6月は梅雨のため作業がちっとも進まなかった・・・ というのは言い訳ですが、先月からは殆ど進んでいません。トランスミッションの分解にこんなに時間がかかるとは思いませんでした。
プジョーの足回りをバラすのも気が遠くなるくらい時間がかかりましたが、トランスミッションにボルトやノックピンが使われているとは知りませんでした・・・ という初心者みたいな言い訳をしたいくらいです。
でも、実はその影でコッソリとモールトンサミットに参加していたりしました。イギリスの超高級自転車メーカー「モールトン」社の自転車オーナーが集まりです。1台200万円くらいするモデルもあったりするおよそ庶民的とは言いがたい自転車の集まりです。
今回はチャイルドトレーラーを繋いで参加してきました。もちろん目立ち度100万点です。こういうイベントに参加すると外国の方と交流できるので、いろいろな窓口をつくるチャンスだったりします。
とりあえずおろしたトランスミッションはオイルが漏れていたので全体的にきちゃない。そこでまずはお掃除から始まります。ボンスターでゴシゴシ油や泥を落として、込み入ったところはブラシで搔き出します。水に中性洗剤を解いておけば錆も起りません。
プジョーの整備を始めたときはまだ寒かったのですが、6月にもなると日差しが強くて午後は作業がつらいです。屋根付きガレージで作業しているわけではないのでテントでも張りたいところですが、持ってきていないのでボディーカバーを利用します。
エンジンの分解はトランクスペースで行って、トランクリッドにボディーカバーをかけて日差しをよけました。立ちながらの作業なので楽かと思いましたが、屈む事が多いので腰が痛くてダメだったのはナイショだ。
先月、簡単に外れなかった5速ギアをどうやって外すのか? インターロックを解除して二重嵌合を起こすことが出来ればシャフトが回らず5速のナットを外す事が出来そうですが、どうやってみても二重嵌合を起こせません。
どうやって外すんだべ? いろいろと調べてみるとマイナスドライバを差し込んで共回りしないようにするとかそんな方法くらいしか見当たらず。仕方ないのでチェーンレンチをかけてシャフトが回らないようにしてナットを外しました。ちなみにこれはNGな手法です。
シフトフォークが外れたらコッチのギアもクリップを外します。簡単に書いていますが、シフトフォークを外してギアをシャフトから引き抜いたらシンクロがバラバラになってスプリングとかチェックボールがアチコチに飛び散って阿鼻叫喚。部品が一つでも無くなると組み立てられないので必死に探しました。幸いにもプジョーのトランク内で作業していたので全部回収できたのですが、これは危険極まりないです。
ギアを引き抜く時にはギアプーラーを使うのが正しいのですが、プーラーの爪が入らないのでマイナスドライバでこじります。決してマイナスドライバをギアの歯にかけたりしなければ、ギアが破損する事はないはずです。
外した部品はチャック付き袋に入れて名前を書いておきます。
あとはミッションケースを嵌め合わせているボルトを外してケースを割るだけだと思っていました。確かにケースは離合したのですが、完全に分解出来ずどこかで引っかかっていました。はて?何か悪い事をしたのか? 小一時間ほど悩んでみた末に原因はこれだった。なんとバックギアを検出するスイッチが邪魔をしていてケースが離合出来なかったのだ。
ようやくギアとご対面。ここまでくれば余裕だな・・ と思っていました。しかし、ここから手も足も出なくなりました。普通はここでインプットシャフトもアウトプットシャフトも引き抜けると思っていたのですが、ヘンテコな中間プレートが邪魔をして外せません。やっぱり1時間くらい悩んで一旦退散。
どうやっても外れないのでネットで調べまくりました。するとプジョー205が106と同じMAミッションを使っていることが判明。205のメーカー整備書をネットで見つけたのでそれで分解方法がわかりました。
まずはこれを引き抜くんだそうな。なんと手で引っ張るだけで外れた。
続いてはフォークの支点となるピンもラジペンで引き抜けた。
チェックボールが仕組まれたシフトフォークシャフトに刺さっているコッターピンを引くぬくそうな。ポンチで指し示しているのがそれです。これが容易に外れない。マニュアルにはピンポンチで叩き出せとあるが、ピクリともしないのだ。本当に間違いないのかな?
あんまりにも変なのでイギリスのプジョーオーナーズクラブで問い合わせたところ、経験者からの返事は頂けなかった。むむむ・・・。
このままでは進まないのでとにかく叩いてみよう。翌週にやっぱり小一時間ほど格闘したら・・・
ようやく外れてきた。長かったよ。。
最初は適当な棒で叩けば抜けるかと思ったけれど、滑ってしまい打撃をピンに当てる事が出来なかった。そこで近所のアストロプロダクツでピンポンチセットを購入してきてなんとか解決。
あとはギアを付けたままシャフトを引き抜くだけね。中間プレートを固定しているボルトが強烈にキツいトルクで締め付けてあって締結を解くだけで一苦労だ。ミッションが回らないように身体を使って固定しつつ、レンチを回さなければならない。全身でボルトを緩めるその姿は変わったヨガでもしていんじゃないのか?という姿だったに違いない。
ようやくデフが外れたよ。ミッションおろしてからデフが外れるまで一ヶ月もかかるなんて想像すらしていなかった。
ところがこのデフ、リングギアを見てもデフケースを見てもリングギアデフケースを固定するためのボルトが見つからない。なんと焼きバメ式なんですよ。
デフを200度くらいまで暖めるとリングギアが外れるんだが、そんなことはウチではちょっとできない。 クアイフのデフを取付けるにはこのリングギアを外して穴あけ加工してLSDに取付けるとクアイフのデフを販売する商社に聞いたが、そんなのここでできるかいな。イギリスにデフを送るからそっちのLSDにワタクシのデフからリングギアを外して取付けて返してくれないか?と頼んでみたが、そんくらいなら日本の業者でもやってもらえるんじゃないの?送料が高いからもったいないよ・・ と返事された。
プジョー106のLSDはQuaife、Tran-X、Bacci、NXG、Gripper、AP、クスコと数種類あるのでよく考えて選択してみよう。
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