厳しい現実
「ハッチャケた!」
ここのところ仕事が緩くなってきたのでいろいろと考えふける事がある。
会社で仕事以外の事を考えるなんてあんまりいいことではないのだが、ある時にハッチャけてしまったのである。
それは
「加速度センサーを使えばジムカーナでどんな走りをしていたか客観的にわかるかもしれない」
・・・と。
ということでこんな思いつきから秋葉原で加速度センサーのマイコンキットを購入。ログを保存する機械は手持ちのiBookでと考えた。
しかし、残念な事にiBookに通信ソフトをインストールしてもログを取る事はできない(理由を失念してしまいましたが)。
そこで会社の同僚から使わなくなったWindowsノートパソコンをビール券2枚で譲り受ける事に成功。
これでセンサーとロガーが揃ったわけです。
ちなみこの加速度についてはツチヤ先生の
疾きこと風の如く
において加速度計というお話のなかにあるものと一緒ですので、仕組みを知りたいという方はそちらを参考になさって下さい。
キットそのものを動作させるところまではさして難しいものではありません。(何しろ自分はかような組み込みコンピューターの設計を本業としているので自作してもいいものなのであるが、いかんせん「面倒である」という言い訳が先に立ってしまうのでキットで済ませています)
ただ、ワタクシのキットに付属していたシリアルケーブルは何故か断線しているようで、時々通信が途切れる事があります。まぁ、キット物ですから、この辺は柔軟に対応ですね。
「推察」
今回のストーリーはこの加速度計を用いて車両の馬力を計るという事であります。
ジムカーナへの投入は次回のオタノシミね。
測定する車両はいつものトディ(JW2)。平成元年式という18年選手。カタログスペックでなら48馬力位の軽自動車が一体どの程度の実力であるか??
一般的に車の馬力表示はエンジン単体の馬力を表しているので、車に人が乗って進む際の車両としての馬力はカタログ値の80%程度である場合が多い。 これはフリクションロス、自重等があるからそんな数値になってくるのである。
という事はトディのエンジン出力48馬力は38.4車両馬力位であろうか。ただし経年変化も考慮しなければならないから、10万キロを軽く超えたエンジンなら38.4馬力の80〜90%位の出力があればいいところか。
しかるに現在のトディの車両馬力は30馬力前後を予想した、
「実験」
トディ共同所有の相方と早朝のサッポロビール工場付近の工業地帯で実験となった。 本来はコーナーウェイトゲージで車輪毎に重量を計測しなければならないのであるが、今回は車に荷物がいくらか積載されているので車検証の重量に人間二人と荷物の見積もり重量を加えたものを車重とした。
相方と
「もしこれで25馬力位しかなかったらどうしようか?」
とか
「いやぁ新車の半分、25馬力はないでしょう。それでジムカーナとかスポーツ走行とかって自殺行為だよねぇ」
とか、結構余裕の会話をしながらセットアップを行う。
用意が出来たら零点設定だけは済ませて早速計測に入る。
停止状態からローギアで気分だけはロケットスタート!!
「うりゃぁ〜! セカンドに叩き込んだ瞬間には佐藤琢磨もミラーの藻屑だぜ!」
とかナントカ吠えてみた。
車を停めて計測結果から馬力換算をしてみると・・・
「・・・・25.1馬力」
しかないのである。
「オカスィ〜・・・」
そんなわけはなかろうと何回か計測して計算してみるがそれが限界。もうそれ以上ビタ一文たりとも出ないのである。
機械の調子が悪いのか? それとも日頃の行いがマイナスか?
そこで相方のカプチーノで計測してみてどうか判断してみるよう!と相成った。
カプチーノは公称64馬力。7万キロの現車は51.2馬力位はあろうかと。
そこで計測してみると・・・
「51.7馬力」もあるのである。
予想とほぼ一致しているからカプチーノはマトモな車なのかもしれない。(何気に腰上をO.H.しているし)
「考察」
トディは故障なのか?
確かにタイヤはいつもの本気タイヤではなく、移動用の軽トラタイヤだ。
おまけに重量計算も大雑把。
しかし、25馬力はなかろう。筑波1000や成田で51秒台の車である。
そこでよくよく思い返してみると、近頃とみにトディのパワーダウンを感じるフシがないワケでもない。
エアコンをつけたままでは交差点も右折できないし、時速100km/hで走ると生命の危機を感じるし。
普通の車から考えると「壊れているんじゃないの」という症状もトディなら「そんなもんだよ」と済ませているところに問題があったか?!
18年選手の軽自動車が25馬力という厳しい現実を自ら暴いてしまった事を悔やみつつも、今回の結果はちょっと納得できないので次回に精査する予定。
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