タールの沼に嵌った手負いの獅子1


 「タールの沼」というのをご存知だろうか?

 フレデリック・P・ブルックス JrというIBMのコンピュータ(OS/360)を取りまとめた方によって示した一枚の絵である。

人月の神話新装版 [ フレデリック・フィリップス・ブルックス ]

人月の神話新装版 [ フレデリック・フィリップス・ブルックス ]
価格:3,132円(税込、送料込)

 どんな猛獣もいかなる賢い生き物もタールの沼に嵌ると抜け出すことは容易ではないということを示している。

 「100万円で泥沼のカーライフを始めよう」というコピーを見たりする。あれはあくまでも初期投資100万円で、それ以降に都度修理費用を発生する。しかもそれはどのくらいかは全く未知数である

 ということを実はみんなよくわかっていない。どんなにコンディション良くても劣化するものは劣化するし、突然に壊れたりする。殆ど運みたいなものだってある。

 ワタクシのプジョーも相当にボロい。普通の人ならまず乗らない。車好きな人だと購入してショップに持ち込み、程度の悪さを指摘されて肩を落とし、あとで文句を並べるだろう。自分でなんとかできる人なら・・・ いやいや、自分でなんでも出来る人は下調べをし、手を汚し、失敗してなんとかカタチにしているわけで、ショップにお任せのみの方の想像以上に苦労しているわけです。自分で出来るようになんとかしている結果「自分で出来る」と言われているだけですって。

 というわけで、今回から新シリーズ「タールの沼に嵌った手負いの獅子」を始めます。一度は修理してジムカーナを走れるまでに回復させたのですが、走らせてみるとあちらこちらに不具合を見つけてしまった。

 そう簡単に全てを修理できるようでもない。あっちを修理すればこっちが壊れる。まるでタールの沼でもがく猛獣のようだ。というわけで、このプジョーの修理の様子をシリーズ化してお伝えしようというわけだ。

 タールの沼でもがく猛獣プジョーとワタクシの様子を、タールの沼の淵からとくとご覧あれ。    

聞こえてこない


 ポンコツプジョーにストレートカットミッションやグループN用エンジンマウントを投入したら、オーディオの音楽は聴こえなくなった。ギアノイズは車速を伸ばすほど強くなるし、停車時もエンジンの振動によりボディ全体を揺らすので気持ち悪い。屋根付きのスーパー7に乗っているようなものだ。

 もちろんオーディだって大音量にすれば停車時は聞こえるんだけれど、走っている時には何も聞こえない。なのでオーディオという文明の利器を捨てることにした、

  image

 古いフランス車なのでオーディオは引っ張るだけで簡単に外せる。理由はかっぱらわれるから、車を離れる時にはオーディオを持って出るのだ。

  image

 オーディオを取り外して空っぽのままじゃ格好悪いので、こんなものをオートバックスで購入してきた。

  image

 ベゼルはないのでボンデ鋼鈑は見えてしまうものの、ジムカーナ車両なのでこれでよかろう。

フランスの空は青かった


 映画は雨の朝パリに死すなんだけれど、こちらのプジョーは雨漏りする。リアハッチヒンジ付近から雨水は室内に入り込むからだ。というわけでリアハッチを取り外してみる。

  image

 シール用のプラスチックはボロボロです。そりゃ雨水入るよ。

  image

 合わせ部分は錆びています。10年もすると錆びてリアハッチはもげるだろうからレストア必要かも。まぁ10年もプジョー乗るかというとそれはどうかな。シリコンシーラントを塗りたぐって元に戻す。ちなみに反対側のヒンジ付近にはすでにシリコンシーラントを充填されていた。以前から雨漏りをわかっていたという証拠だ。

  image

 ついでに天井内張りを剥がしてみるとサビはなかった。フランス車は青いサーフェイスでも吹くのだろうか? 雨上がりの作業だったので青空を見た気分になった。

ジムカーナ参戦で見えた課題


 車もそこそこ出来上がってきたので神奈川県平塚青果市場で開催されたレジスタンスジムカーナ練習会に参加した。サイドブレーキレバーの不具合で出来なかったサイドターンを出来るようになったのだけれど、全く満足できる内容ではなかった。

 理由は簡単。プレート式LSDを組み込んだためパワステのない車ではアクセルONでハンドルを持って行かれてしまうのだ。なのでアクセルONでアウトに車は走ってしまい、かなり危険な状態になったりもした。

 パイロンへのアプローチの際も右手でサイドブレーキを引くということに慣れていないので、ブレーキを踏みながらサイドブレーキを引くという基本をできなかった。

 ダブルゼッケンで人の二倍練習してみたものの、やはり車に慣れないのでもっと練習を必要としますね。

  image    ビートで練習会に参加されていた親子。お父さんのお手伝いをしている。いい光景ですよね。

 参加者の中には後ろのデフにガレージジャッキをかけただけで、車体下に潜って作業している御仁を見かけた。ウマもかけずにである。正直、信じられない。油圧式ジャッキなんていつ落ちてくるかわからないのだから、必ずウマをかけてから下回りの作業をしてほしい。

 リフトアップしたガレージジャッキが下がって圧迫死でもしたら、練習会を開催できなくなってしまいますから、あなただけの問題じゃないんですよ。やめてください。

 この日は浜坊氏も参加されたので、久しぶりに車談義で盛り上がる。やっぱりパワステなしでプレート式LSDはないよ。トルセンデフにしましょうやと浜坊氏にも進言された。幸いにもRSXのデフはプレート式とギア式の2種類存在するので入れ替えればいいんじゃないのかと考える。それなら簡単だしね。

 また、この日は若い女の子も参加していた。珍しい。よくよく聞いてみるとお父さんと一緒に来ていたのよ。このお父さん、ラリー屋さんなのだ。んん? どこかの豆腐屋の話みたいだぞ。

 弱冠19歳。免許とって一ヶ月でジムカーナに参加なんて将来は楽しみですよね。若い人に参加してもらわないと、ワタクシは四十路なのにフレッシュマンのままになってしまいます。  

アイドリング不調


 ジムカーナの帰り道、渋滞にはまっているとエンジンは止まった。イグニッションキーを捻るとエンジンはかかるのですが、エンジン回転数は1000rpm以下になるとエンジン停止。プジョーらしいなぁ・・ と思う。自宅まではまだ15kmはあるので冗談を言っていられない。

 車を端に避けて冷静に考える。いや、心臓ドキドキなんですけれど、冷静になるように努める。エンジンは回ったが回転数は下がると止まった。ということは、アクセルを踏み続ければいいんじゃね?

 エンジンを掛け直して少しだけアクセルを踏んでいればエンストしない。プジョーに良くある「アイドリング不調」ってトラブルかな?しばらくはアクセルONでエンストしないように渋滞を耐え抜くと、そのうちにアクセルを離してもエンストしなくなり無事自走帰宅。JAFのお世話にならなんでよかったわえ。

 翌週、エンジンをかけると普通に回った。アクセリングすると1500〜2000rpmでハンチングするようになった。しかし、しばらくすると水温も上がりハンチングは止み、普通にエンジンは回るようになった。

 来週にはプジョ−106の集まりに参加したいと思っていたのだが、これでは参加できそうもない。キャンセルの連絡を入れて不具合を考える。

 発生状況から問題を冷静に考えてみる。

  1. アイドリング時、エンジン停止
  2. 冷間時のみ1500~2000rpmでエンジンハンチング

 と、この二つだ。これら二つは別々の原因でしょう。

 原因として考えられそうなのは

  1. センサ異常
  2. 配線または配管異常
  3. アクチュエーター異常

 といったところか。

アイドリング時、エンジン停止というのはアイドリング時にエンジンへの吸気量を調整するモータの異常を考えられる。なぜならアイドリング時に吸気量を調整するバルブはモータの異常で閉じたままとなってしまい、エンジンへ吸気できなくなりエンジン停止となりうるからだ。

 そこから考えられそうなのは

  1. ECUのモータドライバ異常
  2. 配線異常
  3. モータ異常

 と言ったところか。ECUのモータドライバ異常なら、その後もアイドリングしなくなりそうなのでとりあえず消去。

  image

 配線から見てみましょうか。スロットルを外してみましょう。

  image

 ECUからスロットルへ伸びる配線です。途中で線色は変わっているので怪しいですね。

  image

 コルゲートチューブを剥がしてみるとやはり途中で電線を繋いだ痕を見つけました。でも、なんでこんなところを切って繋いだのでしょうか??

  image

 ビニールテープぐるぐる巻きは怪しい。引っぺがしてみるとちゃんと半田付けしてあった。ただし、芯線は酸化しています。

  image

 スロットルを外したらアクセルワイヤの線はちびっていた。これは交換しておかないと、路上でアクセルワイヤ破断して自走不能においち入りかねない。

  image

 スロットルを外してみると他にも問題発見。ミッションケースの上にオイルらしきものを見つけました。こんなところになぜオイルは溜まるのか?

  image

 スロットルとインレットマニフォールドの間に入るインシュレーターからオイルは垂れていたようだ。このオイルはブローバイガスに含まれるオイルだよ。そんなにブローバイガスにオイルは含まれているのか?? そういえばこの車を購入した時にオイルキャッチタンクを取り付けていた。ひょっとしたらブローバイガスに含まれるオイルを気にしてオイルキャッチタンクを取り付けていたのかもしれない。

  image

 スパークプラグを取り外してみると、ずいぶんと錆び付いている様子。水でも入ったのかな?

  image

 プラグコードをチェックしてみた。コイル側の端子一箇所だけ手作り品だった。このコード、海外の有名品なんだがね。

  image

 スロットルボディを取り外してみる。バタフライは少し汚れているが、まぁこんなものか。ちなみにブローバイガスのリターンはスロットルより後ろになります。よく、この部品をキャブクリーナーで清掃して綺麗している記事を見ますが、まずいんじゃないだろうか? ガソリンを噴射するのはエンジン直前のインマニ内であり、ここでは噴射していない。ここはあくまでも空気の流量を調整する場所。サーミスタやスロットルポジションセンサといった電子部品にキャブクリーナーを吹くのはマズイと思うんだよね。薬剤で部品はどうなるかわからんよ。

ステッピングモーターの調査


  image

 アクセルを踏んでいるとエンジンは回り続けるが、アクセルを離すとエンジンは停止してしまうとするなら、このアイドルスピードコントロールモータは怪しい。

  image

 VDOとマニエッティマレリのダブルネーム。ワタクシからすればどっちもうさんくさい。これはニードル状の部位を伸び縮みさせることでスロットル内の流路を制限し、アイドリング時にエンジンへの空気流入量を調整している。

 中身は2相のバイポーラ・ステッピングモーター。ECUからパルスで制御している簡単なもの。

  image

 で、このニードル部分の動きは渋くなるとアイドリングの調整は難しくなる。というわけで分解。ニードル部分をクリクリ回したらビローンと出てきた。ゴミは詰まっている様子ではない。そもそもブローバイのリターンよりも前でそうそう汚れるものではないだろうし。

  image

 普通はバラして組立ててオシマイ・・・ なんだろうけれど、酔猫庵は違います。まずはこのモーターを動かしてみましょう。ステッピングモーターなのでミニ四駆みたいに電圧を加えただけでは動きませんので、写真のようなスイッチ回路を作ります。部品は秋葉原の秋月電子から通販で購入するだけ。ついでに同じ2相のバイポーラ・ステッピングモーターと電源も購入しておきます。電源は12Vのスイッチング電源(ACアダプタタイプ)さえあればOK。

  image

 ステッピングモーターの駆動回路図ですね。まぁインターネットでちょっと勉強すればわかるはずです。モーターはA相と/A相、B相と/B相からなります。それらをスイッチ回路に接続。+12V電源を接続してスイッチをパチパチするだけ。

 操作を間違えると短絡しますw 良い子には非推奨回路。でも、テクニックあれば大丈夫!

とバカなことを嘯いています。ここまで実験です。

 テスト用モーターで動作練習したら本番モーターで動作させてみます。

 まず、初期値としてニードル部分はモーターボディからどのくらい突き出ているのかノギスで測定しておきましょう。

 実際のアイドルステップモーターは1パルス与えても殆ど変位しません。ですから100パルス与えて何ミリ変位したかということで測定してみました。

 と、この記事を書いていたら取得したデータを紛失していることに気がつきました。実験したのは以前のことなのですっかり忘れて実験結果を捨ててしまっていたらしい。

 動かし始めはいいのですが、しばらく動作させているとモーターは熱を帯びてきます。そりゃただの電磁石みたいものですから、通電すれば熱を持ちます。

 するとなんということでしょう!(笑)

 何度やっても変位量は冷間時と温間時で20%近く違うのです。

 正確に変位することを売りとするステッピングモータにおいて、温度によって変位量にバラツキを持つということはあっていいのでしょうか?

 いや、このモーターは通電させ続けないモーターなのかもしれません。それでもエンジンルームの熱気で触りたくないくらいに熱を持ちますから、通電し続けなくても動きは渋くなると想像できます。

 推測として、熱によって変位量は変わる。というのは内部のギアは熱膨張でバックラッシュ不足になり、モーターの駆動トルクよりもギアの抵抗が勝る場合にこのような現象を発生させるのではないでしょうか? そんなシビアなバックラッシュなのかどうかわかりませんけれどもね。

  image

 とりあえず怪しいので新品を購入しました。eBayを眺めると新品でも値段もピンキリです。とあるweb siteには「安いのを購入すると半年で壊れる」とあった。ふむ、そんなものだろう。というわけで海外から購入しても国内で購入しても金額に差はないので、国内で全く同じものを調達。

 たぶん、これでアイドリングしなくなるという現象は治るかな。ハンチングについてはまた別途考えることにしよう。  

最近のセレナ


 カミさんの足車セレナをぶつけられた。信号待ちをしていたところ、後続車に追突されたそうな。修理に日数を要するということで代車を与えられた。

  image

 珍しい色のセレナです。レンタカーなんですけれど。乗ってみると良くなっている部分と相変わらずダメな部分を見つけました。

  image

 多くの日本車はアクセルの踏み始めは気難しいのですが、このセレナはエンジンの回転数を制御しやすいです(多分アクセルペダルとスロットル開閉度の問題)。

 エンジンルームを覗いてみると大きなインダクションボックスを備えておりました。吸気口からエンジンヘッドまでの吸気路も恐ろしい長さを確保されております。吸気効率を上げて走りやすくしているのでしょう。しかも、すべて樹脂製ですよ。軽量化にも寄与していると思われます。

  image

 バンパー裏側の様子です。写真上側に見えるのはラジエターです。中央の白い部材は衝撃吸収用の発泡スチロールです。ここは広大なクラッシャブルゾーンであり、実はラジエター全面に空気を当てるための場所でもあるのです。フロントグリルから導入された空気はこのクラッシャブルゾーンを経てラジエターにあてられます。そのため、このクラッシャブルゾーンはある程度の機密性を有していたりします。

  image

 底面はさっぱりしています。レシプロエンジンのみの前輪駆動なので余分なものはありません。

  image

 3列目中央座席にも3点式シートベルトを備えます。すごい場所からシートベルトは伸びてきますよね。ここまでは「やるなぁ」と思いました。が、シートベルトキャッチ側にシートベルトリリースボタンは備わっていません。リリースするのに悩みます。チャイルドシート用なのかな?

  image

 こんなに一生懸命作っているのに、ハンドルを回すとネジ頭を見せてしまいます。この車の一番残念なポイントです。実はトヨタ・アクアも同じだった。

  image

 運転席と助手席の間にはボックスティッシュを収めるようなスペースを有します。先代のセレナにもありました。新型には蓋付いです。

  image

 なぜか蓋を閉めることはできません。日産ではボックスティッシュというのは使われないのでしょうかね。一般人とは違う生活なのかもしれません。

 なんだかんだで3週間近くも修理に要し、ぶつけられたセレナは帰って来ました。修理費用明細を見せていただきました。リアゲートの交換だけかと思ったら、床まで曲がっていたのでフレーム修正され、お値段なんと44万円。全額相手の保険支払いです。これに3週間分の代車としてレンタカー代も乗りますから、任意保険に加入していないと大変です。

パワステ化してみる


 プジョー106ラリー1.3にはパワステは標準装備されていない。プレート式LSDを装着するとちょっとハンドルを回せないくらいに重くなる。特にアクセルを踏み込むとハンドルはあっちこっちに持ってかれる。

 それではまずいのでどうにかする。

  1. トルセンLSDに変更する
  2. パワステ化する

 トルセンLSDはジムカーナにおいてプレート式LSDに一歩劣るが、ターマックのサイドターンを使わないコースレイアウトではパワーを無駄食いせず一番効率良い。コストはデフ本体+ピニオンシャフトでおよそ14万円。

 パワステ化はプジョー106ではポピュラーな改造。といってもショップに持ち込んでホイホイやってもらえるレベルではない。パワステポンプ、ステアリングラック、ホースを揃えれば多分できる。価格はやっぱり15万円くらい。

 どっちも似たような価格だ。ジムカーナで勝ちたいのでパワステを欲しい。難易度は高いけれど。ダメだったトルセンLSDにするとして、とりあえずポンコツプジョーをパワステ化してみよう。

 まずは部品表を眺めて、どの部品番号の部品と自分の車両に適合するのか調査してみる。

  image

 ラッキーなことに国内でポンプ、ステアリングラック、コラムシャフトとホースを約9万円で揃えた。

image

 あんまりにも簡単に揃ったので、何もしていないのにパワステ化できた気分になる。けれど、難所はこれからだ。

 そもそもラックはボディに取り付けられるかどうかも不明だし、ボディにポンプブラケットを取り付けるマウントもナットもなにもない。ポンプを駆動するリレーもないし、配線図を見てもなぜかパワステ系の配線はなにも記載されていない。

image

 クランクシャフトのオイルシールからオイル漏れているし、シンクロも交換しておきたいのでミッションを下ろす。その前にミッションオイルを抜いておくのだが、たかだか2000kmでもこのくらいのゴミを吸い寄せていた。

image

 エンジンオイルもドス黒い。走行距離18万キロを超えたエンジンだから、オイル交換後の走行距離2000kmでもこんなものなのかな? と思っていたらエンジンのヘッドとシリンダブロックの間からオイル滲みを発見してしまった。ガスケットに問題ありそう。パワステ、ミッションOHの次はエンジンもOHのようだ。ネタに困らない車であるな。

image

 オイルを抜いてハーネスやシフトリンケージなどを外したらミッションを下ろします。二回目なのでスムーズに外れてきました。クラッチの交換なら1日で出来そうです。

image

 ミッションを下ろすとステアリングラックを取り外すのも楽になります。ステアリングラックは3本のボルトでボディに固定されております。1本目のボルトは外れましたが、残り2本はなかなか外れません。やっとこさ緩めたのに、いくら回してもボルトは抜けてきません。

 よくよく調べてみるとケージドナットと呼ばれる板ナットをボディ内部に組み込まれているらしく、板とナットは分離してボルトをナットから緩められずボルトを抜けないようだ。

 問題はボディの袋状内部でケージドナットの板とナットは分離しているのでどうやってもナットを緩めることをできないのである。どうするんだこれ?

 ステアリングラックを揺すったり、ネットで調べたりしました。しかし、ステアリングラックを外す方法は見つかりません。仕方がないので車内側からボディを切り開いてみるより方法はありません。   image

 といってもそんな簡単にアクセスできるような場所にはない。ダッシュボードを外してようやく穴をあけるポイントは見えた。

 簡単に書いているけれど、ダッシュボードを下ろすだけで丸1日かかった。しかも以前に1度はダッシュボードを取り外した形跡を見られる。一体なぜだろうか?

 ボディを切り開くにはドリルなど工具を必要とするので準備をする。これ以降はまた次回に。


もどる


SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu