ヤブ医者の健康診断16


 5月中旬から仕事の都合でスウェーデンへ行っていたのでネタが少ないです。そのかわりに向こうの様子をお伝えしたい。  

キットはきっと付く筈?


 プジョーに取り付けられていたインテークがグラついて気に入らないのでK&Nから発売されるプジョー106 1.3L用インテークキットをDemon tweeksから購入した。

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 キットなら面倒なすり合わせもなく簡単に取り付けることができるという手軽さから、少々の高価な部分は目をつぶるつもりでいた。しかし・・

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 付属のキットを組み立ててもワタクシのプジョーにはどうやっても合わない。ブラケットとフィルタは使えそうだが、蛇腹ホースはまったく径が合っていない。それに取り付けマニュアルをどう読んでもプジョー106 1.3Lの内容とは思えないのだ。

 いろいろと考えてみたのだが、これはその程度のものなのかもしれない。だから日本国内でも販売されない。だって合わないんだから。じゃぁどうするのか?蛇腹ホースを諦めて適当なホースで接続することにします。

ホイール取り付け穴のズレ


 右側ストラットから異音が出ていたので、ストラットそのものを取り外してみる。

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 案の定、全ネジ部分んが緩んでいた。Cスパナで締め込めばOK。

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 ストラットの異音原因がわかったので喜んでストラットを車体に取り付けようとすると、アッパーマウントボルトがへし折れた。生鉄のネジだからオーバートルクでネジ切れてしまったのだ。ここは熱処理したボルトを使わないとダメだろうに。

 実はこの車、純正ホイールと純正タイヤ同等サイズのタイヤを取り付けているのにもかかわらず、タイヤがインナーフェンダに接触する。

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 それでは車検に合格しないのだが、いままでどうやって車検を通していたのだろうか? そういう不思議なことはあるにせよ、接触はマズイのでホイールスペーサーで逃げてみる。本当は鉄製が欲しかったのだが、見つからないのでアルミで妥協。ちゃんとハブがついているのがポイント。

 試しにホイール取り付けボルトをスタッドボルトにリプレースしてみた。国産車などはスレッド付きのスタッドボルトなので、スタッドボルトが折れることはあっても、ボルトが緩むことはない。これはネジ式なのでちょっと怖い・・ というかやっぱワタクシには使えそうもない。

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 ホイールスペーサのおかげでインナーフェンダーとの隙間が指一本分にはなった。これなら車検は問題ないだろう。

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 これで足回りは出来たと思ってホイールナットを本締めしたのだが、おかしなことに気がついた。4穴のホイールなのだが、1つのホイールナットだけ締め付けが渋いのである。ホイールスペーサーのハブがズレているというわけでもない。試しにこのホイールをリアに取り付けると問題ない。

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 フロントハブのホイール取り付け穴を覗いてみるとスペーサーと微妙に穴位置がずれているのである。つまりフロントハブのホイール取り付け穴がもともとズレて穴あけされているという信じがたい事実が原因だった。

 でも、そんなことあるのだろうか?近所にあるタイヤ屋さん「瀬谷タイヤ」にちょっと事例を聞きに行ってみたが、そんなこと聞いたことないという。もちろんタイヤメーカーに問い合わせてもそんなことは聞いたことがないとのこと。これはちょっと後回しにする。

シフトレバー修正


 詰まった時には別のことをしてみると良い。

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 ブレーキリザーバタンクのキャップに取り付けられているパッキンがヘタっていた。おかげで横Gがかかったりするとブレーキフルードが漏れ漏れする。これは新品のキャップに交換するだけで問題解決。

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 このプジョーに取り付けられてたシフトレバーが後方にオフセットしすぎていてワタクシには合わない。2速、4速に入れる時に肘がシートにぶつかるのが不満なので修正することにする。

 というわけでシフトレバーと取り外してみたのだが、これ完全オリジナル品です。誰かがいくつかの部品をろう付けして作ったスペシャル品だよ。以前のオーナーは手が短くて届かなかったのだろうか?

 鉄ならサンダーで切って溶接しなおすつもりだったが、念のため磁石で材質を調べてみるとステンレス棒だった。ステンレスを溶接するための溶接ワイヤは持っていないし、そのワイヤは非常に高価なので切断&溶接は諦めて曲げることにしてみる。

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 といってもステンレスの無垢棒がそうホイホイと曲げられるものではないくらい知っているので、簡単なジグを作ってみた。短管パイプにナットを溶接したものだ。これで曲げられるかな?

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 簡単に曲がるわけもなく、ろう付け部分がパックリ割れた。そりゃぁそうだわな。

 次の手段を考えねばなるまい。このステンレスシャフトの外形にピッタリ合う内径のパイプを利用すればシフトレバーをまっすぐにはできるかもしれない。工作機械があればなんということもないが、いまはない。そこでどうしたかというと・・

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 ホームセンターをさまよって水道用のタケノコ(写真、真鍮色の部品)と接着剤を購入してみた。ステンレスのシャフト径が12mm。タケノコの内径が12mm。2液性の接着剤でくっつくかな?

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 とりあえず見た目は普通になった。半日後、シフトレバーを引っ張ってみたらスルリと抜けてしまった。接着ではダメだった。別の方法を考えよう。

バッテリのお引越し


 このプジョー。リアにバッテリが移設されていた。重量配分を気にしたのかどうかわからないが、荷室にバッテリがあるということは、エンジンが動いてオルタネータより充電されている間はバッテリより水素が発生し続ける。室内が水素で充満されて非常に危険なので外に逃がすようにはしていた。

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 とはいっても荷物室が狭くなるので、フロントへ再移動することにする。本来は ミッションマウント上部にバッテリが存在していた。ここに戻すのだ。

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 プジョーは専用のバッテリになるのだが、それは高価なので国産のバッテリが搭載できるように適当なブラケットを車体に溶接する。

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 多分、現在の1,000ccクラスのバッテリサイズかな。パワステ、エアコン、パワーウインドのないこのプジョーならこれくらいでいけるか。

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 というわけでリアに移設されたバッテリからまずは電線を取り外します。赤い電線でとっても高級そうに見えますね。

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 室内のカーペットを剥がして電線を引っ張り出し、ついにはフロントフェンダーも外してなんとか電線を全て撤去できた。フロントフェンダを外したおかげで、過去の事故歴が見えてきた。この車、左側もやっていますよ。

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 ちょっと一服。庭では子供たちが砂遊びでお団子を作っていた。

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 取り外した電線。高級そうな赤い電線と溶接に使えそうなキャプタイヤケーブルがよじって半田付けされていた。まぁ一番良さそうな接続方法かもしれない。

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 コルゲートチューブを戻して、室内へ通じる穴をバスコークでシールし手元に戻す。ボディーやエンジンハーネスは電線むき出しせず、電線をハーネステープでまとめコルゲートチューブで覆うこと。

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 取り出した電線。

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 溶接したブラケットに錆止め塗装をしてネジを取り付ける。

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 バッテリを搭載し、電線を組み替えて終了。エンジンルーム内なら水素は逃げてくれるので怖くないですね。

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 たったこれだけの作業に1日かかってしまったわえ。

スウェーデン記


 5月中旬から末までスウェーデンに行ってきた。仕事がキツかったので観光する時間を確保できなかったが、写真を少し撮るくらいの余裕はあったので、それをもとに紹介したい。

 スウェーデンはIKEAでもおなじみの北欧の1国。人口は1,000万人を切るくらいなのに、国土は日本にもう一つ北海道を足したくらいの国土だから、人口密度は日本の1/10くらい。

 5月半ばでも朝晩は冷え込み気温は0度くらいまで下がるからコートが必要。そのかわりに朝4時に日の出、夜9時半に日没なので日照時間が長い。

 言語はスウェーデン語だが、老人から若い人まで英語が普通に通じる。なので英語がOKなら生活にはなんら不便がない。

 お金はスウェーデンクローナ。ユーロじゃない。現金はあまり用いられず、なんでもクレジットカード決済の社会。

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 日本からスウェーデンへの直行便がないのでお隣のヘルシンキ乗換が最短コースになる。日本からは11時間くらいが最短時間かな。上の写真はストックホルム中央駅。普通にWiFiが使い放題で便利。その代わりと言ってはなんだがジプシーがウロついているのでスられないように注意だ。

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 スウェーデンは自動車の国。アメ車から日本車までたくさんの種類の自動車が走っている国だ。ストックホルムでは三軸のバスが走っている。かなりロングボディーである。なぜか? この国の一般道では最高速度は90km/h。高速道路は最高速度110km/hになる道をバスで走るのだ。そんな速度で走るバスが立ち乗りでは危ない。座席には3点式シートベルトが備わっている。

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 首都ストックホルムにはボロい車にお目にかかれない。ワタクシのプジョー106ですら1度も見かけなかった。なのにこんなに綺麗なゴルフのピックアップが走っている。ストックホルムで働く人には優秀な人が多いのか、それだけに収入も悪くないようで、みんないい車に乗っている。

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 北欧ということだが、高い山がないけれど冬場は零下30度まで下がるという。冬季はスタッドレスを装着することが義務づけられているほどだ。中には夏になると引っ込むスタッドタイヤを履いて走らせている者もいた。

 当然だが、本格的に吹雪くと何も見えないのか迫力満点のフォグライトを装着する車も見られる。バスやトラックですらフォグランプを後付けしているくらいだ。

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 一緒に仕事をした仲間がエンスーだった。サーブ96を所有しているという。ワタクシもプジョー106に乗っているんだよと話すと、ラリー話で盛り上がったことは言うまでもない。  

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 ここはオールドタウンと呼ばれる昔ながらの古い町並みが集まる場所。観光エリアでもある。石畳なのはわかるが、日本と違い融雪設備が見当たらない。

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 右から歩行者、自転車、自動車としっかり道が分かれている。17世紀から続く街ですら出来るのに、東京ができないのはやる気がないからか?

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この教会を見てなんだかわかった方はかなりのマニアかも。この教会やこの街はアニメ魔女の宅急便のモデルにもなったのだ。アニメを見るとこの教会が登場することを確認できる。

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 ストッックホルムは水の街でもある。ちょうどストックホルムが海と湖の境目になっている。水辺には高級マンションが立ち並ぶのを見ることができる。街の高級エリアに行くとアストンマーチンなどといったエキゾチックカーをたくさん見ることができる。ちなみにこの写真は午後7時くらいに撮影したものである。そのくらいに明るい。

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 市の中心地から船で1時間ほど山側に進ませるとすっかり田舎の景色になる。目の前の建物はスウェーデン国王の住居。てっぺんに旗がなびいている時には王様がいるということなんだそうな。

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 スウェーデンは食べ物が非常に美味しい国である。日本食を除いては何を食べても美味しい。スーパーで購入できるカレーですらちゃんと食べられる味なのにはびっくりだ。イギリスなんかはひどいと思うけれど。

 でも、この国は非常に物価が高い。このカレーで約1,000円。マックでバリューセットを頼んでも、バーでビールを一杯飲んでも約1,000円。

 ランチが1,600円くらいで、レストランで夕食を食べると2,500円くらい。消費税が25%であるのと、労働に対する対価をきちんと請求しているからか。一般的なスウェーデン人なら1日の労働時間は8時間。残業はまずない。一方、移民は低賃金でこき使われる。日本にはない感覚だ。

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 休みの日もホテルにこもって仕事をしているのはワタクシ、日本人だけだよな。それでも何か食べないと仕事が出来ないのでホテルを出てイタリアンを試してみた。

 店のおじさんはイタリア人なのかイタリア語とスウェーデン語しか通じないっぽい。英語がダメなので巻き舌調で喋ったらなんとなく通じた。直径35cmはあろうかというピザとビールがランチだ。日本ではとても一人前には見えないが、この国ではこれで一人前になる。

 ちなみにテイストは日本人からするとそんなに遠くはなく、濃いめ、しょっぱめなのでのどが渇きやすい。こういうのを毎日食べてしまったら、日本に帰ってきてサイゼリアとかファミレスに行けなくなってしまった。だってスウェーデンの料理は人が作った味がするもの。

 スウェーデンに行っていたのでプジョーの作業は進まず。6月は自走できるようにしたいものだ。


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