このプジョー。修理しても彼方此方にアラが見つかりエンドレスな修理になりそうな予感。あんまりやりすぎるとキリがないので目標を定めないといかんね。
フレーム修正の続き。右前足の付け根が事故?で押されていたので戻そうとしましたが、人間の力では全く動かない。
というわけで治具を作って再挑戦してみます。ラムジャッキと単管パイプ、玉掛けに使う最高強度チェーン、金具が少々。これらを切ったり貼ったりします。
ワタクシは板金屋じゃないので身の回りにあるものでなんとかするしかありません。とりあえずこれで拡げてみます。
中華製10tラムジャッキなら拡げられるかと思いましたが、これが全く動きません。中華製のラムジャッキだから10tもパワーが出ないのかな? 結構苦労して治具を作ったのに残念な結果です。
さて、どうやっても治らないのには困りました。とりあえずサムアームくらいは取り付けられるようになりましたが、気分よくないですね。あと2mm外側に出したいのですが。自走できるようになったら板金屋に相談しにいってみようか。
大方の作業が終わったのであとは走らせるだけなのだが、道のりはそう簡単ではない。それよりも4月半ばにジムカーナ練習会があるんだけれど、まだ着地もしてないぞ。
後付けブリーザータンクへのバイパス路を塞ぐ。そもそもなんでブリーザータンクなんて取り付けたのかわからないけれど。まずはタップを切ります。
イモネジを差し込んで穴を塞ぎます。イモネジには液体ガスケットを塗布しておきます。
やっぱり水回りにはシールテープですよ。
一方、スタビ取り付けナットに対して斜めにボルト差し込んでしまいネジ山を壊してしまった。ネジ山修正ツールでは治らないのでタップで矯正します。自動車の分解と組み立てにおいて一番時間がかかるのはネジの脱着でしょう。自分で整備しない方にはピンとこないかもしれませんが、レンチが掛からないとかレンチが振れないとかネジを舐めたとか折れたとかで作業が進まないんですよ。そんな簡単に脱着ができるのはミニ四駆くらいなものだ。
ここまで来たらようやく水を入れます。近所のホームセンターで購入したクーラントをドボドボと投入。実はオイルやクーラントを買い置きしていたのだが見つけられず探すの時間がかかった。
オイルも安いのを入れておきます。オイルで走りが違うというがワタクシにはよく分からないんですがね。そんなにみなさん敏感なんでしょうか?
キャップがへたっていたりするとここからオイルが滲んできたりします。
次はブレーキフルードを入れます。アストロプロダクツで購入したワンマンブリーザーのワンウェイバルブの向きが逆だということに気がつかず、ブレーキフルードが抜けなくて1時間くらい悩みました。原因がわかればなんて事ないんですが。
4輪ともブレーキを外したので結構な分量が貯まりました。そのまま飲めない炭酸水ですな。
ここまでそろってようやくエンジンに火が入ります。15ヶ月もかけて作業してきたので火入れは緊張しちゃいます。
せっかくなので初めての始動はiPhoneで動画にしてみます。バッテリを接続してキーをひねってみたら・・・ あれセルが回らない。電池切れかよ。
というわけで急遽、近所のホームセンターで電池を買ってきた。取手口を持っていたのに取手が崩壊してバッテリが転げ落ちた。大丈夫かな??
電池を交換したら無事に回った。ガーガー唸っているのは回転数を合わせずにバックギアに入れたからです。
そんじゃジャッキダウンさせるかと思ったらジャッキがおかしい。いくらポンピングしてジャッキを上げても下がってくるのです。ジャッキオイルの量が不足していたのとエア抜きが不足していたみたい。ラジペンで指し示しているゴム製バルブを開けてオイルを指してポンピングしエア抜きします。
日が暮れるころにようやくジャッキダウンで着地成功。エンジンをかけて走らせようとするがシフトが入らない。ありり?この日はここで終了。
ギアが入らないのはおかしい。エンジンを回さない状態では各ポジションにシフトレバーは入る。なぜかな? それはクラッチ調整不足だったのだ。そういやテキトーに合わせただけだったものな。自動調整式のクラッチではないので自分でアタリを調整しなければならない。再度ジャッキアップしてクラッチの調整をするだけね。
クラッチのアタリを調整したら無事にシフトチェンジできるようになった。15ヶ月ぶりに自走してガレージから這い出ることできた瞬間だ。カミさんの実家の人からも「摩訶不思議だ」と言われた。そりゃあんだけバラバラの車が組み直されて走るとは思わなかったのだろう。
よろこんで車を反転させてガレージに戻すとなぜか地面にシミができている。オイル? こんなところに漏れるのか?
なんとトランクルームでブレーキフルードを入れた容器がひっくり返ってフルード水害になっていた。モノコックの内側にまでブレーキフルードが回り込んでいる。ブレーキフルードは塗装を溶かす。人生が嫌になる瞬間だ。
バケツに水を汲んできてとにかく洗うしかない。かなり悲しい処理だ。
そんじゃそこらへんをテスト走行してみましょう。近所の道路をちょろっと走らせてみました。いくつか不具合も見られましたが、まぁ普通に走りそうな感じです。
なんとかジムカーナ前日までに車両が走るようになったのでジムカーナ練習会への参加申し込みをした。かなりギリギリでしたけれど。
かなり無理矢理気味ではあるが、ここに復活の狼煙は上がった。
ジムカーナ練習会への参加がかなったので朝6時過ぎに自宅を出発して平塚青果市場を目指します。途中でガソリンを2000円分ほど入れました。ちょっと前までハイオクは160円以上していましたが、この日は140円台と少し落ち着いた価格でした。
本当に久しぶりにジムカーナに参加するような気がします。コース図をいただいて完熟歩行してみましたが、どうも頭の中にコースが入ってきません。歳のせいでしょうかね。せっかくなのでWエントリにさせてもらい人の倍、走れるようにさせてもらいました。まずは練習ですよ。
ジムカーナ向けサイドブレーキの調整を全くしてきていないのでサイドターンは無理なのはわかっていました。サイドブレーキを引いても効くまで7ノッチくらいあるんじゃ、いくらなんでもサイドターンはできませんよね。
それでもまずは走ってみましょうと。1走目からサイドターンをしようと左手でサイドブレーキを探すが空振りをしてしまう。そりゃ左ハンドルのプジョーは運転席の右側にサイドブレーキがついていますから。機械式LSDなのにパワステがないのでトルクの変化でハンドルがすぐに取られます。予想はしていましたが、その予想以上に大変です。それがわかっていたからイニシャルトルクを一番低い値にしてもらったのですが、あんまり関係なさそうで残念です。
だからといって走らないわけではなくやれることをやる。グリップで走ることに専念しますが、アクセル・オンで強いキックバックがハンドルに返ってくるので普通に走るだけでも難しい。きちんと座って腰でハンドルを切る。わかってはいるが、なまっちょろい車にしか乗っていなかったのでそれができない。
1走目が終わってパドックに戻ってくると隣の赤い三菱がトラブルで走れない状況だった。mixiでもおなじみの「ゆきぶん」さんから工具ありますか?と。はぁどんな工具でしょうか?インチ工具だという。まぁ持ってはいますが三菱にインチ工具なんて必要なのかな?
どうやらホイールスタッドボルトを破損してしまったらしく交換しようとしたが、ブレーキキャリパ固定にいじり止めのトルクスが使われていて外せないで難儀しているようだ。インチじゃなくてトルクスね。どれどれと覗いてみるとワタクシの手持ちのトルクスでもいけそうなサイズだったのでついでに外してみた。スタッドボルトを外すのにはブレーキやらなんやらを外してみたけれど、手持ちの工具じゃハブが取り外せないのでここまでしかできないと説明し、近所の修理工場へ持ち込んで午後には復帰できた。ワタクシはなんにもできなかったけれど、ヨカッタヨカッタ。
主催者に撮影していただいた1ショット。写真をスキャナで取り込んだので色がズレてしまっているが、なんとなく昔の写真のようだ。角ばったボディ、ノーマルな車高、色のズレ具合が相まってまるで1990年代の走行会ブームに撮影された写真のようにも見える。
当初はこんなにハンドルを取られる車でジムカーナできるのかと心配したけれど、本数を重ねるごとに少しずつ狙ったラインに近づいて走れるようになってきた。サイドターンができないけれど、ライン取りに集中できるのでかえって良かったのかも。それよりも自転車よりも遅いアルトに比べてロケットみたいに加速する車なので運転していて気持ち悪い。特にゴールした後はひどく気持ち悪い。エンジンマウントを強化品に変更したから、エンジンの振動が車内に篭って余計に気持ち悪い。
以前にシティやCR-X、アルトやセルボなどといったFFジムカーナ車両を運転した時もハンドルを取られて苦労したけれど、このプジョーも同じ。でも、なんとかなりそうな気がする。タイヤサイズが185なのでもう一つ狭い幅にすればハンドルが軽くなり楽に運転できるかもしれない。またトーインを調整すれば変わるかもしれない。腰痛でジムカーナに参加できなかった浜坊氏ともそんな事を語った。
参加賞をたくさん頂いたので子供達へ土産になった。
ジムカーナを走ってみるといろいろと良かったこと、悪かった事が見えてきた。
よかった部分
(0)バネレート、ショックの効き具合には全く不満がない。ロードホールディング良く、ブレーキも十分。
よかった部分はこれだけ。あとは悪い部分がいっぱい
(1)ステアリングロッドエンドにガタつきあり
(2)段差でストラットあたりからゴトゴト音あり
(3)油温計動作しない(既知)
(4)オイルは3.5Lと分量指定されているが、ディップスティックで確認すると上限をこえている
(5)水温計とガソリン残量計が馬鹿正直に表示する
(6)ブレーキフルードタンクからフルードが漏れている キャップのパッキンが終わったか?
(7)シフトレバーが変造されていてシフトミスしやすい
(8)フロントタイヤがインナーフェンダに当たっている
まぁ走ってみてざっくりとこのくらいはアラが見えてきた。どれも修復できそうな内容なのでまだいいか。
というわけでまずは再調整できることろからかかる。
リアブレーキから。サイドブレーキの効き加減を調節するのにはワイヤーの張り具合を調整することでもできるが、このプジョーは排気管を外さないとワイヤの調整ができない。面倒だと思っていたが、まずはリアブレーキドラム内の調整機構を触ってみる。自動調整機構をいじってみたらサイドブレーキの引き具合がちょうど良くなった。ただし、リアがロックしやすくなるかもしれない。実走で確認だ。
どうでもいいことだが、作業用ブーツのソールが剥がれてしまった。クロックスのブーツなのに。
ホイールのテーパー面がサビサビですよ。よくネジの緩みの原因に座面の陥没や歪みが挙げられます。こんな座面をしていたらよくないですよね。ここもいずれ綺麗に治したいところだ。
ステアリングのガタを探っていくとステアリングじゃなくてストラットにたどり着いた。全ネジ部分がシェルケースと嵌合するんだが緩んでいたのだ。締め込んでおけばよし。
ストラットのトップナットも締込みが甘かったのできっちり締め込む。パイプレンチを使ってストラットシャフトが供回しないように上皿を掴むとよく締まる。
ロアアーム後ろ側のブロックがスタビライザのブラケットと干渉していたのでサンダーで削り落とす。この辺はレースカーの部品なのでアッセンブリ能力を求められる。自分でなんとかできる人以外は難しいだろう。
残りはフロントフレームの修正、インテーク交換、バッテリ前へ移動、シートベルト取り付けアンカー設置くらい。普通ならかなりの分量かもしれないが、ワタクシにはなんとかなるべぇというくらいの内容か。4月は作業がほとんどできないのでゴールデンウィークまでに必要な部品を集めておけばよさそうね。
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