トラ技2009年6月号簡単便利な方形波発振器



 トランジスタ技術の厚みは世の中の景気を表す。

 しばらくトランジスタ技術を購入するどころか読む事もなかったのである。が、本屋で見かけたついでにちょっと購入したことがキッカケで今回の記事を書くこととなった。
 さて、そのトラ技を購入してみて愕然としたのが本そのものの「厚み」である。
 昔は随分と分厚い雑誌だったはずなのだが、今月号は昔の半分ほどしかない感じである。
 その事を大学時代の先輩と話していると面白い返事がきた。


>偶然、原型をとどめた20年近く前の1991年1月号のトラ技が会社にあったので、 今月号2009年6月号と厚さを比較。公平かつ正確さを期すためデジタルノギス使用。

>1991年1月号    29.5mm厚
>今月号2009年6月号 13.3mm厚

>厚さ半分を切るほどまで広告が減少してしまっている。
>まぁ、既にネット検索時代なんだからしょうがないんだけどな。

>感心なことに本文記事内容自体の厚さはそんなに変わらなかった。
 

 ふむふむ。そうであったのか。
 この時期は毎度同じみのフレッシャーズ特集号なので、内容も少し入門向けという感じである。


 ところでトラ技を購入しても読むだけで作る事はあまりない。ことが多いと思う。もちろん難易度もあるので一概にはいえないだろうけれども、自分の手を動かして試してみなければわからないことも沢山ある。
 知行合一という言葉もあります。知識と行動を共にしてこそ己の血となり肉となるであろうぞ。
 
 まずは作ってみましょうということで、今月号の中から一点作ってみたのが「VCO/PLL IC 4046を使った 簡単便利な0.0125Hz〜500kHz方形波発振器」である。
 4046のVCO機能だけを使って発振させます。こいつは文字からもわかるように電圧制御の発振器でありますから、VCOinに入力する電圧によって出力周波数が変化するものである。さらに4040によって分周しています。
 ミソとなるのは4046ですな。品種によってVCOinの電圧に対する周波数出力の変化が違います。今回は部品の都合上VR1を普通の可変抵抗にしましたが、これではちょこっと回しただけで大きく周波数が変化するので多回転型のVRをオススメします。

回路図はこちらです

 まぁ回路図はトラ技のものを回路図エディッタBSch3Vで描き直しただけです。
 自分で描き直すこともまぁ大事で、眺めるだけと違っていろいろと気がつくことも多いので勉強にもなりますね。
 



 実装するとこんな感じです。が、FETは付いていません。

 難易度は低いほうなので、電子工作が好きな人ならささっと作れると思います。

 どのくらいの周波数がでるか調べてみると上記のようになりました。
 下限は0.12Hzで上限が18.79MHzです。
 オシロスコープで調べただけなので、厳密な値ではありませんが参考にはなるかと思います。
 VCOの4046は74HC4046(テキサスインスツルメント)を使用しました。メーカーによっても性能が違いますので4046は注意が必要です。

 ワタクシは他励式のブザーを吹鳴させるのにこの発振器を利用しました。
 他励式のブザーは自分でこしらえた方形波をブザーに入力させると吹鳴するタイプのブザーです。一般的には自励式のブザーを利用されるでしょう。それは手軽だからなのですが、反面吹鳴周波数を変える事ができません。そこで他励式のブザーを使うのです。
 他励式のブザーは周波数を変えて吹鳴できるのでが、周波数によって音量が大きく変わるのでこのようなアナログな発振器によってオイシい吹鳴周波数を探したいと思っていたのです。
 オシロを持っていなくてもブザーの吹鳴する周波数を聴けば、回路の動作チェックにもなりますね。

 4046はPLLとしては有名な石です。しかしVCOとして利用する例はあまりみかけません。それは電源電圧や入力電圧(その抵抗値)の変動により出力される周波数が変動してしまうからであります。
 ですが、このよな手軽な利用であればさして問題もありません。

 74HC4046は秋葉原のラジオデパート二階のサン・エレクトロに在庫ありました。ロータリースイッチは千石電商にありました。
 ほかはどこにでもある部材なので適当にしてください。
 


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