高い授業料 アルトのハブベアリング交換



 前回、プレス機を製作したのはハブベアリングの交換が目的に他なりません。
 また、プレス機があれば他にも使い道があるだろうと見込んだからです。
 
 というわけで今回はハブベアリングの交換。
 道具立ては万全、すんなり終わるだろうと見込んでいました。始めるときは・・


 ハブナットを緩めておいてからタイヤを外します。


 ホイールハブを外すにはハブプーラーを使います。
 このハブプーラーはヤフオクにて1、000円で入手したものです。


 ネジ部にグリスを塗布するのを忘れないようにしましょう。
 ネジをドライブシャフトに押し当ててハブを引き抜きます。


 するとポロリとハブが外れます。
 

 ここまでは非常にスンナリきました。
 そしてハブの中に圧入されているハブベアリングを取り出します。
 自作プレス機をもってして外れないものはないと思っていました。
 が、ど〜やってもベアリングは外れてくれません。困った。なぜだ?

 このプレス機、ベアリングを押す部分は問題ないのだけれども、押し出される側。つまりベアリングが飛び出してくるであろう側がそのスペースを確保出来ていない。
 一時間ほど頑張ってみたがベアリングはどうやっても外れない。ハブベアリングプーラーと自作プレス機とは何か違いがあるのだろうか? 浜坊氏にハブベアリングの取り外し方を電話で聞いてみようとしたが、あいにく留守電であった。
 今日中に作業を終わらせたいのでしかたがない。近所の「ツールカンパニー・ストレート」へハブベアリングプーラーを買出しに行ってきた。


 足立のストレートに電話して「いまから買いに行くから押さえておいて!」と言って購入しました。
 ただ、ものすごい敗北感にさいなまれております。


 中身はこんな構成です。
 ウチのプレス機とやることはそんなに変わらない。これで外れるのか?
 A4一枚に印刷されたマニュアルを読んでみると・・・  
 ナニナニ・・ 「イン・アウトとベアリングが使われている場合には使用できません。」だと!?
 どーいうことだ。確かにウチのアルトはイン・アウトにベアリングを使われているモデルではある。
 しかし、それには使えないというのはどうしたことか?


 理由はわからないが何もしなければ進まない。
 とにかくそのハブベアリングプーラーを用いてベアリングが外れるか試してみた。
 が、一時間ほどウンウンやってみたがどう頑張ても外れる気配がない。これはいかに?
 こうなりゃ最後の手段、ぶっ叩いて取り出してやる〜・・


 あり?! なんかとれちゃったぞい。
 よくみるとハブベアリングが収まる中に段付きがある。これじゃプレス機だろうがハブベアリングプーラーだろうが押したところでベアリングが外れるわけないわな。
 そもそも作業方法が間違っていたというわけか。
 このアルトのハブベアリングはベアリングとベアリングの中間にあるカラー(写真右に写っているもの)をこじってずらし、マイナスドライバーなどでベアリングをコツコツ叩いて取り出すというのが正しい?!方法であろう。
 わざわざプレス機を自作して、急遽ハブベアリングプーラーを購入して結果がこれですかい。
 もう最悪な気分に他ならんですわ。


 まったく落ち着いた気分にはなれませんが、目的のハブベアリング交換は行ないます。
 ベアリングシールとハブナットは近所のスズキディーラーで購入。
 ベアリングはMonotaROで購入。ベアリングはディーラーで購入するよりも通販で購入したほうが安価だという。型番は6007LLU。価格は一個479円です。


 この型番はベアリングの両面にシールが付いている。
 純正品はシールがアウターの外側に一枚付くだけと軽自動車らしくチープ。


 ベアリングの圧入は自作プレス機でやってみます。もちろんスイスイとベアリングは収まっていきます。
 この日、なんとかハブベアリングの交換は無事に終わりました。
 ですが、この敗北感だけはいかんともしがたいものです。
 プレス機を自作したところまではいいのですが、ハブベアリングプーラーまで購入して、実はそれらは無用であったなどということは・・
 言い訳にしかなりませんが、整備書を持っていないからこうなるんだよ・・ というのは簡単です。
 しかし、今回のようにバラしてみてから構造が理解できるというものはどうにもなりません。
 安く整備するはずがかえって高くついてしまった・・ といういつもながらのオチでしょうか。
 高い授業料だったなぁとしみじみ想う整備であります。

 
<おまけ>
 アルトの車検が近いのでいわゆる車検整備をした。
 サスペンションの交換がメインなんですが、そちらは特に問題なく終わりました。
 で、前々から気になっていた燃料フィルターを交換してみました。

 アルトの燃料フィルターです。
 

 のこぎりで半分にしてみると一般的な形になっていました。
 ゴミが溜まるのは内側なのでもう少しばらしてみましょう。


 内側も少しだけ見ることが出来るようになりましたが、この蛇腹状にゴミが溜まっているはずです。


その蛇腹状のフィルター面を伸ばしてみたところです。
細かい金属粉がついていますね。
でも、この程度でアルトの加速が悪いとは思えません。
成田モーターランドを52秒もかかる理由はきっと他にもあるはずです。
しばらく車検に入りますので、車検が終わったらアルトの馬力チェックをしたいとおもいます。



  
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