タールの沼に嵌った手負いの獅子5


 今年のゴールデンウィークは大阪まで自転車で行ってきた。行ってくるだけではなく自転車で東京まで帰ってきた。

 東京日本橋から大阪梅田新道までおよそ550km。それを往復するから1,100km。かかった時間はおよそ72時間。3日間というわけだ。

 東京大阪間を24時間以内に走るのを昨今では「キャノンボール」と呼ぶ。実は半世紀ほど前からごく一部の(変態)サイクリストによって達成され都市伝説とされてきたものだ。あんまりにもバカバカしく、ありえない話だったので都市伝説であったが、近年はGPSやコンピュータの発達により、それなりにトレーニングすれば達成できるようになった。

 ワタクシも達成者の一人ではあるが、次は往復を走っちゃおうと思いついたわけだ。  

 とはいいつつも4回目の挑戦でようやく完走した。エクストリームロングライドは幾度もこなしてきたが、これだけはなぜかトラブルで完走できなかった。プジョーの修理に時間を要したのでトレーニング不足ではあったが完走できてよかったわえ。  

切れる切れる切れる


 先月はバイクジャッキをミッションジャッキにしてエンジンとミッションの結合を試みたものの、結合に失敗した。

 やはりクラッチとミッションのスプラインを一致させられなかったのが原因だろう。

 力技ではなかなか難しい。

 ダメなもはダメなので切り替える。以前と同様にミッションクレーンを用意してみる。

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 以前に近所のホームセンターで購入した1×4の木材を利用してみよう。

 もともとはBBQコンロの足にするつもりだったのだ。

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 アドリブで適当に組み立ててみた。意外と上手くいくもんだ。

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 アイナットからロープでミッションに接続して、釣り上げてミッションとエンジンを結合します。ミッションクレーンを釣り上げてから20分で結合してしまった。ミッションジャッキはなんだったのだろうか?

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 ミッションとエンジンの結合できたところで、シフトチェンジとクラッチの確認をします。シフトリンケージを取り付けて室内からシフトレバーを操作して各ギアに入れば問題無し。クラッチケーブルを接続してと思ったらクラッチケーブルは首の皮一枚で繋がっているだけだった。えー。

 間違いなくこれは切れます。こんな状態で走っていたのか?

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 とりあえずクラッチの動作確認というだけで、切れる寸前のクラッチケーブルを接続してクラッチペダルを踏み込んでみると

 ブチんっ!

 と音を立ててクラッチケーブルは切れた。当たり前か。

 また同じ部品を注文すると時間もお金もかかる。なんとか修理できないかな。

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 ワイヤの再生は昔から行なわれている。ただし、自動車のクラッチワイヤのようにそこそこ力のかかる部分にこの再生方法を適用してもよいのかちょっと不明。

 用意するものはM2.6の六角真鍮カラーとM4スプリングワッシャだ。あとは100Wくらいの半田ごて、板金用半田、フラックスという一般的なもの。

 インナーワイヤと真鍮カラーにフラックスを塗りたぐる。インナーワイヤにスプリングワッシャと真鍮カラーを通して半田を流し込むだけ。

 言うは易し、成すは難し。半田ごてのあてる時間を長くすると、インナーワイヤの皮膜融解してしまう。一方、時間短いと真鍮カラーとインナーワイヤは十分に半田で結合しない。ワタクシは電子畑に長く居たから半田と半田ごてを自在に操れるが、一般人には難しかも。

 実は一回目は失敗したのだ。真鍮カラーを半田付けして車体に取り付けてクラッチペダルを踏み込んだ途端に「バツン」と音がして半田付け部分は剥離してしまった。

 剥離面を観察すると半田の流れ込み不足であったのが原因だった。なので、2回目はしっかり半田を流し込んで無事成功したからこうやって書けるのだ。世の中、やってみなければわからないことばかりである。

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 センサーとハーネスの結合をしていたら油温センサーのハーネスは根元からブチ切れた。

 もともと切れそうではあったのでシーリング材で延命措置をしていたが、やはりダメだったか。自動車の不調原因の大半は電気系である。ワタクシも職業柄、自動車のソフトウェアから電気全般を範囲としているが、何十年もやっている「ベテラン」と呼ばれる年齢の方まで「電気配線なんて繋がっていればいいんだよ」と本気で思っている。信じられないがそういうことが普通にあったりするくらいで、整備する人も言うに及ばず。もちろんちゃんと理解している方もおりますよ。勉強熱心な方はよく知っています。

 このコネクターも交換してあげたいのですが、なにぶん自動車用なので、そんじょそこらで販売しているわけではない。なので修理できない。つまり、この車はずっと電気系に不調を抱えていて過去のユーザーを渡ってきたと思われる。(自動車修理屋に持ち込んでも修理できない)

 今回の油温センサーはメーターパネル表示用のセンサー部分なのでこのままでも走行に支障はないものの、他の部分も似たようなもなのでなんとか修理方法を考えないと。

   


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