消えない充電警告灯



 おはこんばんちは。

 ルノー・スカイライン(V35)の充電警告灯が点灯した。

 オルタネータを交換しているので、それ以外に原因があるということだ。

 時間がないのでいつも車検をお願いしている車検のコバ○クへ持ち込み修理を依頼した。

 が、「修理できません」という意外な回答だった。

 車検商売の会社じゃ、わけのわからない修理は受け入れられい。だからディーラーに持ち込んでくれってことだ。

 わかった。じゃぁ自分で直すよ。

 と、いっても何が原因かわからない。

 原因調査には日産純正診断ツール「コンサル」というものもあるが、ディーラー向けで何十万円もする。

 高価だな。もうちっと安価なものはないかと探してみた。

 するとあった。

 NDS(Nissan Data Scan)

 古い日産車でも診断できるらしい。

 日産純正診断ツール「コンサル」と同等なのだろう。

 http://www.nissandatascan.com

 ここからダウンロードできる。

 金額はオーストラリアドル$69.80。カード決済である。

 Windows専用ソフトなので、大昔に1万円で購入したWindowsノートPCにインストールしてみた。

 ソフトだけではダメで、PCと車両を接続するインターフェイスケーブルがいる。

 いろいろと選べるようだが、ワタクシは「VAG K+CAN USB」をeBayから2000円ほどで購入した。

 随分と軽いので中を見たくなった。


VAG K+CAN USB

 開けてみるとお値段通りシンプルだった。通信ドライバICと、レベル変換ICが載っているのだろう。

 診断用通信はCAN通信ではないのでこんなものか。

 V35はK-LINEという通信プロトコルっぽい。

 ソフトとハードが揃ったので車両に接続して、異常箇所を読み出してみる。


C1109

 C1109 BATTERY VOLTAGE[ABNORMAL]

 が、2回発生していた。

 ABSユニットの電源異常らしい。

 電源ってことは電解コンデンサのパンクかな。

 電子部品は残念ながら寿命がある。

 特に電解コンデンサは高温かつ充放電を繰り返すと寿命があっという間に寿命が縮まる。

 せっかく入手したツールなのでいろいろといじってみた。

 ABSユニットを交換した時のお作法としてのワークサポートして、舵角センサリセットの項目がある。

worksuport

 さて、これが使えるかというとダメだった。

 いろいろと調べてみると、このツールでは利用できないというのがユーザのコメントだった。ちなみに公式マニュアルは存在しない。


ABSunit1

 電解コンデンサを交換するのも手だが、ユニットを丸ごと交換してしまえば手取り早い。

 ヤフオクで中古のABSユニットを8000円で落札した。


ABSunit2

 さて、車両からABSユニットを取り外す。

 ブレーキパイプを固定するフレアナットは簡単に緩められるが、ABSユニットをエンジンルームから取り外すのが難しい。

 パズルのようにくねらせて車体から降ろした。


ABSunit3

 当然ながらヤフオクで落札してきたのと同じだ。

 どこかの国の車とは違うのだよ。

 ABSユニットを分解してみたくなったので、市川市にある自宅ガレージに持ち込んで分解してみた。


ABSunit4

 なんと、車両から降ろしたABSユニットにコンピュータが入っていなかった。これには驚いた。

 手持ちの回路図にはオルタネータの充電端子であるS端子はメータパネルにつながるだけだった。

 パーツリストを調べてみると、ABSユニットが2つあった。検索して出てきたのが今回降ろしたABSユニットだったので、それだけだと思っていた。

 もう一方がコンピュータを積み込んでいるはずだ。

 部品番号がわかったので値段を調べてみると、新品はおよそ17万円。すげぇな。

 日本国内では中古品がない。eBayならいくつか転がっていたので、アメリカから8000円ほどで購入できた。

 なんで日本車のコンピュータを北米から購入するのだろうか。


ABSunit5

 まずは、間違えて降ろしてしまったABSユニットを車両に搭載し直す。

 これがなかなか難しかった。ブレーキパイプをABSユニットに接続するフレアナットが斜めに締め込んでしまうためだ。

 ネジ山を壊すわけにはいかんので、何度もやり直した。

 やっとこさ取り付けられた思ったら、ABSユニットマウントブッシュが斜めになっていて、全てやり直した。

 2回目はコツが掴めたので楽勝だったけれど。

 ABSユニットを車両に取り付けたらブレーキ配管に溜まったエア抜きする。


fluid
 ヤフオクで落札したシャンプーボトル似のエア抜きツールを試してみる。ブレーキフルードはモノタロウで一番安価なのを選択。


pedal

 ブレーキペダルを踏んづけた状態にする。床の上にリジッドラックを置いて、スピンナーをつっかえ棒のようにブレーキペダルを踏んだままにする。


bleed

 ボトルから伸びるチューブをブレーキキャリパーのニップルに接続し、ポンピングするとリザーバタンクからブレーキフルードが流れてくるというもの。なんだけれど、流量が少なく効率悪い

 結局、ブレーキペダルをギコギコ踏んでブレーキのエア抜きした。

 この手のツールで素晴らしいものがなかなか登場しないものだ。

ABSunit6

 ABSコントローラが到着。


ABSunit7

 ABSコントローラはステアリングシャフトの下。

 ドライバーで指し示しているのがそれだ。

 脱着はM10ボルト3本。コネクタにロック機能が備わっているので破損しないように注意する。


ABSunit8

 お値段17万円もするボッシュ製コントローラ。

 交換用と取り外した物。当然だが、同じ型番。似たような型番が複数存在するので注意しよう。

 全てを繋ぎ終えてバッテリを接続するが、キーオンしてもランプが点灯しない。

 テスターでバッテリー電圧を測定すると9Vくらいしかない。

 電池切れである。

 なので、通販でバッテリーを購入した。

Battery

 右が9Vしか電圧のないオートバ○クスブランドバッテリ。

 左はフルカワのバッテリ。安価なバッテリは当たり外れがあるようなので、ちゃんとしたのを購入しておく。


Meter

 電池交換したのでキーオン!

 あれ、まだ充電警告灯もABS警告灯も点灯している。

 なんで?

 落ち着いて考えてみよう。

 ほいじゃーの。



  
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