ホンダ・トディ(軽自動車)でポルシェに挑むのはツチヤさんだけだと思っていました。
スーパーカーを相手に走る御仁がいるとは驚きです。この方々のひたむきさ加減には頭が上がりません。この動画のなかで「何事も諦めずに」という言葉がトディをここまで作り上げてきた苦労を滲ませています。
ウマを追加購入した(青いのね)。これでウマが4本になった。四輪ジャッキアップするのにウマ2本とタイヤで頑張っていたのだが、ウマが4本あるととても楽チン。もっと早く購入しておけばよかった。
車検から上がってきたが、どうもまだクーラントくさい。エンジンをかけてその辺を走り回るとクーラントくさいのだ。きっとどこからか漏れている。というわけでクーラントリーク(漏れ)チェックをしてみた。
アストロプロダクツで販売しているユニバーサルタイプのクーラントチェックアダプタにシリコンホースと自転車の仏式バルブを取り付け、自転車の空気入れで加圧するというもの。自転車の空気入れには圧力計が備わっているので過圧することがない。
それをラジエーターキャップを外して咬まし、空気入れを数回ポンピングするだけですよ。
で、いきなり漏れ出した。ロアホースの付け根付近からだよ。ホースバンドを締めたら治った。他にもヒーターのブリードバルブからも若干の漏れがあったのでバルブを増し締めしておいた。
ついでにラジエターキャップも購入しておいたので交換する。バネが弱くなっていたのでよかったかも。
プジョー106Rally1.3のサイドブレーキは効きが悪い。サイドブレーキレバーを引くといくらでも引けてしまう。これはおかしくないですかい?
まぁ20年オチの車だとそういうこともあるのかもしれないが、ナゼそうなのかを幾つか推測してみました。
(1)サイドブレーキレバーが歪む
(2)サイドブレーキレバーを固定するボディが歪む
(3)インナーワイヤーが伸びる
(4)アウターケースが縮む
(5)バックプレートが歪む
(6)シューが歪む
まず考えられそうなのがこんなところ。(3)(4)ならワイヤーの問題なので交換するだけ。レバーをゴキゴキ引くとワイヤーが伸びているようにも思えるのでワイヤーを交換してみることにしたの。
といってもそう簡単に日本国内でブレーキワイヤを入手することはできないので、チェコにあるJCpartsに注文してみた。サイドブレーキレバーはすでにメーカー欠品。で、ラジエターキャップとかその他もろもろを注文してみた。
届いたワイヤーを並べてみます。長さには違いはみられません。ビローンって伸びてしまうかと思いましたが。
タイコの部分も特に違いはみられない。フランス車は未だにワイヤーが錆びる車種もあるらしい。ワイヤーが錆びないようにシールされたりしているので普通はそういう事はないのですが。
で、これを取り付けて動作確認。
・・・だめですねぇ。変化なし。
念のため、もう一度、リアドラム内の自動調整を手動で調整して詰めてみましたが、サイドブレーキは相変わらずヌルヌル。
すでにここまでで、ブレーキシューもブレーキシリンダも、ワイヤーも交換している。あとヘタリそうな部分ってないんですよね。
ひょっとしてこのワイヤーがそもそもダメってコトはないかい?つまり新品でもインナーワイヤーが伸びるとか、アウターが縮むとか。
疑心暗鬼になるとキリがありませんが、これを乗り越えなければジムカーナでサイドターンができません。そこでGA2のシティのサイドブレーキワイヤとアルトのサイドブレーキレバーをヤフオクで落札してきた。
シティはサイドブレーキがよく効くのでワイヤーが縮むことはないんじゃないかなというのが理由。ま、そのままではシティのサイドブレーキワイヤをプジョーに組み付けることは出来ないので、適当に加工してみたら取り付けられた。これでプジョーのサイドブレーキワイヤが出なくなっても大丈夫だ(違)。
ところがシティのサイドブレーキワイヤでもサイドブレーキはヌルヌルのまま。ワイヤーそのものの問題ではなさそう。ということでボディ側を疑ってみました。
といっても室内でサイドブレーキレバーを引いているのに、室外のボディパネルを見ることはできません。そこでiPhoneの動画機能を利用してみました。
サイドブレーキレバーをリリースした際にワイヤーが遊びますが、引いたときにワイヤの取り付けブラケットがゆがんでいる様子は見られません。ということで
(2)サイドブレーキレバーを固定するボディが歪む
ってのもなさそう。
となるとバックプレート側か?
これもバックプレートがしなる様子は見られない。うーん困ったな。きっと何かが合っていないとか、そんな理由でサイドブレーキが十分に効かないんだと思う。でも、部品を交換しただけでは変化しないのであれば、一つずつ確認してみるより仕方がない。
というわけでこんなものを作ってみた。サイドブレーキレバーとワイヤを固定できる治具である。これでサイドブレーキレバーを引きながらまずは様子を見てみよう。
ワイヤを接続して車体下でレバーを引いてみて状況確認。あたりまえだが、サイドブレーキレバーはヌルヌル。いくらでも引けてしまう。
アルトのレバーを眺めて比較してみる。これひょっとしてレバー比が合っていないんじゃないのか?アルトとプジョーのサイドブレーキレバーを比較するとレバー比がまるで違う。
そりゃ車種が違うから当然なんだけれど、レバー比がドラムのサイドブレーキを効かせるのに必要かつ十分な値になっていなければサイドブレーキが効かないはず。
そこでヤフオクでプジョー306のサイドブレーキレバーを落札してきたので、これをドナーにしてみよう。この落札したレバーのレバー比を変更してみようというわけだ。基本的には同形状。酔猫庵的にはボルトオンも同じだ。もちろんそのままでは取り付け出来ないが、工夫することくらい出来ないようではプジョーには乗れない。
千葉の自宅ガレージでレバー比変更加工をしてみる。サイドブレーキレバーをサンダーで切って延長するのだ。延長する部材はクロメートメッキされたこれ。理由はガレージに転がっていたからだ。
向こうに見えるのはトヨタのスーパーカー「アクア」だ。どのあたりがスーパーかというと普通に走るからである。もちろんパーキングブレーキは普通に効く。プジョーを相手にしている普通の車がスーパーカーに見えてくるから不思議だ。
上が改造品、下がノーマル。ロッド(長ネジ)引きかワイヤー引きかはあまり関係ない。
改造部分の拡大。ワイヤーを引く部分を延長した。ナットを溶接しているのは高さ調整をしてみたのだ。延長した分、取り付け位置を変更しないとならないので。
ボディ裏側の様子。ブーツもそのまま利用するし何も変わらない。これでどうかと運転席に乗り込みサイドブレーキを引いてみると・・ 手応えがあるよ。ちょっと引き量が少ないけれどシューがドラムに押し付けるのがわかる。原因はサイドブレーキのレバー比だったのか。
排気管を取り付け直し、ウマから下ろして着地してエンジンをかけて敷地を軽く走らせてサイドブレーキを引いてみる。あれ?効かない。停車状態では十分なブレーキ力を発生するのだが、走らせた状態でサイドブレーキを引いても後輪がロックしない。う〜む。
これはレバー比がよろしくないのかな?人間の腕でブレーキをかけるのには無理があるレバー比なのかもしれない。
ならレバー比を修正すればいい。ノーマルと改造品の中間の長さに変更してみた。簡単に書いているが、大変な作業である。
支点から作用点までの距離は
プジョーノーマル:29mm
プジョー改造品:34mm
この値を参考に改造するならチャレンジしてみてほしい。
サイドブレーキレバーを取り付けて排気管を組み付けてジャッキダウンして走らせてサイドブレーキを引いてみる。
すると後輪がロックしたのである。やっとこさサイドターンできるサイドブレーキになったよ。長かった・・・・
サイドブレーキが効かない車を効くようにするのにこんなに苦労するとは思わなかった。ワイヤーを交換したり、違う車種のワイヤーを試してみたり、シューの摩擦材を変えてみたり、レバーを改造してみたり。ただサイドブレーキを効くようにするだけのために何万円もかけて普通はこんなことまでしないですよね。それでもプジョーでジムカーナをしたいという思いがあるから「何事も諦めず」にできたのかもしれない。
他人からすればサイドブレーキが効くのは普通だろ!というところだが、レバー比がそもそも合っていないのを修正してようやく「フトゥー」の車になったのだ。
車体下に潜り込んでいるとどうもガソリン臭い。どこからか揮発しているのだろう。でも、どからかがわからない。とりあえず関係ないかもしれないが燃料フィルタを交換してみた。
ずいぶんとレトロな形状しているが、つい最近の車にも使われているみたい。交換は簡単だが、ガソリン臭いのは治らない。ガソリンを満タンにして給油口から加圧したらピューピュー漏れるかな?ちょっと危ないけれど。
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