TokyoエンデューロRiverStage2011への参加



近頃は自転車ブームのおかげでエンデューロイベントがアチコチで開催されている。
もうちょっとお安くならんかとは思うところもあるが、
あるだけでもいいことです。
なにしろ自動車走行会なんて下火もいいところ。
走るクルマがないんだから(手軽なスポーツカー)走行会以前の問題だったりする。


実は昨年夏ごろからレストアを初めていたアレックスモールトン。
初期のFフレームという貴重なモデルなのだ。
ワタクシの ここ でも紹介している。
この自転車こそ

世界最速ママチャリ

の自転車に他ならない。
ウソだと思うなかれ。
アンペースドサイクリングにおいて82.53km/hというモールトンの記録は未だに破られていない。
http://www.dynavector.co.jp/moulton/meframe/liners.htm

彼を否定するわけではないがエンゾ早川氏を代表するように「小径車は危険だし速くない」というセリフは果たしてどうなのか?(個人的には彼は好きよ)
なぜモールトンがそんなに速いのか考えてみよう。
ジャイロ効果やフリクションロスなどを考えると16インチで700cに対して叶うべくもない。
しかし上記の速度記録からすると必ずしもそうとは言えないといえよう。
さらにブログ「 KitLegon 」でも小径車による速度記録を狙おうとしている。

700cロードバイクの優位性は大いに認める。
だがしかしだ。自他共に認める「偏屈」ぶりにおいてモールトン博士におくれをとるつもりは毛頭ないワタクシ。
博士の仕事仲間でもありイギリスモールトンクラブKeith氏と飲み交わしても

「君は充分にオモシロイ」

と言わしめた以上、50年前のモールトンでどこまでやれるか。
ハイテク100万円バイクとの差を見てみたい。

そこでレストア&チューニングをしていくとFフレーム・モールトンのフレーム以外は全て交換ということになる。
どうしてそうなるのか? またチューニングの細かい事については未だに道半ばなのでまとまったら報告するのでお待ちいただきたい。



東京エンデューロRiverStage2011は埼玉県戸田にある彩湖という調整池のサイクリングロードで開催された。
サーキットとは違い路面のコンディションは・・ ヒドイ。
自動車の速度を落とすバンプが至る所にあり、20cm近い段差を乗り越える場面もある。
おおざっぱに言うなら「エキサイトバイク」みたいなコースだ


ついでにシケインもあるんですが、当然ながらシケインの中にもエキバイみたいなジャンブ台があり、勇者?!はバンクしながら飛び込んでいました。
案の定、大変な事故があり聞くところによると落車したヒトは出血がかなりあり動かせない状況だったといいます。
ワタクシも前回は落車しているのであんまり人のことを言えませんがね。

富士山もよく見えるくらい良い天気。

しかし風は強く向かい風では30km/h前後までしか出せないほどキツイ。
自転車は空気抵抗との戦いでもあるので最適な速度の列車に乗れることが何よりです。

一周約5kmのコースを2周ずつしてみた結果は
1st 19分
2nd 17分28秒
3rd 17分36秒
4th 17分08秒

平均周回速度(km/h)
1st 31.58
2nd 34.32
3rd 34.09
4th 35.03

1st〜3rdまではモールトンで、4thはクロスバイク・ミヤタ君での出走。
4thのクロスバイク時はちょっとでも遅い列車には乗らず、単独でほぼ全力に近い力で漕いだ結果だ。


どうみてもモールトンよりクロスバイクのが速いんだけれどもいろいろと考えてみたら理由がわかった。
速い列車に乗ってみるとギアリングの違いを強く感じたので比較してみた。



8段変速とした場合の各ギアの速度を求めた表である。
ケイデンス90(1分間に90回クランクを回す)とした場合上記のようになる。
ロードバイクはその辺のカタログモデルから引っ張り出した値である。
赤い文字の辺りが直線で選択されたギアである。
モールトンは7速で42km/h、ミヤタ君は46km/h、ロードバイクなら44km/hであろう。
弾丸列車の直線速度が42〜44km/hでしたから
このなかではモールトンが一番ローギヤードだ。
どうりで列車の中でケイデンスが一人高いのであった。
8速にすると今度は重すぎるのである。
下り坂なら使えるが水平なターマックではチトきつい。

余談だがなかには連邦の白いモビルスーツみたいに速いのがいる。

もうね、まさにこんな感じ。
「あんなヤツ、いるのか?」

もちろん今回のステージの結果から言えるだけのことなのでこのローギヤードが全てにおいてダメというわけではない。
しかし、6thもしくは7thで40k/h以上の巡航できれば勝機はありそうだ。


あと一つ。
モールトンはBB位置が高いんですよね。
これはサスペンションの沈み込みを考えて高めに設定されていると思われます。
また高めの方がコーナーで車体を倒せるメリットがある反面、
列車に乗っても頭ひとつ飛び出るので空気抵抗が大きいことがわかりました。
もっともこれについては工夫すればなんとかなる・・ はずなので頑張ります。


まぁアレコレ言ってもですね
「素直にロードバイク買えよ」
というのが普通でしょう。
いえツチヤさんにも
「普通は700cのバイクをいじるところからはじまるでしょう」
と実に正しいことをズバリ言われてしまいました。
いいじゃないですか、お互い軽自動車で散々っぱらサーキットを走ったんだから、
自分の好きな土俵を選べばいいんですよ。

そうそうそのツチヤさん。
ついこの前に納入されたハズのスマートが早くも二台目になっていました。
スマートが前後からクルマに挟まれても乗員に影響がないということを証明したのであります。

ブログ疾きこと風の如く にもあるが、
エンスーとしても変わらぬ様子が伺える。


そのスマートにランドナーを積込むとこのようになる。
2シーターでも自転車を積み込めるというのが素晴らしい。

ちなみに氏も
「やっぱりロードバイク欲しいな・・」
とつぶやいていた。

ブリジストン・モールトン乗りでもある氏にレストアしたスーパー(変)モールトンに乗っていただいたところ

「いたってフツーですね」

と言われてしまった。
というかそれが期待していた答えなんですが。

仮にロードバイクを新たに購入すれば土屋家は夫婦で5台も趣味の自転車を保有するわけだ。
もう十分に自転車マニアですな。


ちなみにウチのクルマはこうでした。

スマートと変わらないくらいゴッチャリ。
自転車二台とサーキット備品一式。
3ナンバーのくせにBMWの1シリーズってあんまり荷物積めないです。

帰りの首都高は眠くて死にそうでした。
帰宅してモールトンを下ろしてみると

スンゲェ汚れている。
折角レストアしたのになんじゃこりゃ。
このあと2時間かけて清掃。
 


  
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