復活の呪文



<自転車整備編>
 自転車通勤のヒトを「ツーキニスト」というらしい。
 そうだとするとワタクシも”ツーキニスト”ということなんだ。
 ほぼ毎日自転車に乗るんで三ヶ月毎に整備をしないと車体が危なくなる。で、ちょっと整備をしてみた。

 まずはブレーキだ。左は使い古したもの。右は新品。往復36kmともなると消耗もそれなり。
 ブレーキをバラしたらついでに車軸のベアリングもお手入れ。フロントはグリス切れ寸前だったので良かった。

 駆動系と制動系をOHしてすっかり具合がよくなったミヤタ君。


<作業着編>
 ワタクシは二つの作業着を持っている。一つはイギリスにいたころのメルセデス作業着。もう一つはホームセンターで1,480円にて購入したサロペットタイプ。
 1,480円の作業着はいつしか膝に穴が開いてしまったので補綴しようかと思ったらお尻に大きく穴が開いてしまった。お値段相応に薄い生地だったのでしかたないと判断しこれを廃棄。
 で購入したのがコレ。

 以前から欲しかったディッキーズのオーバーオールだ。
 メード・イン・メキシコなんで糸のほつれなんかはあるけれども基本的に作業着としてしっかりした作り。気になるお値段は通販で約六千円。
 金属のボタンがむき出しなので自動車の整備にはまったく向かないのだけれども、その辺は理解して使います。

<アルト整備編>
 前回クラッチの交換をしたので、今回はエンジンとクラッチの調整を行いたい。

 エンジンの調整といってもロッカーアームのクリアランス調整とキャブの調整だけね。
 当初は「余裕、余裕」と思っていたのだが、そこに罠があるのがいつものことである。


   ロッカーアームのクリアランスを調節するためにシックネスゲージを用意する。
 OHVエンジンの頃はよく使ったもんだが、またこんな事をするとは思わなんだ。


 4バルブ三気筒エンジンはバルブが12本しかないのでクリアランスの調整は楽な部類だ。
 写真のように点火プラグを抜いてクランクを回せばホイホイと進められる。
 これがランボルギーニのように12気筒4バルブともなれば48回も調整をしなければならない。だれがそんなことするのかいな?と思うが、実際にやっちまうから恐れ入る。点火タイミングもしかり。曰く「そんなの適当だよ。ランボは回ればいいの」と。


 なんとかバルブの調整を終えてモモレンジャーエンジンを組み上げてみた。
 光の加減でエンジンヘッドカバーが白っぽくみえるが、まごうことなくピンクである。
 ドラクエよろしく「ふっかつのじゅもん」を入力してイグニッションキーを捻るとエンジンが回り始めた。
 エンジンが温まりアイドリングを調整しているとパタリとストールしてしまった。
 その後、何度もクランキングしてみるが爆発が来ない。これいかに。
 プラグがベチャベチャになっているかもしれないので、プラグを外してみるが完全に乾ききっている。はて?
 ひょっとしてキャブが調子悪いのか?

 キャブも下ろしてリンケージなどをチェックしてみるが特に問題はなさそう。

 これはきっと入力した復活の呪文に誤りがあったからだろう。
 エンジンが回るためには「点火 圧縮 ガソリン」である。
 ひょっとしてディスビに過ちがあるかと思って確認してみたが、特に異常なし。
 圧縮だってOHしたばかりのエンジンだから問題ないはず。
 するとガソリンか? ガソリンポンプはカムシャフトから駆動力が伝わる。ひょっとしてタイミングベルトが切れちゃった? クランクを回すとカムも回転するのでコレも間違いではない。 
 はて? ガソリンホースを外してみるとガソリンが全然来ていない。ひょっとして???

 ガソリンの残量メーターをみると、な〜んとエンプティ。

 早速予備のガソリンタンクにガソリンを購入してきたので、それを注入するとアッサリとエンジンは回り始めた。つまりガス欠ってわけか。


 ガソリンを入れてアイドリングの調整をしたらクラッチを調整して試走である。


 青空ガレージ周辺を少し走ってみる。交換したクラッチのプレッシャープレートが軽いのでクラッチペダルの踏み込みも大変軽い。おばちゃんの買い物車なんでそんなものかもしれない。

 どうやら特に問題はなさそうなのでバンパーなど全ての部品を取り付けて近所を走ってみることにした。
 11月から約4ヶ月間の不動車としての期間を乗り越えてついに復活の時を迎えたってわけだ。

 もう完全合法車なので習志野警察署の前を往復しちゃいます。どうだ捕まえてみろい。エンジンはちゃんと回るし、まっすぐ走るんだぜ!(違)


 この日は近所でお祭りがあったり幕張メッセでのショーが重なり大渋滞。
 テスト走行も難儀であります。一応、法定速度までは動作確認できましたよ。


 アルトの車窓から
 LSD取り付けから始まってミッションOH、エンジンヘッド交換とかなりの重整備をこなしてきた藤崎自動車。半年近くの不動期間をこれで卒業することができそうである。
 実際にはここに書いてあること以上に多くのハプニングがあって、そのたびに「どうすりゃいいんだ?」ということで多くの時間を費やしている。もちろんこのあたりが素人なんで勉強するなり工夫するなり考えて乗り越えてきたと思っている。
 オーバーレブでエンジンが壊れてしまったのは残念だが、そこからの復活で沢山の方に助けられ、多くを学び、出来る範囲が広がった。
 苦労料というとナンだが、趣味であれば苦労もまた楽しく、スキルも上がれば次につながるとおもう。

 3月末の平塚ジムカーナでニューエンジン?!モモレンジャーの具合を試してみたいと思う。

 


  
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