BMW 2シリーズ F45ブレーキオーバーホール
おはこんばんちは。
カミさんのBMW、ブレーキ警告灯が点灯した。
すげー勢いで「これ大丈夫か?」と言ってきたので見てみるとパッド残量僅かな警告のようだ。
大丈夫か?と言われても、すぐに交換しろとしか言えない。
確かディスクローターもレコード盤(段差がついている)状態だったはず。
近所で外国車を取り扱う修理工場に前後のパッドとディスクローター交換を見積もりしてみると
30〜40万円くらいかね。
なんでブレーキの交換でそんな価格なんだとカミさんに噛み付かれても、ワタクシの見積もりじゃないから。
ぼちぼちスタッドレスタイヤへ交換するタイミングなので、ついでにブレーキもワタクシが交換してみたというのが今回のお話。
工賃として日本酒を買ってきてもらう。滋賀県は近江の岡本本家の金亀。東京では火入れものしか手に入らないが、やはりうまい。これで工賃だからボランティア価格だ。
部品はネット注文した。パッドはイギリスの老舗メーカー「ガーリング」である。
念のためセンサーハーネスも注文した。
前後のパッド、ディスクローター、ハーネスの部品代は約6万円。
40万円払うより安いって? いやいや、高いんだよ。
欧州車にはイジり止めのボルトが使われている。
BMWもリアにはヘックスグローブのボルトが多用されている。
なぜ、フロントには使用されていないのかわからないけれど。
近所のアストロプロダクツに行って全種類購入しておく。
ちなみに今回の目玉はリアブレーキの脱着である。なので、そちらを中心に解説する。
リアのキャリパーを外すのに使うのは#14のソケット。
リアのキャリパー固定ボルトを外すのは難しい。
#14のソケットにユニバーサルとエクステンションを経由してスピンナーを繋ぐ。
ある程度緩んでからラチェットレンチを使うこと。じゃないと、ラチェットレンチが壊れる。
というのもボルトにはネジロック剤が塗布されているため、緩めるのにバカ力が必要だからだ。
ごそっと降りたキャリパー。
電動式駐車ブレーキなので、駐車ブレーキを解除しておけばパッドを交換できると思ったがそうではない。
駐車ブレーキのモーターユニットごと、取り外す必要がある。
するとキャリパー側に駐車ブレーキを作動させるためのシャフトが現れる。こいつをペンチで時計回りに行き止まりまでクルクル回すと、駐車ブレーキピストンが引っ込む。
でもってスプレッダーを用いてフットブレーキのピストンを戻す。これはおなじみだよね。
パッドはインナーとアウターで形状が異なる。これに気がつかず誤組み付けしてしまった。
ちなみにリアパッドの磨材残量は1mmもなかった。あぶない。
パッド残量センサーは前後共、右側にしかない。Ω型のバネをパッドとセンサーの間に忘れず組み付ける。
インナー側パッドの抑えバネがやっかい。こうなるとNG組み付け。
このポジションでOKだ。
これで一丁上がり。
フロントはリアよりも簡単。変なボルトが使われていないし。
ちなみにこの車、フロントナックルはアルミ製だ。高価そう。
フロントのパッドセンサーは無事だったので再利用する。
このセンサーハーネスをブレーキニップルのキャップに通しておく。
するとハーネスがキャリパーやホイールに接触しないですむようだ。
パッド交換が終わったらブレーキパッド警告を解除する。
やり方は、ブレーキペダルを踏まずにエンジンスタートボタンを押す。
エンジンは停止のまま、メータパネル表示が落ち着くのを待つ。
メーターパネル内のトリップメータースイッチを押し続ける。
このタイミングや押し続ける時間がいくつくらいかよくわからない
しかし、何度か試すと警告キャンセル画面に遷移する。
たくさん警告が出ていると思うので、ボタンをポチポチ押して希望のキャンセル画面まで遷移させる。
リアブレーキパッドリセット可能画面になった。
再度ボタンを長押しする。
リセット開始する。ここでボタンを離してはいけない。
すると、リセット成功画面になる。これで完了だ。
慣れればどうってことないけれど、初めてだと苦戦する。
やっぱり整備書欲しいよ。何が正しいのかわからないから。買わないけれど。
ほいじゃーの。
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