フランス人顔しているからといって、フランス人であるとは限らない



おはこんばんちは。

コロナ禍の影響でジムカーナなどの走行会イベントも減少してしまった。

そんなわけでワタクシのスカイラインはもっぱら買い物の足車として使うのみ。

今年はタイヤを購入するつもりだったが、当面は走行会参加の機会も少なそうなので見送ったのである。

しかし、それで終わるのはもったいない。

と、考えていたが毎年5月にやってくる自動車税の納付書を見ると、その金額にひっくり返った。

排気量3,500ccあるワタクシのスカイラインにおける自動車税はなんと「67,000円」であった。

そりゃ毎年払っているんですが、改めてこの金額はすげぇなぁと。

排気量が大きいのは贅沢品だからたくさん納税しろというわけです。

コロナ禍のため納税猶予もあるなんていったって金額が変わるわけでもないからとっとと納税しましたよ。

うーん。

そこで、ちょっと気を紛らわす事をしてみたのが今回のネタだったりする。


プチ整形を思いつく


ワタクシの乗るスカイラインV35。日本ではマイナー車である。

曰く、「こんなのはスカイラインではない」と。

スカイライン原理主義者?!たちはインターネットでいまだにそう嘯く。

大半はハンドルすら握ったことのない御仁のようであり、

「その見てくれが気に入らねぇし、RBのエンジンを捨てたのが気安くスカイラインと名乗るんじゃねぇ」

という主観的なもの。

まぁそういう意見もあるかもね。

変化を受け入れない方はどこにでもおりますよ。

そんな折にワタクシのスカイラインを脱スカイラインしちゃうアイディアを思いついた。

それはレバノンだかに高飛びしちゃったカルロス・ゴーンさんがヒントをくれた。

ルノーから日産へ来たカルロス・ゴーンさんがこの車をスカイラインにしたなら、この車をルノーにすれば、それはもうスカイラインではないのでは?

やり方は簡単。日産のバッジを外して、ルノーのバッジに付け替えるだけ。

まずはルノーのバッジを手に入れる。

これが意外と難儀した。

まずインターネットを眺めるとバッジだけの販売は思いの外少ない。

ヤフオクがそんな状況なので、拡げてeBayまで探したが出品数が少なく、高価だった。

とりあえずヤフオクでカングーのバッジを1つ購入してみた。

到着して確認すると「やっちまった」感で溢れた。


車から取り外してきたフロントグリル。

ハンバーガーと呼ばれる日産のマークが付いている。ちょっとメッキがハゲているけれど。

で、これに落札したバッジをあてがうとこうだ。


デカすぎる。2代目のルノーカングー。それもマイナーチェンジ後のデカンングーのバッジだ。

いろいろといじってみたが、どうやっても収まりきらないよ。これは。

そこで、今度は小さいバッジを探した。

どうも2代目ルノーカングーのマイナーチェンジ前のものがちょうどいいサイズのようだ。

滋賀県に単身赴任しているのだが、彼の地では現車確認できないのが痛い。

購入先もヤフオクなどを諦め、解体業社を当たってみることにした。

もちろん単身赴任先の滋賀県に都合よく外国車を扱う解体屋は存在しない。

ネットであたりをつけて電話してみると、運良くカングーからバッジだけを取り外したものに出会えた。

購入代金は2,000円という。バッジ一つとはいえ、取り外し費用もコミにすればそんなものか。

送料800円を追加して購入した。


で、フロントグリルにあてがうとピッタシカンカン。

問題はどうやって固定するかということ。

ウンウン唸ってひねり出したのは

「針金で縛り付ける」

というもの。


バッジの裏側に針金を通すための穴を開ける。

電動ドリルなぞ持っていないが、差し込み式ドライバにチャック式ドリル刃をつけてやれば手廻しドリルが出来上がる。


グリルにも同様に穴あけしてバッジを縛り付ける。

よもやルノーのバッジがスカイラインのグリルに針金で固定されているとは誰も思うまい。


ちと苦戦したがこれでフロントグリルはなんとかなった。

昨今の大衆車メーカはみなでかいバッジをつけたがっている。

どうせ、そんな時代はすぐにどっか消えて無くなるだろう。


ルノーのバッジに付け変えたグリルを車両に取り付けてみる。

うむ、馴染む。実によく馴染む。アクのないデザインは日産もルノーも共通だからね。

続いてリアもやってみる。


オリジナルの姿はこれだ。

ここからハンバーガーとSKYLINEの文字を外してみる。


用意したのは百均で購入してきた釣り糸と樹脂製のリング。

これでバッジの両面テープを切るのだ。


悪戦苦闘しながらもバッジを取り外したが、両面テープがべっとりと残っている。

スクレーパーと激落ちくんでこそぎ落とす。すげぇ時間かかったぞ。


なんとか落としたけれど、跡が残ってしまった。かっこ悪いな。


別の解体屋から購入したバッジをそのまま両面テープでトランクリッドに貼り付けたいが、バッジ側は両面テープを貼付できる面積がわずかなのに加え、トランクリッドの曲面にあっていない。


そこでボディ用のパテで両面テープを貼付できる面をつくってやる。

トランクリッドの曲面に合わせるのに苦労した。


トランクリッドに取り付ける。まったくもってしてルノー車である。

見慣れた日本人はこのバッジに気がつくのかな?


ついでにホイールのセンターキャップもルノーバッジに交換。


純正アルミホイールだから、違和感ないね。

これで外見はルノーである。スカイラインじゃぁないんですよ。

もうスカイライン原理主義者?!からとやかく言われる対象ではない車になった。

だってプリンスでも日産でもなくルノーですから。

もっともこれはこれでルノー原理主義者?!にヨソ者呼ばわりされそうではある。


さて作業を終えたところで、長年履いていた安全靴の靴底がベリっと剥がれた。

最近、車いじりから離れていたし。

安全靴って捨てるの面倒だよ。燃えるゴミじゃないし。


取り付けを終えてひとっ走り。

誰もルノー車だとは気がつかない。いや、そんなことどうでもいいのかもしれない。

こうやってフランス車顔になったけれど、中身は日本で作られた車なんだよね。

いいこと思いついたよ。次回のフレンチブルーミーティングに行ってみよう。

さも当然に「あたしゃフランス車です」とぬけぬけと駐車場に停めるのだ。

なんだアノ車は?!と一騒ぎになるかもしれないが、その頃にはサクっと帰れば良い。

きっとこのページにたどり着いて

「騙された!」

となるのだろうか。

フランス車のバッジが付いているからといって、フランス車であるとは限らないよ。




  
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