トディとビート
いつもトディのデータ測り採っていたが、他の車が一体どのように走っているのか少し気になる。特にウマい人は。
というわけで車格が出来るだけ近い車のドライバーにお願いしてデータを採らせてもらった。
お願いしたのは
ビートの橘名人(JAFに永久に名前が乗る方)
スターレット・ターボの浜坊氏(セルボの前オーナー)
ビートの越前谷氏
のお三方である。
腕前も車の性能も申し分ない方々ばかりである。かような車(人)とトディを比較して果たして良いのだろうか?
しかし残念な事にトディ以外の車でデータがそこそこ採れたのは越前谷氏のビートだけであった。やはりデータをキチンと採る為にはセンサーの設置などをしっかりしなければならないのであるが、他人の車にそうもホイホイと出来るワケではないので難しい。
これは午後のコース図。
そこで午後の走行データを以下に示す。
まず、上段がトディ、下段がビートである。水色は前後の加速度。赤い線は横方向の加速度。
START→P1の赤枠
上段トディは前後の加速度が0.5Gにすら達しないのに対し、ビートは0.7G近い加速度を示しているではないか! ビートには運転手、ワタクシ、パソコン一式と重量ハンディもあるのに関わらずだ。確かにビートに同乗させて頂くと、あまりの加速に目ん玉が引っ込んでしまうが、それは単にトディが「遅過ぎた」だけだったのだろう。
P1→P6の緑枠
ターンをした後の加速である。このコースでも重要な直線部分だ。
上段のトディは1速→2速のシフトチェンジをしているのに対し、ビートは1速のまま。しかもビートはドリフトしているようでトディよりも加速はしていない。
なのにも関わらずP6へのブレーキングを見るとトディはビートに全く追いついていない。トディも遅いがワタクシもヘタなようである。
P6→P2→P6の青枠
この楕円旋回のセクションにおいてトディは2速→1速へのキックダウンと無理くりサイドターンを使っている。
対してビートはアクセリングでもって失速する事無く旋回している。0G以下にならないという事はノーブレーキということである。
しかし、トディの赤い線を見て頂くと1Gを超えている期間が随分と長い。対してビートはドリフトをしているので、ヨーはさほどにキツくない。
P3→P4の黄枠
P3で270度近いターンをしてP4に挑むのであるが、やはり下段のビートはキレイな加速をしている。
トディはこの加速で加速し切れていない。水色線が台形となってしまっている。
P4→P6のオレンジ枠
ビートはこの部分からデータが存在しない。
一方トディは最高の加速を見せている。が、キックダウンがあまりウマくない。1速→2速へのシフトチェンジですぐさまP6を迎えてしまい加速が途切れてしまう。
P5パイロンまでヒール&トゥでかなり懸命にブレーキング。
ちなみにP5へはサイドターンで踊り込んでいるが、その最中に2速→1速へのチェンジをしている。
サイドターンをしながらどうしてシフトチェンジができたのかわからない。が、手が勝手に動いたのである。
つまり
サイドブレーキを引く → サイドブレーキを離す → 2速から1速へのシフトチェンジをする
こんな事をいつの間にかやっていたとは。。あんまり速くはないでしょうけれども、練習の賜物かもしれません。
この2台の結果はいかがでしょうか?
FFのトディに対してMRのビート。前後の加速だけでも随分と違う事がわかりますね。
トディは加速と減速が常に交互に訪れます。ところがビートはアクセリングで車の向きを変えられるので、常に加速状態となります。
それでもトディとビートとの遅れはSTARTからP1までの区間だけで、他のセクションのタイムは殆ど変わらないのではないでしょうか。
それにしてもワタクシは加速が下手です。キチンと加速すれば0.5Gには達するのですが、STARTやP3の立ち上がりでは0.5G近い加速は出来ていません。
ビートはスタートの加速では0.58Gという加速を見せています。
これを馬力換算する為に車重を仮に
ビートの車重760kg + 人間二人130kg = 総重量890kg
とすれば、このビートの瞬間最大車両馬力は48馬力となります。フリクションロスなんかをさっ引けば、エンジン単体でも58馬力位でしょうか。もともと64馬力というビートですから、まぁそんなものでしょうか。 ちなみにトディはメーカー希望馬力は42馬力で、実力値は25馬力だから6割程といったところです。トディは18年選手だからなぁ。
結論
トディとビートにはこんなにも走りの違いがあるとは知らなんだ。
やはりFFではメリハリのある走りと、それを実現するためのテクニックが必要な様です。
そこで考えられるのは
加速・ブレーキング・サイドターン
ということでしょうか。
1速での立ち上がりでは0.5Gに達する事。
フルブレーキングの場面では-0.6G以下のブレーキを。
サイドターンではコケない事。
ということですな。
なに、普通に走る・曲がる・止まるという当たり前の動作じゃないですか。
でも、ワタクシは未熟なので、それらをまだ完璧にこなせていない様です。
う〜ん、精進せねば。
special thanks to...
橘名人
浜坊氏
越前谷氏
もどる
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||