おはこんばんちは。
5月中旬から北欧へ仕事で出張することになった。
ということでゴールデンウイークはプジョーをできるだけ修理・調整したいところなので、部品を手配している。
いきなりだが湘南ジムカーナにエントリしたことを後悔した。
というのも車両の修復・調整が完全ではないからである。
とりあえずサイドターンできるようにと調整してみたのだが、サイドターンするほどロックできるブレーキには調整しきれなかったからである。まぁその辺りについては整備の話で書くことにして、ここでは湘南ジムカーナについてレポートを書き記したい。
湘南ジムカーナには久々に参加してみたんだが、集まる車がちょっと特徴あるね。隣のランサーはアニメ系痛車ではない。花柄?なのだ。プジョーの隣にいる佐川さんは「布団を干しているみたいだ」とは言っていたが、これは新しいラッピングですよね。そのうちに山手線の痛車とか出てきそうだ。
アルトが2台も参加していた。しかもホワイトのアルト。ボンネットを見るとN.A.だが過給器が仕込まれている。乗り手はワタクシよりも年配だが、昔取った杵柄とやら・・ で、相当にキレている。かなり手ごわい。
イエローのプジョー106もいた。1.6リットルのモデルである。デフが入っているので平塚では速い。その奥のミラターボも手練れの1台。走っているを見ても「昔、そうとうにやっていた・・・」という腕前。どうも我が家の近くに住んでいるみたいだ。
他にも1台アルトが走っていた。サイドターンをかましてそのままドリフトで走るスタイルでいずれも腕自慢である。維持費の安い軽自動車で存分に楽しんでいるように見受けられた。
全体的に見るとやはり15〜20年前に参加していた人がそのまま参加している・・ という高齢ジムカーナである。いやワタクシもそのうちの一人なんですがね。
若い人が少ないのはバイクと同じ。いずれ先細りする。この辺はジムカーナ界隈よりもトヨタなどの完成車メーカーのが深刻だ。ジムカーナは趣味だが、あちらは商売だから。
だから86、S660、コペンなどといったスポーツカーを用意しているものの、購入するのはここでジムカーナをしている位の年齢層ばかり。そもそもジムカーナするなら15〜20年前の車を買ったほうが車両が軽いので平塚では速く走れる。だから余計に草ジムカーナでは新車が登場しない。
ジムカーナにおいてサイドターンが出来ないくらいツマラナイものはない。
今回もサイドターンを何度も挑戦してみたが、まるで後輪がロックしない。
一度、思いっきり引いたらあんまりにもサイドブレーキレバーを引っ張りすぎて戻らなくなってしまった。
なのにタイヤがロックしない。
おかしいなぁ。
サイドブレーキレバーを引くとワイヤーが伸びるような感じがする。調整方法を変えてみないと。
そうはいいつつもダメなものはダメなのでグリップで走ることにする。
ジムカーナはサイドブレーキを使って車の向きを変える走りに慣れすぎるとライン取りがインベタになる。サイドを効かせるからどうしてもインベタのが速いからだ。
湘南ジムカーナはサイドターンを使わなくても走れるコース設定にされている。初心者でもジムカーナを楽しめるようにという配慮のためだ。おかげでサイドブレーキを使ったターンが出来ない私も多少は走りを楽しめることができたのだが。
そんな悶々としているなかでも予想外このことがあった。それはエントラントの方から声をかけられたのである。
「web siteやっている方ですよね? 読んでいますよ。フレーム修正しちゃうんですよね。」
あらま。このweb site酔猫庵の読者も今回のジムカーナに参加していたのね。フレーム修正できちゃったんですよ。これが。
練習走行は車に慣れるための走りに徹する。なんせこのプジョーのハンドルを握るのは平塚に来る時だけしかないから。
パワステなしの車両にプレートタイプの1-way LSDを取り付けると、アクセルONで盛大にハンドルを持って行かれる。逆にアクセルを抜いていればオープンデフとなんら変わりはない。
急激なアクセルONでハンドルを持ってかれるのは大変なんだけれど、アクセルをジワリと踏むと素手でもなんとかなる気がする。ハンドルを回すというよりも手のひらで滑らせるというのもアリだった。このあたりは相当に練習を積む必要が有りますな。
練習したいけれど時間がないのが悩みよね。
ちょっといいこともある。ハンドルをロックするまで回すようなキッついターンでもなければ、スイスイ走れるようになった。シートを前に出して10時10分でしっかりハンドルを握るようにすればそれは気持ちよいくらいに踏んでコーナリングできる。
それとこれはプジョーのおかげなんだが、足回りの良さに助けられた。
いままで乗っていたスズキ・アルトはコーナーでフロントがグニョグニョと落ち着きなく動くのが嫌でしたが、プジョーはガッチリしていてまるでそういう気配がない。
ハイグリップタイヤであるヨコハマ・ネオバの良さにも助けられているのかもしれないが、フロントが滑り出す付近の感覚がとても良くわかる。アンダーステアになってもコントロールしやすい。
一般的にはリアの挙動が極端と言われていたが、走ってみるとそんなに酷いとは思えない。ネオバのようなタイヤでもちゃんと変化がつかめるぞ。もっともリアサスペンションのトーションバーとスタビライザーを一番強いのに変えたからそうなのかもしれないけれど。
フットブレーキだけでリアが流れるのってスゲーですわ。これはめちゃくちゃに面白いです。コーナーに突っ込むのが楽しくなります。
湘南ジムカーナ1走目を走り終えてパドックに戻ってくると右タイヤ付近から煙が上がっている。排気漏れでもしたのか?
地面から覗き込むと冷却水がダダ漏れしているではないか!すぐにエンジンを切ってみたものの冷却水の漏れが止まらない。青果市場の中でクーラントを垂れ流すのはまずいので油脂類を入れていたバケットを漏れている場所に置いてクーラントをトラップする。
んだけれど間に合わなかった分もある。フキフキして対処。
調べてみるとラジエターロアホースのエンジン側にあるホースバンドがズレて外れかけている。オカシイなぁ。ここちゃんと締めたんだけれど。原因の箇所はわかってもネジタイプのホースバンドを工具で緩めることができない。なぜって?エンジンの裏側。つまりエンジンとバルクヘッドの間にホースがあるが、狭くて手も工具も入らない。入ってもレンチが振れない。
おまけに工具箱から取り出した蛍光灯式ライトはシガーライターソケットから給電するタイプなのに、このプジョーにはそのシガーライターソケットが存在しないのだ。仕方がないのでiPhoneのライトを使って四苦八苦しながらホースバンドを締め直す。
これで大丈夫なはず。壊れたわけではないのでヨカッタわ。と安心してエンジンをかけ直す。水漏れもそれ以上発生することもなくクーラントのエア抜きをする。
湘南ジムカーナの競技としては2本の走行をワタクシを除く全員が終了したので、練習走行の時間に割り当てられて皆走っている。
ワタクシも練習走行に混ぜてもらおうと車列に合流すると何かがおかしい。水温計の針がぐんぐん上昇しているのだ。エア抜きが足りなかったか?車を端に避けてエンジンを覗き込んでみるとまた水漏れしているではないか。
車をパドックに戻して再確認。また同じ場所から漏れているみたいだ。でも、ちゃんと締めたしオカシイなぁ。再度、ジャッキアップしようとするとプジョー純正のパンタジャッキが崩壊した。なんだよこれ。
でも大丈夫。油圧式のダルマジャッキを持ってきているものね。ウマにかけて車の下に潜り込むと水漏れの原因がわかった。今度は室内ヒーターへ引き込むホースのバンドが緩んでいるのだ。
ここも先程と同様の場所にあるので工具が入らないが30分ほど格闘の末修復完了。念のため他のホースバンドの緩みもないか増し締めしてみるとゆるい箇所は1箇所あった。
このホースバンド。ホームセンターで購入した園芸用なんだけれど、振動で緩むのかな?
夏には車検があるんだが、車検場のピットで熱々のクーラントが漏れでもしたら大変だ。検査官に熱湯と化したクーラントを頭上から浴びせれば阿鼻叫喚の地獄絵になるだろう。怒号が飛び交う修羅場の車検場となり散々に追い回された挙句、「オマエのプジョーは車検場に出禁」となるのが見える気がする。
で、桐生板金さんが開催する2015湘南ジムカーナ1戦目 烏帽子舞踏会においてFWDクラスはインテの佐川さんが優勝。ワタクシはそこから4秒遅れで8位でした。FWDクラスは12台の参加。そのうち2台は初心者。少しでも初心者が入ってこないとクラスが成立しなくなってしまう。
AWDクラスは6台しか参加かいない。AWDって四駆・ターボ・3ナンバーですよね。新車はちょっと普通に購入できる価格じゃないです。そうなると安価な2WD駆動車が増えてくるかもしれません。
ただし、古い車はそんなに増えないでしょう。きょうび、ワタクシのように自分で臓物の脱着やフレーム修正を「まるでタイヤ交換」でもするノリでホイホイする御仁が多いとは思えないからだ。普通はショップに投げるが結構いい金額になるしね。
日曜日にイベントがあって月曜日の朝、腕と首が回らない。よく考えるとプジョーで走り回ったからだ。パワステなしの車で走り回ったから腕の筋肉が張っているのよね。あと、自転車より遅いポンコツアルトから比べると速すぎるプジョーの旋回速度に身体がついてこない。横Gがキツイみたいで首が痛くなっている。
歳をとったからキツイというのもあるだろう。でも、若いときだって1日、パワステなしの車でサーキットを走り回っていた時もこうだったし。
もっとも頑張っているつもりなんだが他人からはそうは見えないらしい。インテの佐川さんに「黄色いプジョーはあんなに速いのになんで酔猫庵さんのプジョーは速くないの?」と。
正直に告白するとアクセル踏むのが怖かった。ここ15年くらい軽自動車か1BOXカーかハイブリット車という草食系のハンドルしか握っていなかったので、プジョー106のような野性味のある車は扱いきれないのである。
当然ながら狭い平塚でアクセル全開なんて一度もできない。加速に身体も頭もついてこれないのですよ。ガンダムの性能にアムロがついていけない。
次回の参加は未定。まずは車を仕上げることを優先事項とします。
SEO | [PR] !uO z[y[WJ Cu | ||