに乗り切れる訳ではないので、明日は学校も休んでもいい事になったし、役所も人間が集まらないと言う事で仕事が出来ませんと宣伝していたな。
 もっとも片道一時間を歩いて学校まで通っている私には全く関係の無い事ではある。


7/17 木曜日

 ワタクシには一つ違いの従姉妹「J子」がいる。現在英国で一緒に住んでいる。今日はその話。
 学校から帰って来る途中に彼女から電話で「バッグを置き引きされた! ちょっとどうしたらいい?」
 う〜む、またか・・ という感じで急いで家に帰り事情を聞く。
 何しろ前回、ホストマザーもひったくりにあっているから、ロンドンは実に治安の悪い事を認識している。
 カード等をすぐに停止させて、捕られたと思われる周囲を一緒に探してみる。ゴミ箱とか物陰にひょっとしたらあるのではないかと探してみるが無論見つからない。  見つからないのは仕方ないのでメキシコ料理店で夕食をとって元気を出してもらって、彼女は警察にその紛失証明を貰いに行き、私は帰る。

 ここまではまぁ普通なんだが・・・
 ワタクシが家に帰り風呂上がりにビールでも呑もうとすると友達から、「J子のバッグ預かっているよ! 取りに来て!」と 電話が・・
 あ〜あ 捕られたんだじゃなくって、置き忘れだ。 もうみんな怒る気にもなれない。「J子には、困ったぁ」と帝釈天の和尚も冥土で笑っているわえ。

 したがってJ子のバッグは捕られたのではなく「置き忘れた」という「あぁ勘違い」というか「人のせいにした」という事で一応解決。
 だが、今後これに関わった人達への借りをどう返すかはワタクシは知らない・・


7/18 金曜日

 昨日はロンドンの地下鉄がストライキだったので街に人が溢れて大変だったが、今日は平常通り。
 学校が終わって家で夕食の支度をする。実は昼にフォッカチオをこしらえておいたのだ。これを焼いて風呂上がりにビールとやるつもりだったのだが、ちょっと厚く作ってしまい「パン」みたいになって今一つの味わい。
 従姉妹はフルーツをいろいろと買って来てそれを夕食にしている。イギリスの美味しいものに「果物」があげられる。
 サンドウィッチも確かに美味しいが、果物はマジで美味しい。マスカットはさっと洗って皮ごと食べられるし、実はコレ止まらない美味しさで、食べはじめると一房ペロリといってしまう。
 キウィもブルーベリーも日本のそれとは比べ物にならない位にウマい!
 と思っているのは普段不味い料理を作って食べていからだったりして・・・
 ロンドン北部のハムステッドヒースにて。ロンドンセントラルよりバスで僅か30分でヒース(荒野)に辿り着く。パークと違って人間の手が余り入っていない。写真のように飼い主が池に投げた棒切れを犬が泳いで取って来たりする事ができる程に時間はゆっくりとしている。


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