そして疾きこと風の如く




 昨年はヒーローしのいサーキットで行なわれた軽自動車耐久レースに「チーム藤崎自動車」として参戦した。
 その結果はビリという厳しい現実を頂いたわけであります。
 ビリという結果を「車のせいだ」とか「ドライバーが慣れていないからだ」と言い訳する事は容易いのですが、それでは監督は勤まりません。そこで新年会を兼ねて成田モーターランドにてチームレベル向上走行会を行なったのであります。

 ひさびさの成田モーターランドに来てみると「相変わらず」というところであります。
 相変わらずといえばあのおっちゃんです。成田を走ったことのあるヒトなら「あぁ あのオジサンね」と一発で解る程の人柄であります。なにしろいつも機嫌が悪そうですから。
 いつもの手法として近所のコンビニで缶ビールを購入していったのですよ。
 走行料を支払う際にビールを差し入れると「いらんよ・・・」と。
 はて面妖な。
 「最近具合悪くてな。折角持って来てもらったのに悪いね」と。
 おいおい、おっちゃんが倒れたらオレらの走行場所がなくなってしまうのだよ。勘弁しちくり。
 そりゃぁ日長一日、本を読んで洗車して過ごし、帰宅すれば酒を呑むような(妄想)仙人暮らしならわからんでもないがな。

 さて、成田を走り始めて10年の月日が経った訳でありますが、いまだにトディで一周50秒の壁を破ることができていない。同じトディでもツチヤさんは49秒96と軽自動車限界タイム?!を8年も前に破っている。
 いやわかっていますよ。「まだ酔猫庵さんは頑張っているんですか?」とか「シツコイと嫌われますよ」とかきっとそこかしこでヒソヒソと言われているという事くらい。
 しかし何と言われようと50秒という壁を破らずにしてトディを降りる訳にはいかないという漢の一分もあるのですよ。そう、今日こそ積年の想いを返さずばなるまい。

 チームレベル向上という名目の今回のイベントはいつのまにか私事の勝負に変わった1stアタック。
 1周目:53秒50
 2周目:50秒18
 3周目:50秒59
 おっといきなり50秒18じゃないですか。あとコンマ2秒ですよ。しかしこの10年。そのコンマ数秒にはばまれていたのであります。
 チーム監督である都合上、あんまりヒドいタイムでありますと各ドライバーにもあまり強いオーダーが出せません。しかるにキッチリとシメシをつける結果を出さずばなるまい。

 その想いも背負っての2ndアタック。
 1周目:55秒01
 2周目:49秒98
 3周目:50秒42 
 やった!ついにツチヤさんの49秒98に並んだ。自然吸気の軽自動車の壁である50秒をついに破った。ワタシにもモビルスーツの動きが見える・・ じゃなくってレコードラインが白線のようにみえるぞ。
 チーム員に祝福され「もういつ降りてもいい」とぼやきつつも更にアタックを続けると
 49秒97
 49秒96
 49秒85
 そして49秒53に至ったのである。
 神の速度を越えた瞬間だ。これでもう誰にも「オマエはニュータイプとしては二流」とは言わせない。
 

 今回はラジコン用の光電管を用いてのタイム計測なのでかなり正確に計ることができているのがポイントであります。
 それよりもどうしてこうもあっさりと49秒台が出たのか考えてみると・・・

(1)シャア専用ヘルメット
   やっぱりこれですよ。シャア専用の赤ヘルを被っての走行はノーマルザクの3倍の速度がでますから(うそ)。

(2)コース幅以上を使っての走行
   ウチは4WDなので脱輪しても問題ナッシング。なのでダートゾーンまで利用してのコーナリングでタイムを大幅に詰めるという裏技。4WDのトディは重いけれどもこのように使えばそのハンディキャップを詰める事もできるのであります。

(3)一周目の低速走行
 インラップはできるだけ低速で走ります。
 これは自分のイメージしているレコードラインを確実にトレース出来るという事と、熱したタイヤを冷ますという効用があるのです。

 さて個人的な想いを果たす事はできたのですが、チーム全体ではどうだったのでしょうか?
 実力ではワタクシを上回る浜坊氏とHayashi氏は50秒台を中心に周回しており、Hayashi氏は50秒前半にまで足をかけております。これはもう追い抜かれるのも時間の問題でしょう。
 響氏も初めて走るコースであるのにも関わらず51秒前半で周回しております。
 
 5人で3時間100ラップ程走行したのですが、まだまだみなさんタイムUPする傾向でした。
 しのいでは他車との駆け引きで満足なライン取りをとれなかったのですが、ここ成田では存分に車の特性を味わうことが出来たのだと思うております。



 さて、ここからはチームメンバーの走行ビデオです。
 ウマいタイミングで再生ボタンを押せば並走しているように眺めることができます。どこで速いか、そしてどこが遅いのか研究しましょう>チームメンバー

浜坊氏の走り



響氏の走り



Hayashi氏の走り



N氏の走り


そしてワタクシの走行



 実はこの車、整備が非常にテキトーなんですよ。
 走行中に前輪付近からキィキィ音がするのでよく見たら、

 ブレーキパッドのライニングが無いでやんの。

 おいおい、これじゃぁ車止まらないだろうに。どうりで様子が変な訳だ。
 まぁパッドが擦り切れても”メタルパッド”と言えばいいか(全然よくない)。

 それにシートレールが破断してしまいました。 
 加減速する度にシートがロッキングチェアのように揺れます。
 オレの車はレカロのロッキングチェアなんだぜ! なんて変な自慢も出来ません。
 よくもまぁこんなボロ車で走るもんですな。

 
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