ヤブ医者の健康診断18


 夏休み前から仕事が忙しい。

 それもそうだが夏休みになると子供たちと過ごす。これまたイベントが多くてなかなか大変だ。

 そんなわけで更新が少し遅れてしまった。

長期裁判


 プジョーをコバックへ車検のために預けたが、プジョーの鍵がコバックの工場から空き巣によって盗まれてしまった。

 そのためにフランス本国へ、キー&シリンダセットを発注したんだが、到着まで一ヶ月だそうな。

 その間、プジョーはコバックにて不動車としてフランスから鍵が到着するのをじっと待つよりしかたがありませんでした。

 約3週間ほどするとキー&シリンダセットが到着。少し早かったね。

 それから車検が上がるのに1週間。

 コバックって車検に1週間もかかったっけ?

 古い車に手こずっていたみたい。排ガス検査がちょっと濃い目だったらしいが、そこはそれ。

 車検上がったから取りに来てね。と電話があったので会社帰りに引き取りに行ってみた。  

結審


 どっかの自動車雑誌風に言えばこのデザインはやはり完成されている。

image

 このプジョーが明確にピニンファリーナのデザインであるとは言われていませんが、古いマッキントッシュのパソコンを車にしたような完成されたデザインであることを感じさせます。

 車検のコバックに行くのにこんなに緊張するとは思いませんでした。というのもこのプジョーを車検に通すために実際、どのくらいの金額になるのか想像つかないからです。

 内心は・・・

 9万円ってことはないよなぁ 13万円くらい収まればラッキーかな?

 と想像していたからです。

 店に入って明細を説明していただく。

AB
1
車検基本料¥33,405
2
特別割引-¥3,000
3
割引後車検基本料¥30,405
4
自賠責保険料¥27,840
5
重量税¥25,200
6
印紙代 ¥1,100
7
諸費用総額¥54,140
8
税抜き価格¥84,545
9
消費税額¥2,432
10
税込価格¥86,977
11
平日入庫割引-¥1,080
12
税込総額¥85,897

 え?9万円でお釣くるの?

 最初は我が目を疑いました。しかしどこから見ても二桁万円ではありません。

 せっかくなので工場長といろいろと話をしました。基本的に悪いところはないと。あら、そーなの?

 三味線じゃないかと疑いましたが、そうではない様子。ふ〜ん。

 なんだかんだで一ヶ月ぶりにプジョーのハンドルを握る。相変わらず他人の車みたいな感覚だ。そりゃ、この車のハンドルを100kmくらいしか握っていないのだからなぁ。

健康診断結果


 酔猫庵の健康診断結果を記したい。

 この1年半にわたり修理変更を続けてきたその内容を部位別にまとめてみた。

 大きく修理変更した箇所についてのみ記載する。

- no title specified

部位

部品名

製造元

購入先

型番

備考

 

エンジン補機

ラジエターホース

Baker BM

pug1off

106 8v BBM Silicone Hose Kit

取付け要改造

 

ヒーターホース

Baker BM

pug1off

106 8v BBM Silicone Hose Kit

取付け要改造

 

タイミングベルトカバー

-

fish brothers

-

純正品

 

インレット

K&N

Demontweeks

57i Performance Induction Kit

取付け要改造

 

エンジンマウント

-

pug1off

BBMB-E-106KI

Grp.N用

 

オイル

カストロール

ホームセンター

GTX10W-30

  

クーラント

不明

ホームセンター

   

クラッチセット

バレオ

fish brothers

 

純正互換品

 

オイルディップスティック

-

fish brothers

 

純正品

 

トランスミッション

ギアセット

-

RSX

CI-301-12345

ストレートカットクロス

 

LSD

-

RSX

-

プレート式1way

 

トランスミッションOHキット

-

fish brothers

-

純正品

 

オイル

TOTAL

ホームセンター

ZZ-X SPORT 85W90

  

シフトレバー

-

-

-

不具合修正

 

シフトチェンジロッド

-

pug1off

106GLINK

  

ケース

-

-

-

ウェットブラスト施工

 

ミッションマウント

-

pug1off

BBMB-E-106KI

Grp.N用

 

フロントサスペンション

ショックアブソーバー

アラゴスタ

ヤフオク

-

中古で入手後リビルド

 

バネ

不明

メテオガレージ

-

9kg/mm

 

車高調整機能

メテオガレージ

メテオガレージ

-

フロント用全ネジ式

 

ストラットアッパーマウント

compbrakemotorsport

eBay

CMB0234

ピロ式

 

スラストワッシャ

プジョー

fish brothers

-

純正品

 

ステリングロッドエンドブーツ

大野ゴム

モノタロウ

DC-1166

取付難あり

 

ロアアームエンドブーツ

大野ゴム

モノタロウ

DC-2103

  

ロアアームフロントブッシュ

Polybush

pug1off

106TBK

  

ロアアームリアブッシュ

Vibratechnics

pug1off

106TBK

  

スタビブッシュ

Polybush

pug1off

106TBK

  

スタビロッド

プジョー

fish brothers

-

純正品

 

ブレーキパッド

フェロード

pug1off

DS2500

  

ブレーキロータ

ブレニー

en&co

2312-0121

純正互換品

 

リアサスペンション

トーションバー

不明

pug1off

-

Φ25mm

 

スタビライザ

不明

pug1off

-

Φ25mm

 

ブレーキシュー

BOSH

楽天

-

目黒ライニングでメタルに貼り替え

 

ブレーキドラムベアリング

マイレ

パルカ

-

純正互換品

 

アクスルマウントブッシュ

Baker BM

pug1off

106TBK

ジュラコンブッシュ

 

ボディ

リア補強バー

-

-

-

撤去

 

フロントボディ修正

-

-

-

サスペンションマウント位置修正

 

バッテリ再移設

-

-

-

リア→フロント

 

ツイータ撤去

-

-

-

ネットワークと共に撤去

 

ハーネス修理

-

-

-

ピン清掃、擦過部位補修

 

ハンドル

プジョー

-

-

純正戻し

 

シートレール

-

楽天

-

レカロ用

 

シート

-

-

レカロSR3

手持ちのを取付

 

シートベルト

willans

ヤフオク

ウィランズ

手持ちのを取付

 

ヘッドライト

バレオ

fish brothers

 

純正品

 

ボンネットオープナー

不明

ホームセンター

-

アウタ&インナワイヤを自転車用シフトワイヤに変更

 
       
       
       
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 これにはショートパーツは含まれない。ざっくりこのくらいの部品を交換しましたという結果に過ぎない。

 大まかに言うとゴムパーツは全て交換。サスペンションとミッションは作り直し。以前に行われた変更は全て戻したというところ。

 購入したもののまったく合わない部品も多く、加工を要するなんてのは日常的でした。つまり同じ部品を購入しても素人にはまったく組みつけられないものが多いということだ。

レシプト


 修理なり変更をすれば交換する部品もある。その工賃って想像できますか?

 一般的な話ですが、車の修理の場合、だいたい部品代と工賃は同じくらい。

 つまり部品代が1万円なら工賃も1万円くらい。

 ワタクシの場合は工賃が0円なので「自分でできると安くできていいですね」と言われるが、そんなことはない。調べてやってみて合わなければ加工して合わせる。恐ろしいほどの時間を要しています。

 で、今回の修理費用内訳。

 部品代    :611,544円

 ショートパーツ:48,348円

 工具     :33,915円

 合計:693,807円

 というわけで恐ろしい金額になりました。フツーにショップにお願いするとこの2〜3倍くらいの金額になるでしょう。もうレストアですね。

 当初はLSD、サスペンション、車代と合わせて50万円くらいでやろうと思っていたのです。車がコミコミ30万円だったから・・ あれ?インテR買ったほうが良かったんじゃね?

 まぁフツーはそう考えます。しかし、インテRとて発売から15年以上経過しており、手入れをするととんでもない金額になることが想像できますか?

 今回の費用が想像よりも高くついたその理由は

・クロスミッションの投入

・以前から続いた未整備

・外国からの送料

・在庫切れ

 というところか。それぞれの項目について説明したい。

 トランスミッションのギア(シンクロメッシュ・ストレートカット・クロスレシオ)を丸ごと購入しているので、これがおよそ20万円。これが余計にかかってしまいました。プジョーのギアは高速向けのワイドレシオなのでジムカーナには不利と判断して変更しました。

 以前のオーナーが乗りっぱなしだったので、ほとんどの消耗品を交換せざる得ませんでした。これが20万円を軽く超えました。まぁ20年オチの車ですから、まともに乗ろうとするとこうなってしまいますね。

 外国車なので部品を輸入する分のコストが、日本車に比べて高くつきます。その割合は購入価格の3割くらいになってしまいます。

 出ない部品もあったことから、流用&加工にて合わせ込むということが多かったので余計な費用となったのも、部品代を押し上げた要因の一つでした。ただし、これは古い外国車または日本車に関係なく発生しうるどうにもならないコトではあります。

 この辺りを事前に読めていなかったのがそもそもの問題でした。

 「僕の車は20年オチだけれど、不具合は特にないよ!」という御仁もおられるかもしれない。それはコトが発生していないだけの綱渡りに過ぎないんだよ・・ と言いたい。車をバラして部品を確認してごらん。表から見える部分なんて大してわかるものではないのです。そんなボログルマに命を預けて怖くないの?    

最後に


 プジョーは車検も通って無事に路上を走るようになった。

 かみさんに「よくあんなネタに欠かない車に乗っているね。ボログルマを修理するのがいいんだ?」

 と言われたがそれは違う。

 「プジョーはジムカーナをするための車であり、整備したのはその手段に過ぎない」

 本来の目的はジムカーナなのだ。

 確かに今回の整備から得られた知識や経験は大きかった。過去の事故で歪んだ車体を元に戻したり、トランスミッションをイチからやり直したりする車好きはそう多くはいないだろう。問題を発見しては考えて対策するという繰り返しだが、それを自身の力で回そうとすると、土台となる知識経験が求められるが幸いにもそれがあったからなんとかなったといえる。

 プジョーの整備となる「ヤブ医者の健康診断」シリーズは車検終了をもっておしまいです。

 もちろんこれで全てがOKというわけではないので、続きは細切れ単発でまたwebに発表します。

 


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