戦闘力向上作戦

未知なる4WD トディの馬脚があらわれてきた。
そしてまたトディで耐久レースに出てみようか?!という気運となりつつある。
実は「しのい」の耐久レースへ参戦するためにメンバーの調整を始めていたりしているのである。
もちろん腕自慢ばかりに声をかけているので、テクニックは申し分ない。
そのうちにメンバーの紹介もできるかなとも思うのでオタノシミに。

そこでトディの戦闘力向上と耐久レースレギュレーションの適合のために次のようなメニューで車両の改修を行なう。

ネタとしては
 ・フロントショックアブソーバーの交換
 ・前後スプリングの交換
 ・前スタビライザーの調整
 ・オーディオの修理
 ・レカロシート移植
 ・ロールバーの実装
 ・ブレーキフルードの交換

といったところか。

さて、ここで改修の話に入りたいところであるが、トディを世界一速く疾く走らせたツチヤさんからメールを頂いたので紹介したい。

氏は実に知性に溢れる仁ではある。更に氏にまつわる伝説的逸話は数多い。
酒豪であるとか、レカロもビックリする程にケツがデカイとか、料理がスゴいうまい・・・
そうじゃなくて、成田モーターランドで50秒を切り、トディでポルシェにタイマンを張った事では、もはや知らぬ人はいないという。
その様な氏から次のようなお言葉を頂いた・・・

(前回の660ccの幻影より)
>トディの 4WD ですが、下のトルクがあって上が伸びないんじゃないかと思い
>ます。なので、ゼロヨンはダメでもジムカーナだったら少しマシ...だといい
>ですね ^^;;;



 むむ、痛いところを突いてきますねぇ。
 まったく同情のない様子が伺えます。

(中略)
>という訳で、個人的には「トディは、JW2 RiZ をフルオーバーホールしたもの
>が、バランス的には最強」なんじゃないかと思っています。というか、RiZ は
>すごく良かったのに、ホンダの中の人には良さがわからなかったんじゃないか
>と...


RiZに乗った人はそれ以外のトディに乗るとガッカリするかもしれません。
RiZは
 ・軽量ボディ
 ・高回転エンジン
 ・価格内で完成された足
という3つの要素のベストバランスを持っているのですよ。
特に高回転エンジンはホンダの真骨頂とも言えるものです。
普通にレッドゾーンが9000回転からですから、とてもマジメに「軽貨物車両」を作ったようには思えません。


さて、整備の話に移るとして・・

新型?!トディ移行に一人10万円×二人ということで合わせて20万円。
とにかく低予算でトディの改修をしなければならないので、使える部品は使い回し、入り用なものは安く購入する。

JW2から使える部品を取り出す

白いJW2のトディから使い回せる部品を取り出す。
内容は
 ・レカロシートの取り出し
 ・フロントショックアブソーバーの取り出し
 ・フロントスタビライザーの取り出し

 さらに奥にに潜むJA3からフロントショックアブソーバーを取り出してJW2へ移植する。


足回りの改修

足回りの改修にあたって以下の部品を購入した。

足回りの部品として購入したものはこれらである。
F,Rスプリングは各約1000円にてヤフオクで入手。もちろんトディ用ではない適当なものである。
手前のちっこい銀色の物体はスタビのリンク。なんとピロボール式で14,000もする。
スプリングが思いの外に安価に済んだので奢ってみた。




スタビも強化品なんて売っていないので手持ちのスタビコレクションを総動員。
左からJW2、JA3、PP1(ビート)、セルボ用である。

フロントショックアブソーバーの交換

一緒にトディに乗っているN氏と共に作業をする。
フロントショックアブソーバーの交換です。

青色のピロアッパーはどういう訳かスタッドの間隔が違うので新しいトディには取り付けられない。そこで古いトディに適当に取り付ける。
そのかわりビート用のピロアッパーを調達。
といってもヤフオクで見つけた中古のピロアッパー。


 しかし世の中には奇妙な事もあるものである。
 このピロアッパー。出品主はなんと新潟トディの虎「ワタナベさん」であった。
 ワタナベさんについてはMeet the TODAYお会いした事は記録にあるのでこちらをご覧いただきたい。
 この落札したピロアッパー。ド鉄品ではあるが、ベアリングは交換式の手間のかかったものである。
 それを惜しげもなくカットして錆び止めに適当にペイントしたものが上の写真のものである。


今回はフロントに8kgf/mmのスプリングを組込む。
以前は4kgf/mmであったのだが、目一杯使い切ってしまっていたので、もう少し固いものということで8kg/mmを選択。

リアサスペンション
新しいトディのリアサスペンションはストラットなので以前のトディの部品が使えない。
今回はヤフオクでTEINの16kgf/mmを確保したのでそれを取り付ける。


写真左と中央は購入したスプリングを切断したもの。
右は標準で装着されていたスプリング。
しかしこのカットスプリングを装着するとスプリングが遊んでしまいよろしくない。
実は、このカットしたスプリングを車両に取り付けて走らせたら、段差でスプリングがとれかけてしまった。
コリは危ないということで・・・


カットしたスプリングに加工を施してスプリングが車体から取れないようにしてあげる。
具体的な方法はここには書けないが、まぁ写真の様な物である。
適当に溶接してそこいらで購入したシャーシブラックを吹き付けてオシマイ。


そして加工した左右のスプリングを取り付ける。

フロントスタビ
前述した通りトディには強化スタビなんて存在しない。
そこで自作する。
実は以前にも強化スタビを製作した事があるので、その手法を踏襲しますな。


よゐこは絶対にマネをしないで下さい。
途中に別のスタビを溶接して無理矢理レバー比を変更しています。
移植元は過去に撃沈したセルボからです。

途中に何カ所か切れ目を入れてスタビの効きを調整する。
そして錆び止めにペイント。
フツーのラッカースプレーじゃないかって? この時たまたまシャーシブラックがないので適当に間にあ合わせただけです。
これを装着すると確かにハンドルを切ったときの感触が違います。
さらにブッシュをピロ化したので、初期応答性も非常に素晴らしいです。
これならL.S.D.なしでもそこそこのトラクションを確保出来るはずである。
ピッチングはバネで、ローリングはスタビで制御するのがワタクシの手法である。

ちなみに余談だが、4WDのトディのFスタビは非常に細い。
それはFFのJW2よりもだ。
考えるに4WDのトディは寒冷地を考慮してロードホールディング確保の為にスタビを細くしたのではないかと推測する。


オーディオ
 新しいトディには純正のカセットプレーヤーが装着されていた。
 電源は入るし動きそうな表示もする。しかし悲しいかな。音が出ない。
 
 酒でも飲みながらバラしてみようかということで分解を始める。



ちょっと複雑に組込まれた基板とカセットメカ部を取り外してメインボードまで辿り着く。
ざっと見た所コンデンサーのパンクではなさそうだ。



カーオーディオは熱的に苦しい場所にあるので、ハンダクラックを起こしていそうな気がする。
そこで一番熱の影響を受けそうなアンプ基板だけはハンダの盛り直しをしてみる。

これで音が出なければ諦めるのであるが、車両に取り付けてみたところ・・・

やっぱり音が出ない。。。。

のである。
うーん。これ以上は時間の無駄になるので、以前のトディに使っていたやっぱり中古のカセットプレーヤーを使う事にする。
(はじめからそうしろって?)


レカロシート
JW2のトディに付いていたレカロシートを当然ながら新型に移植します。

  
 もう10年以上前のシートですが、トディ純正のシートより断然いいです。
 特に腰の部分は調整が利くので腰痛になり難いです。
 ちょっと高価な事と、シートが重く取り付けが大変なのが欠点です。
 この頃のレカロシートは作りもちょっと荒っぽいです。
 最近、近所のオートバックスでこれと同じものが置いてありましたが、作りは断然良くなっていました。 
 JW2の自作シートレールがそのまま流用できなかったので、それを再度加工して取り付け。
 簡単に書いていますが、スゴい苦労しました。
 古いトディにはもともと付いていたシートを戻しておきます。

ロールバーの実装
 我々が耐久レースに参戦していた頃はロールバーなんて必要なかったのですが、いまでは必須条件になっています。
 もちろん転倒が多いので、ロールバーがあった方がいいに決まっています。
 我々も耐久レースに参戦する以上はロールバーが必要になります。

 そこで今回はCASHIEWにフロント4点のロールケージを発注。
 

 こんな荷姿で到着するのですね。

 さて、これを実装しようとしたところ、パイプが長過ぎてボルトが留められない?!部分が発生。
 はて、パイプを長いまま作ったのか?それともワタクシの取り付け方がマズいのか?
 ロールバーの発送伝票はなんとサイトウロールケージであった。
 わからない事は販売店よりも工場であるサイトウロールケージに聞くのが良かろうと。

 で、早速電話してみる。。。
ワタクシ:「もしもし、トディのロールケージなのですが、
      オデコのバーが長過ぎるせいかボルトが留められないのです。
      なにか特別な取り付け方でもあるのでしょうか?」
オヤジ:「あぁ ウチのロールケージはよそと違ってボディへ
ビッタリくっつくように作っているんだよ。
     おたく、ターンバックルとかジャッキとか持ってるだろ。
     そういうの使ってロールバーを内側から外側に押し広げて取り付けるんだよ。
     
ビシッと広げてガッチリ取り付けるの! わかったか?」

とまぁこんな感じでした。
うーん。まぁ走り屋の兄ちゃん達相手にしているからそんなものなのかもしれません。
ホームページも「職人魂」とあります。
あんまり刺激すると”ちゃぶ台クラッシュ”されそうなので黙って言う事を聞きます。
で、内装の一部を剥がして一先ず仮組みは成功。オーヨカッタ。






仮組みがうまくいったらロールバーにパッドを巻き付けます。
といっても本物のロールバーパッドは高価なので、ホームセンターに売っている水道関係のテープと養生シートで代用します。
これがうまくいきました。安価で見た目もキレイ。大成功です。


ロールバーを取り付けると助手席のグリップを外さなくてはなりません。
それでは同乗走行の際に不便じゃろうということで、はずしたグリップを取り付けられるようにナットを溶接しておきます。
錆びないように適当な缶スプレーデでペイントしてみました。見た目はどうもですが、ロールバーにパッドを巻き付ければわからないので、コレでよしとします。

 
そしてこれが実装したときの様子。
ロールバーがボディへピッタリとつけられているので効果はとてもありそうです。
フロント4点はパッドさえ巻き付けておけば乗車定員に変更が発生しないので、
構造変更などの手続きをしなくて済みます。


ブレーキフルードの交換
多分、十年は交換していないだろうブレーキフルードを交換します。


フルードはなんとホンダ純正。
バイク屋で一番安価でした。


セキュリティー
 ウチのトディ、車両は安いですが、手間はかかっています。
 あんまり盗まれるタイプの車両ではありませんが、可能性がないとも言えません。
 そこで近所のオートバックスにてたったの1980円でコレを発見。

 ハンドルバーですな。
 外国ではよく見かけますね。
 日本ではイモビライザーをつければ「盗難対策完了」と思われる事があるようですが、
 ワタクシは「そんなものだけでは・・」と思い極めております。
 以前に乗ったメルセデスのAクラスにはイモビだけではなく、
 車内に超音波センサーを搭載して車上荒らしにも対応していました。
 まぁそこまで費用はかけられませんが、1980円ならまぁいいかなと。


もう一つのクルマ
 一緒にトディで活動しているN氏が面白いものを持って来ていた。


なんとフルスクラッチビルド ミニ四駆サイズのラジコンである。
カーボンシャーシに前後サスペンション。もちろんデフ付き。
このサイズにコレだけの内容が詰め込まれると正直気持ち悪い・・
ワタクシも実寸の人間が乗れるクルマを作っているが、これには負けたとしか言いようがない。
ちなみにこれを作るのに1年かかったというからワタクシのクルマとそんなに変わらないから、クルマを一から作るというのはやはり並大抵ではないという事なのであろう。


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